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その後ナツキの体調は完全に復活し、腕や脚にあった打撲も綺麗に治った。ライラから贈られたドレスに隠れない腕も、打撲を気にせず着られるだろう。
建国記念パーティー当日。
昼間は穏やかな快晴だったが、夕方は少し肌寒い。パーティー会場まで移動する際にはショールを羽織る事にした。
このショールと言い、ミツキ姉は身につけるジュエリーも新しいモノだった。この首飾りもピアスも凄く値段が張りそうだわ。いくらミツキ姉の仕事が順調だからって、プレゼントして貰えるなんて凄いわ。
「ミツキ姉、ホントにいいの?こんな高価そうなのプレゼントしてもらって」
「いいわよ、貰っちゃいなさいよ」
馬車で隣に座ったミツキ姉は、あっけらかんと言う。
昨日の夜、このジュエリーを渡してくれる際も、
「ナツキ、はいコレプレゼントよ」
と何でも無いモノの様に渡してきたのだ。だから部屋に戻り、綺麗にラッピングされたリボン・包装を解いて中身を見た際にはかなり驚いたのだ。箱の中身は綺麗なエメラルドの首飾りとピアスだ。綺麗な緑色はまるでライトの瞳の色の様だった。もう2度と見る事の無いライトの瞳。エメラルドを見るたびにライトを思い出してしまうのだろうか。
「・・キ、ナツキ!!」
昨夜の事を思い出していたナツキの耳に、ミツキ姉が声をかけていた。
「ナツキ、具合が悪いの?大丈夫?泣きそうな顔になってるわよ?」
心配そうに顔を覗き込んでいるミツキ姉と目が合う。
「ううん。ちょっとボウッとしてただけ。何でも無いよ?あ、義兄様はこんな日にもお仕事なんてお忙しいのね」
「ええ、途中からは参加出来るみたい。うまく会えればいいのだけど」
今日の参加人数から考えれば会えない可能性もある様だ。
「まあ、会えなくても仕方がないわ。今日のメインはナツキの謝罪だからね」
とミツキは笑っていた。
建国記念パーティー当日。
昼間は穏やかな快晴だったが、夕方は少し肌寒い。パーティー会場まで移動する際にはショールを羽織る事にした。
このショールと言い、ミツキ姉は身につけるジュエリーも新しいモノだった。この首飾りもピアスも凄く値段が張りそうだわ。いくらミツキ姉の仕事が順調だからって、プレゼントして貰えるなんて凄いわ。
「ミツキ姉、ホントにいいの?こんな高価そうなのプレゼントしてもらって」
「いいわよ、貰っちゃいなさいよ」
馬車で隣に座ったミツキ姉は、あっけらかんと言う。
昨日の夜、このジュエリーを渡してくれる際も、
「ナツキ、はいコレプレゼントよ」
と何でも無いモノの様に渡してきたのだ。だから部屋に戻り、綺麗にラッピングされたリボン・包装を解いて中身を見た際にはかなり驚いたのだ。箱の中身は綺麗なエメラルドの首飾りとピアスだ。綺麗な緑色はまるでライトの瞳の色の様だった。もう2度と見る事の無いライトの瞳。エメラルドを見るたびにライトを思い出してしまうのだろうか。
「・・キ、ナツキ!!」
昨夜の事を思い出していたナツキの耳に、ミツキ姉が声をかけていた。
「ナツキ、具合が悪いの?大丈夫?泣きそうな顔になってるわよ?」
心配そうに顔を覗き込んでいるミツキ姉と目が合う。
「ううん。ちょっとボウッとしてただけ。何でも無いよ?あ、義兄様はこんな日にもお仕事なんてお忙しいのね」
「ええ、途中からは参加出来るみたい。うまく会えればいいのだけど」
今日の参加人数から考えれば会えない可能性もある様だ。
「まあ、会えなくても仕方がないわ。今日のメインはナツキの謝罪だからね」
とミツキは笑っていた。
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