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14 ライラ視点3
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ミツキ様とオラハルト家に向かった帰り道の馬車内で、ライラはミツキ様に提案をした。
「ミツキ様、ナツキの事なんですが暫くは私と兄で作戦を練らせてもらえませんか?ナツキはライトがライトラー殿下と言う事に気がついていません。もし、意識が戻ったら、ハズキがオラハルト家に迎え入れられたからナツキはキチンと独身の令嬢だと伝えて欲しいのです。ライトラー殿下もナツキも想いあってるのです。今はソレを叶えてあげれる状況です。もう、悲壮な顔をしたナツキは見たくないんです」
ライラは何とか兄を使い、ライトラー殿下を動かしたいと思っているのだ。
「そうね。私も、泣き腫らした顔のナツキは見たく無いわ。ナツキにはいつも我が儘な位元気いいのが丁度いいと思っているのよ。周りは振り回されるけどね。わかったわ、ライラちゃんとセドリック殿(ライラの兄)に任せるわ。でも、途中経過を教えてくれると安心するわ」
「それはもちろんです!!我が子爵家の使用人に直接ミツキ様にお届けする様にお手紙をお送りしますわ」
「ええ、お願いね」
2人はお互いの顔を見て、クスリと笑い合った。
その夜、ライラは兄の部屋を訪ねた。
「兄様、今よろしいかしら?」
部屋をノックしてからたずねると、
「ああ、俺からも話しをしに行こうと思っていた所だ。ライラから来てくれるとは手間が省けたな。どうした?」
兄は室内にあるソファーに座る。ライラは持参したティーセットをローテーブルに並べながら、
「ナツキの事なの」
と言うと、
「奇遇だな、俺もだ」
とニヤリと笑った。
ライラは今日、ミツキ様とハズキの所に行き、オラハルト伯爵から直々に『嫁はハズキ』と言い切られた事を伝え、ナツキは結婚していない事実を伝えた。
「実は俺もな・・・。あのオラハルト伯爵の嫁は実は男だったと今日聞いたんだ。結婚式ではハズキがウェディングドレスを着ていて『ナツキ』だっただろ?しかし、最近提出された婚姻届には『ハズキ』の署名だったらしい。で、当日結婚式に参加した奴らがワイワイ騒いでたのに遭遇してな。殿下の耳にも入り、戸籍を見に行ったら確かに嫁は『ハズキ』だった」
「私もオラハルト伯爵から聞いてビックリしたわ。ミツキ様もご存知無かったみたいだし。でも、ふふっ、ハズキはオラハルト伯爵に愛されているみたいよ。最初は顔を合わせない様にしていたらしいけど、徐々にね。ハズキが少し席を外したスキにマリナに聞いたら、オラハルト伯爵がハズキにゾッコンで夜もお熱いんですって!!きゃあ!!やっぱり男性がお好きだったね!!ナツキじゃなくて、ハズキの方が適材適所だったのだわ!!」
ライラはキャイキャイと話すが、兄は冷静な声を発した。
「いや、アイツは女嫌いなだけだぞ?」
「ミツキ様、ナツキの事なんですが暫くは私と兄で作戦を練らせてもらえませんか?ナツキはライトがライトラー殿下と言う事に気がついていません。もし、意識が戻ったら、ハズキがオラハルト家に迎え入れられたからナツキはキチンと独身の令嬢だと伝えて欲しいのです。ライトラー殿下もナツキも想いあってるのです。今はソレを叶えてあげれる状況です。もう、悲壮な顔をしたナツキは見たくないんです」
ライラは何とか兄を使い、ライトラー殿下を動かしたいと思っているのだ。
「そうね。私も、泣き腫らした顔のナツキは見たく無いわ。ナツキにはいつも我が儘な位元気いいのが丁度いいと思っているのよ。周りは振り回されるけどね。わかったわ、ライラちゃんとセドリック殿(ライラの兄)に任せるわ。でも、途中経過を教えてくれると安心するわ」
「それはもちろんです!!我が子爵家の使用人に直接ミツキ様にお届けする様にお手紙をお送りしますわ」
「ええ、お願いね」
2人はお互いの顔を見て、クスリと笑い合った。
その夜、ライラは兄の部屋を訪ねた。
「兄様、今よろしいかしら?」
部屋をノックしてからたずねると、
「ああ、俺からも話しをしに行こうと思っていた所だ。ライラから来てくれるとは手間が省けたな。どうした?」
兄は室内にあるソファーに座る。ライラは持参したティーセットをローテーブルに並べながら、
「ナツキの事なの」
と言うと、
「奇遇だな、俺もだ」
とニヤリと笑った。
ライラは今日、ミツキ様とハズキの所に行き、オラハルト伯爵から直々に『嫁はハズキ』と言い切られた事を伝え、ナツキは結婚していない事実を伝えた。
「実は俺もな・・・。あのオラハルト伯爵の嫁は実は男だったと今日聞いたんだ。結婚式ではハズキがウェディングドレスを着ていて『ナツキ』だっただろ?しかし、最近提出された婚姻届には『ハズキ』の署名だったらしい。で、当日結婚式に参加した奴らがワイワイ騒いでたのに遭遇してな。殿下の耳にも入り、戸籍を見に行ったら確かに嫁は『ハズキ』だった」
「私もオラハルト伯爵から聞いてビックリしたわ。ミツキ様もご存知無かったみたいだし。でも、ふふっ、ハズキはオラハルト伯爵に愛されているみたいよ。最初は顔を合わせない様にしていたらしいけど、徐々にね。ハズキが少し席を外したスキにマリナに聞いたら、オラハルト伯爵がハズキにゾッコンで夜もお熱いんですって!!きゃあ!!やっぱり男性がお好きだったね!!ナツキじゃなくて、ハズキの方が適材適所だったのだわ!!」
ライラはキャイキャイと話すが、兄は冷静な声を発した。
「いや、アイツは女嫌いなだけだぞ?」
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