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グローリー子爵令嬢?
全く心当たりが無いわ。だって私、所謂引き篭もり?の部類に入るんですもの。引き篭もりと言っても世間一般の引き篭もりとは少し違うんだけれどね?
話すと少し長いだけど、お付き合い頂けます?
私が今18才なので、かれこれ3年程前の話しになりますわ。王都のタウンハウスを生活の拠点としている屋敷に、領地から原因不明の疫病が流行っている報告がやって来たの。領民達が熱・嘔吐・虚脱感で動く事も出来なくなり、自分でお水すら飲めないと言うの。領主である父はすぐに領地へ駆けつける準備をしたわ。それに、兄様も同行しようとしたけれど、兄様にも疫病がうつるといけないからと、父は断った。
でもね、私は思ったの。普段何も出来ない私だけど、病人の人にお水を飲ませてあげたりするのは出来ると。渋る父を何とか説得して、着いて行ったの。
領地は想像以上に沢山の民が病に倒れていた。しかも、日に日に彼らは弱って行ってしまうの。何とか死者は今迄出なかったけど、とうとう最初の犠牲者が出そうな時、私は咄嗟にその人の手を握り、回復を祈ったわ。
そしたら奇跡が起きたのよ!!
握った手から光が出て、苦しんでいる民の前身を覆い尽くし、数秒後にはその光は収まったの。そして、今まで苦しんでいた民は、狐につままれたみたいな顔いして、
「苦しいのが治った」
と呟いたの!!
確かに、血の気の失せた顔には赤みが戻り、クマも消えたいたわ。そして、他の民にも同じようにすると、その人のも治ったの。
どうやら私には治癒の加護があったみたいなの。
重病な人から治癒をしていき、約2週間で領地から疫病は無くなったの。
でもね、この疫病は我が領地だけではなく他の領地でも流行り、私は他の領地にも治癒に行ったの。
そこで出会ったのが、疫病の視察に来ていた王太子殿下のサイファ様。サイファ様は休む暇なく領民達に治癒をかけていく私を励まし、また税収が減ってしまう領地の対策を考え、国王陛下にも掛け合ったりもしていた。そんな王太子殿下に尊敬だけでは無い気持ちを抱くのに時間はかからなかったわ。
疫病のある地へ向かうと必ず王太子殿下も視察にいらっしゃる事も多く、私達はお互いに信頼しあい、情報を共有する為に手紙のやりとりをする事も増えた。王太子殿下は立場上、疫病以外にも多種の仕事を抱えている為、疫病の現地報告は私が請け負う事にした。
直接会う事は無くなってしまったが、その後約2年、手紙をやり取りする中で私達はかけがえのない存在だと思う様になり、私が17歳の時に婚約した。
疫病は姿を変え、色々な領地で発生する為、王都のタウンハウスには不在な事が多かった。私が治癒の力を使い、疫病対策をしている事を知らない貴族達は社交場に顔を出さない私の事をいつしか『引き篭もり令嬢』と呼び始めたらしい。コレは兄様に聞いた話しだ。
丁度疫病が流行っていないので久しぶりにタウンハウスに戻って来た私は、父から強制的にお茶会に参加する様に言われたのだ。王太子殿下も参加予定だから婚約者として、参加貴族に顔を覚えてもらうようにと。
なので、久しぶりの王都で王太子殿下にお会いするのも久しぶりなんです。
さてさて、王太子に苦言を呈したり、子爵令嬢にはしたない真似はよしなさいとか言える訳が無いんですよね?
全く心当たりが無いわ。だって私、所謂引き篭もり?の部類に入るんですもの。引き篭もりと言っても世間一般の引き篭もりとは少し違うんだけれどね?
話すと少し長いだけど、お付き合い頂けます?
私が今18才なので、かれこれ3年程前の話しになりますわ。王都のタウンハウスを生活の拠点としている屋敷に、領地から原因不明の疫病が流行っている報告がやって来たの。領民達が熱・嘔吐・虚脱感で動く事も出来なくなり、自分でお水すら飲めないと言うの。領主である父はすぐに領地へ駆けつける準備をしたわ。それに、兄様も同行しようとしたけれど、兄様にも疫病がうつるといけないからと、父は断った。
でもね、私は思ったの。普段何も出来ない私だけど、病人の人にお水を飲ませてあげたりするのは出来ると。渋る父を何とか説得して、着いて行ったの。
領地は想像以上に沢山の民が病に倒れていた。しかも、日に日に彼らは弱って行ってしまうの。何とか死者は今迄出なかったけど、とうとう最初の犠牲者が出そうな時、私は咄嗟にその人の手を握り、回復を祈ったわ。
そしたら奇跡が起きたのよ!!
握った手から光が出て、苦しんでいる民の前身を覆い尽くし、数秒後にはその光は収まったの。そして、今まで苦しんでいた民は、狐につままれたみたいな顔いして、
「苦しいのが治った」
と呟いたの!!
確かに、血の気の失せた顔には赤みが戻り、クマも消えたいたわ。そして、他の民にも同じようにすると、その人のも治ったの。
どうやら私には治癒の加護があったみたいなの。
重病な人から治癒をしていき、約2週間で領地から疫病は無くなったの。
でもね、この疫病は我が領地だけではなく他の領地でも流行り、私は他の領地にも治癒に行ったの。
そこで出会ったのが、疫病の視察に来ていた王太子殿下のサイファ様。サイファ様は休む暇なく領民達に治癒をかけていく私を励まし、また税収が減ってしまう領地の対策を考え、国王陛下にも掛け合ったりもしていた。そんな王太子殿下に尊敬だけでは無い気持ちを抱くのに時間はかからなかったわ。
疫病のある地へ向かうと必ず王太子殿下も視察にいらっしゃる事も多く、私達はお互いに信頼しあい、情報を共有する為に手紙のやりとりをする事も増えた。王太子殿下は立場上、疫病以外にも多種の仕事を抱えている為、疫病の現地報告は私が請け負う事にした。
直接会う事は無くなってしまったが、その後約2年、手紙をやり取りする中で私達はかけがえのない存在だと思う様になり、私が17歳の時に婚約した。
疫病は姿を変え、色々な領地で発生する為、王都のタウンハウスには不在な事が多かった。私が治癒の力を使い、疫病対策をしている事を知らない貴族達は社交場に顔を出さない私の事をいつしか『引き篭もり令嬢』と呼び始めたらしい。コレは兄様に聞いた話しだ。
丁度疫病が流行っていないので久しぶりにタウンハウスに戻って来た私は、父から強制的にお茶会に参加する様に言われたのだ。王太子殿下も参加予定だから婚約者として、参加貴族に顔を覚えてもらうようにと。
なので、久しぶりの王都で王太子殿下にお会いするのも久しぶりなんです。
さてさて、王太子に苦言を呈したり、子爵令嬢にはしたない真似はよしなさいとか言える訳が無いんですよね?
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