28 / 29
27
しおりを挟む
ナツキが目覚めた翌日、王宮への招待状が届いた。
日にちは明後日の午後、よくあるお茶会の時間帯だ。
送り主は・・・。
気軽に来て欲しいって文章、絶対に気軽な格好で行ってはダメなヤツだわ・・・。
しかも、昨日ライトから求婚され、それを受けたばかりである。
うっ、気が重いわ・・・。
お茶会当日、ナツキはげっそりとした表情で、王家の馬車から降りた。場所は王妃様の宮の正面だ。
そう、今日のお誘いは王妃様なのだ。
しがない男爵家に迎えの馬車が来た時には、思わず倒れそうになってしまったわ。恐る恐る乗り込んだ馬車内も、男爵家の馬車の内装も全く違い洗練されていたし、座面もフワフワ!!
ほぼ揺れを感じないし、お尻が全く痛く無い!!
男爵家の馬車は揺れが酷いし、座面にクッションを置いて座っても、お尻が痛くなるのよね。
同じ馬車でも、ピンキリなのね。
勿論、男爵家はピンの方ね。
ライラの家の馬車でも凄く乗り心地いいと思っていたのに、王家の馬車恐るべしっ!!
そんなこんなで、馬車の感動を思い返しながら王妃様の宮を案内される。
今日は天気も良いので、ローズガーデンにお茶会の準備が整っていると侍女は話す。
多分、この侍女さんは血筋の良いご令嬢が行儀見習いとして、宮に上がってるんだろうなと思う。少しでも箔を付ける為に、王妃様の宮で侍女をするのが最近ご令嬢の間ではやっいるらしい。
はあ、ごめんなさい。
多分、ウチよりも爵位が高い方に案内なんかさせてしまって。
ナツキが心の中で密かに謝っていると、侍女の足がピタリと止まり振り返る。
「こちらでお待ち下さい」
大輪の薔薇が咲き誇るローズガーデンに可愛らしい猫足のテーブルとチェアが配置されている、
そして、何人かの侍女がぴしりと背をのばして立っているが、ナツキが椅子に近づくと1人が椅子を引き、ナツキを促した。
ああ、この侍女は学園で2学年上だった人だわ。確か伯爵家?
こんな人達の中でお茶会・・・、帰っていいですか?王妃様・・・。
日にちは明後日の午後、よくあるお茶会の時間帯だ。
送り主は・・・。
気軽に来て欲しいって文章、絶対に気軽な格好で行ってはダメなヤツだわ・・・。
しかも、昨日ライトから求婚され、それを受けたばかりである。
うっ、気が重いわ・・・。
お茶会当日、ナツキはげっそりとした表情で、王家の馬車から降りた。場所は王妃様の宮の正面だ。
そう、今日のお誘いは王妃様なのだ。
しがない男爵家に迎えの馬車が来た時には、思わず倒れそうになってしまったわ。恐る恐る乗り込んだ馬車内も、男爵家の馬車の内装も全く違い洗練されていたし、座面もフワフワ!!
ほぼ揺れを感じないし、お尻が全く痛く無い!!
男爵家の馬車は揺れが酷いし、座面にクッションを置いて座っても、お尻が痛くなるのよね。
同じ馬車でも、ピンキリなのね。
勿論、男爵家はピンの方ね。
ライラの家の馬車でも凄く乗り心地いいと思っていたのに、王家の馬車恐るべしっ!!
そんなこんなで、馬車の感動を思い返しながら王妃様の宮を案内される。
今日は天気も良いので、ローズガーデンにお茶会の準備が整っていると侍女は話す。
多分、この侍女さんは血筋の良いご令嬢が行儀見習いとして、宮に上がってるんだろうなと思う。少しでも箔を付ける為に、王妃様の宮で侍女をするのが最近ご令嬢の間ではやっいるらしい。
はあ、ごめんなさい。
多分、ウチよりも爵位が高い方に案内なんかさせてしまって。
ナツキが心の中で密かに謝っていると、侍女の足がピタリと止まり振り返る。
「こちらでお待ち下さい」
大輪の薔薇が咲き誇るローズガーデンに可愛らしい猫足のテーブルとチェアが配置されている、
そして、何人かの侍女がぴしりと背をのばして立っているが、ナツキが椅子に近づくと1人が椅子を引き、ナツキを促した。
ああ、この侍女は学園で2学年上だった人だわ。確か伯爵家?
こんな人達の中でお茶会・・・、帰っていいですか?王妃様・・・。
10
お気に入りに追加
221
あなたにおすすめの小説
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

白い結婚は無理でした(涙)
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。
明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。
白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。
どうぞよろしくお願いいたします。

王族に婚約破棄させたらそりゃそうなるよね? ……って話
ノ木瀬 優
恋愛
ぽっと出のヒロインが王族に婚約破棄させたらこうなるんじゃないかなって話を書いてみました。
完全に勢いで書いた話ですので、お気軽に読んで頂けたらなと思います。

冷徹義兄の密やかな熱愛
橋本彩里(Ayari)
恋愛
十六歳の時に母が再婚しフローラは侯爵家の一員となったが、ある日、義兄のクリフォードと彼の親友の話を偶然聞いてしまう。
普段から冷徹な義兄に「いい加減我慢の限界だ」と視界に入れるのも疲れるほど嫌われていると知り、これ以上嫌われたくないと家を出ることを決意するのだが、それを知ったクリフォードの態度が急変し……。
※王道ヒーローではありません

人生の全てを捨てた王太子妃
八つ刻
恋愛
突然王太子妃になれと告げられてから三年あまりが過ぎた。
傍目からは“幸せな王太子妃”に見える私。
だけど本当は・・・
受け入れているけど、受け入れられない王太子妃と彼女を取り巻く人々の話。
※※※幸せな話とは言い難いです※※※
タグをよく見て読んでください。ハッピーエンドが好みの方(一方通行の愛が駄目な方も)はブラウザバックをお勧めします。
※本編六話+番外編六話の全十二話。
※番外編の王太子視点はヤンデレ注意報が発令されています。

五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる