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「仮面舞踏会っ!?」
思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。でも、大丈夫。姉の屋敷ではナツキの存在を知っている者は少なく、メイドもあまりナツキの部屋には近寄らせないようにしている。
「いい?ナツキ、仮面舞踏会っていうのはね?参加するーーー」
「ライラ、大丈夫よ。仮面舞踏会が何たるかは知っているわ。仮面を付け、基本時には身分を明かさずに舞踏会を楽しむのよね?」
「ええ。もちろん舞踏会だけでなく、気に入った相手がいればあっちも楽しめるらしいわよ。別室が用意してあるんですって!!きゃあっ!!」
「あっち・・・、あっち?」
「もうっ!!ナツキったらカマトトぶっちゃって~っ!!もちろん、一夜の恋よっ!!」
ライラはテーブルをバシバシ叩き、その度に高級なティーカップがカチャカチャと音を立てている。
「えっ!?会ったその日に!?」
「燃える様な恋よっ!!『一目惚れなんだっ!!君の全てが欲しいっ!!』なんて言われて、2人寄り添って別室でっ!!後日、隣の国の王子様っ!!きゃ~っ!!いいわっ!『でも、私は人妻なの』『俺の力でお前は俺の元に来させる』なんて、あ~、いいわっ!ナツキ、頑張って!!応援するわっ!!」
ライラは1人舞い上がり、舞台女優の様に身振り手振りで臭いセリフを言った後、自分の腕をクロスさせ、自分自身を抱きしめた。どうやら恋人が抱き合ってる振りの様だ。
「あ、あのね?ライラ。盛り上がっている所申し訳無いけど。最初から身体目当ての男ってどうかと思うのよね?やっぱりきちんとお付き合いして、時間をかけたいし。結婚してからそういう事したいのよ」
「ナツキに時間は無いし、既に結婚してて相手はホモだかバイだかなんでしょ?バイならまだしも、ホモだったらナツキは一生処女なんだよ?誰も知らないまま、おばぁちゃんになるの確定だよっ!?今しかないんだよ!?」
「わ、わかった。心配してくれてありがとう。相手が見つかれば考えるよ」
ライラの迫力が凄かった。それにライラの言う事も一理ある。伯爵がホモか・・・。
半々の確率。
ハズキに聞けば分かるかな?
いやいや、連絡しちゃダメ。
頭をフリフリしてハズキへの連絡は振り払う。
「とりあえず、仮面舞踏会の情報は兄から仕入れてみるわ。コッソリ行ってるみたいなのよ。こないだ部屋に本を借りに行ったら怪しげな仮面があったから間違い無いと思うの」
「ライラのお兄様って、王宮に勤める第1騎士団よね?ストレス発散なのかしら?」
「分からないけど。また、遊びに来るわね」
ライラは鼻歌を歌いながら帰って行った。
子爵家の騎士団員も来るのか。じゃあおかしな人が集まる訳では無さそうよね?確かお兄様に1年位前に会った時は、王宮の貴族令嬢を集めたお茶会だったような?あれ?何でそんな所にいたのかしら?誰かの護衛?
思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。でも、大丈夫。姉の屋敷ではナツキの存在を知っている者は少なく、メイドもあまりナツキの部屋には近寄らせないようにしている。
「いい?ナツキ、仮面舞踏会っていうのはね?参加するーーー」
「ライラ、大丈夫よ。仮面舞踏会が何たるかは知っているわ。仮面を付け、基本時には身分を明かさずに舞踏会を楽しむのよね?」
「ええ。もちろん舞踏会だけでなく、気に入った相手がいればあっちも楽しめるらしいわよ。別室が用意してあるんですって!!きゃあっ!!」
「あっち・・・、あっち?」
「もうっ!!ナツキったらカマトトぶっちゃって~っ!!もちろん、一夜の恋よっ!!」
ライラはテーブルをバシバシ叩き、その度に高級なティーカップがカチャカチャと音を立てている。
「えっ!?会ったその日に!?」
「燃える様な恋よっ!!『一目惚れなんだっ!!君の全てが欲しいっ!!』なんて言われて、2人寄り添って別室でっ!!後日、隣の国の王子様っ!!きゃ~っ!!いいわっ!『でも、私は人妻なの』『俺の力でお前は俺の元に来させる』なんて、あ~、いいわっ!ナツキ、頑張って!!応援するわっ!!」
ライラは1人舞い上がり、舞台女優の様に身振り手振りで臭いセリフを言った後、自分の腕をクロスさせ、自分自身を抱きしめた。どうやら恋人が抱き合ってる振りの様だ。
「あ、あのね?ライラ。盛り上がっている所申し訳無いけど。最初から身体目当ての男ってどうかと思うのよね?やっぱりきちんとお付き合いして、時間をかけたいし。結婚してからそういう事したいのよ」
「ナツキに時間は無いし、既に結婚してて相手はホモだかバイだかなんでしょ?バイならまだしも、ホモだったらナツキは一生処女なんだよ?誰も知らないまま、おばぁちゃんになるの確定だよっ!?今しかないんだよ!?」
「わ、わかった。心配してくれてありがとう。相手が見つかれば考えるよ」
ライラの迫力が凄かった。それにライラの言う事も一理ある。伯爵がホモか・・・。
半々の確率。
ハズキに聞けば分かるかな?
いやいや、連絡しちゃダメ。
頭をフリフリしてハズキへの連絡は振り払う。
「とりあえず、仮面舞踏会の情報は兄から仕入れてみるわ。コッソリ行ってるみたいなのよ。こないだ部屋に本を借りに行ったら怪しげな仮面があったから間違い無いと思うの」
「ライラのお兄様って、王宮に勤める第1騎士団よね?ストレス発散なのかしら?」
「分からないけど。また、遊びに来るわね」
ライラは鼻歌を歌いながら帰って行った。
子爵家の騎士団員も来るのか。じゃあおかしな人が集まる訳では無さそうよね?確かお兄様に1年位前に会った時は、王宮の貴族令嬢を集めたお茶会だったような?あれ?何でそんな所にいたのかしら?誰かの護衛?
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