30 / 30
30
しおりを挟む
頭を優しく撫でられている、とても安心出来る大きな手だ。
「おはよう、マイ スィート」
目を開けると優しく微笑まれ、唇にチュッとキスされる。
「お、おはよう。フレッド」
うわぁ~、恥ずかしいよぅ!!
はうっ!!服っ、何も身につけてないしっ!
「ミーは朝から可愛いねっ。今日も可愛がってあげるよ?」
フレッドの手が身体を撫で始めた。
「ふ、フレッド。そう言えば、誘拐の犯人って?」
このままだと、朝から致されてしまうっ!思わず気になっていた事を聞く。
「むっ、ミーは無粋な事を今聞くんだな」
「だって、気になってたし」
「アレはライオネル伯爵が令嬢の処分に納得が行かず、撤廃する様に求める為にミーを誘拐して、交換条件に話しを持っていこうとしたようだ。ま、撤廃する訳ないけどな。そんな訳でライオネル伯爵家はもう無い。血縁者に継がせようかとも考えたが、ろくなのがいなかったから潰しといた」
潰しといたで話しを終わってもいいものなのかな?
「そんな事よりも、ミー。せっかくの記念すべき朝なんだ。もっと愛を深めたくないか?俺は愛の結晶が早く欲しいぞ?」
朝から盛大に喘がされ、侍女達は部屋に入って来られず。フレッドに解放されたのはお昼近くだった。
「ううっ、このままでは死んでしまう」
毎晩フレッドに愛されるまくり、とうとうそんな呟きが出てしまった。
「ミーシャは幸せな悩みよね~?私なんて顔が見れるだけで幸せなのに」
サリナは相変わらず他に人がいない時には昔の様に話してくれる。ミーシャの息がつまらない様にしてくれているのだ。
「えっ、サリナ!!気になる人がいるんだ?誰?誰?」
「フレデリック様の近衛隊の人だよ。フレデリック様には秘密にしてね?」
「もちろんだよ、どんな人?私も見た事あるかな?」
「あるよ、よく部屋の外にいるから。青色の目で白銀の髪をしてる笑顔が素敵な人なんだぁ~」
「ふふっ、続報お待ちしてます」
「続報があればね~」
「フレッド、サリナがね?」
と、ベッドの上で昼間のサリナな恋愛話しをする。
「多分ミゲルだな。ふむ、どこかでさり気ない接点を作ってやろう。サリナには色々世話になってるからな」
「ふふっ、さり気なくお願いしますね?」
「任せろ。それよりも、ミー。今はお前の身体を俺に任せろ。結婚式の時に懐妊の発表が出来るように頑張るぞ!?」
「えっ!?んんっ!!」
フレッドの舌がミーシャの唇を舐め上げる。
今日もミーシャはフレッドに愛されて溺れていくのだ。
結婚式では見事にフレデリックの野望は果たされたのである。
~完~
「おはよう、マイ スィート」
目を開けると優しく微笑まれ、唇にチュッとキスされる。
「お、おはよう。フレッド」
うわぁ~、恥ずかしいよぅ!!
はうっ!!服っ、何も身につけてないしっ!
「ミーは朝から可愛いねっ。今日も可愛がってあげるよ?」
フレッドの手が身体を撫で始めた。
「ふ、フレッド。そう言えば、誘拐の犯人って?」
このままだと、朝から致されてしまうっ!思わず気になっていた事を聞く。
「むっ、ミーは無粋な事を今聞くんだな」
「だって、気になってたし」
「アレはライオネル伯爵が令嬢の処分に納得が行かず、撤廃する様に求める為にミーを誘拐して、交換条件に話しを持っていこうとしたようだ。ま、撤廃する訳ないけどな。そんな訳でライオネル伯爵家はもう無い。血縁者に継がせようかとも考えたが、ろくなのがいなかったから潰しといた」
潰しといたで話しを終わってもいいものなのかな?
「そんな事よりも、ミー。せっかくの記念すべき朝なんだ。もっと愛を深めたくないか?俺は愛の結晶が早く欲しいぞ?」
朝から盛大に喘がされ、侍女達は部屋に入って来られず。フレッドに解放されたのはお昼近くだった。
「ううっ、このままでは死んでしまう」
毎晩フレッドに愛されるまくり、とうとうそんな呟きが出てしまった。
「ミーシャは幸せな悩みよね~?私なんて顔が見れるだけで幸せなのに」
サリナは相変わらず他に人がいない時には昔の様に話してくれる。ミーシャの息がつまらない様にしてくれているのだ。
「えっ、サリナ!!気になる人がいるんだ?誰?誰?」
「フレデリック様の近衛隊の人だよ。フレデリック様には秘密にしてね?」
「もちろんだよ、どんな人?私も見た事あるかな?」
「あるよ、よく部屋の外にいるから。青色の目で白銀の髪をしてる笑顔が素敵な人なんだぁ~」
「ふふっ、続報お待ちしてます」
「続報があればね~」
「フレッド、サリナがね?」
と、ベッドの上で昼間のサリナな恋愛話しをする。
「多分ミゲルだな。ふむ、どこかでさり気ない接点を作ってやろう。サリナには色々世話になってるからな」
「ふふっ、さり気なくお願いしますね?」
「任せろ。それよりも、ミー。今はお前の身体を俺に任せろ。結婚式の時に懐妊の発表が出来るように頑張るぞ!?」
「えっ!?んんっ!!」
フレッドの舌がミーシャの唇を舐め上げる。
今日もミーシャはフレッドに愛されて溺れていくのだ。
結婚式では見事にフレデリックの野望は果たされたのである。
~完~
45
お気に入りに追加
3,433
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(50件)
あなたにおすすめの小説
【完結】溺愛婚約者の裏の顔 ~そろそろ婚約破棄してくれませんか~
瀬里
恋愛
(なろうの異世界恋愛ジャンルで日刊7位頂きました)
ニナには、幼い頃からの婚約者がいる。
3歳年下のティーノ様だ。
本人に「お前が行き遅れになった頃に終わりだ」と宣言されるような、典型的な「婚約破棄前提の格差婚約」だ。
行き遅れになる前に何とか婚約破棄できないかと頑張ってはみるが、うまくいかず、最近ではもうそれもいいか、と半ばあきらめている。
なぜなら、現在16歳のティーノ様は、匂いたつような色香と初々しさとを併せ持つ、美青年へと成長してしまったのだ。おまけに人前では、誰もがうらやむような溺愛ぶりだ。それが偽物だったとしても、こんな風に夢を見させてもらえる体験なんて、そうそうできやしない。
もちろん人前でだけで、裏ではひどいものだけど。
そんな中、第三王女殿下が、ティーノ様をお気に召したらしいという噂が飛び込んできて、あきらめかけていた婚約破棄がかなうかもしれないと、ニナは行動を起こすことにするのだが――。
全7話の短編です 完結確約です。
政略結婚だけど溺愛されてます
紗夏
恋愛
隣国との同盟の証として、その国の王太子の元に嫁ぐことになったソフィア。
結婚して1年経っても未だ形ばかりの妻だ。
ソフィアは彼を愛しているのに…。
夫のセオドアはソフィアを大事にはしても、愛してはくれない。
だがこの結婚にはソフィアも知らない事情があって…?!
不器用夫婦のすれ違いストーリーです。
おいしいご飯をいただいたので~虐げられて育ったわたしですが魔法使いの番に選ばれ大切にされています~
通木遼平
恋愛
この国には魔法使いと呼ばれる種族がいる。この世界にある魔力を糧に生きる彼らは魔力と魔法以外には基本的に無関心だが、特別な魔力を持つ人間が傍にいるとより強い力を得ることができるため、特に相性のいい相手を番として迎え共に暮らしていた。
家族から虐げられて育ったシルファはそんな魔法使いの番に選ばれたことで魔法使いルガディアークと穏やかでしあわせな日々を送っていた。ところがある日、二人の元に魔法使いと番の交流を目的とした夜会の招待状が届き……。
※他のサイトにも掲載しています
龍王の番
ちゃこ
恋愛
遥か昔から人と龍は共生してきた。
龍種は神として人々の信仰を集め、龍は人間に対し加護を与え栄えてきた。
人間達の国はいくつかあれど、その全ての頂点にいるのは龍王が纏める龍王国。
そして龍とは神ではあるが、一つの種でもある為、龍特有の習性があった。
ーーーそれは番。
龍自身にも抗えぬ番を求める渇望に翻弄され身を滅ぼす龍種もいた程。それは大切な珠玉の玉。
龍に見染められれば一生を安泰に生活出来る為、人間にとっては最高の誉れであった。
しかし、龍にとってそれほど特別な存在である番もすぐに見つかるわけではなく、長寿である龍が時には狂ってしまうほど出会える確率は低かった。
同じ時、同じ時代に生まれ落ちる事がどれほど難しいか。如何に最強の種族である龍でも天に任せるしかなかったのである。
それでも番を求める龍種の嘆きは強く、出逢えたらその番を一時も離さず寵愛する為、人間達は我が娘をと龍に差し出すのだ。大陸全土から若い娘に願いを託し、番いであれと。
そして、中でも力の強い龍種に見染められれば一族の誉れであったので、人間の権力者たちは挙って差し出すのだ。
龍王もまた番は未だ見つかっていないーーーー。
あなたの運命になりたかった
夕立悠理
恋愛
──あなたの、『運命』になりたかった。
コーデリアには、竜族の恋人ジャレッドがいる。竜族には、それぞれ、番という存在があり、それは運命で定められた結ばれるべき相手だ。けれど、コーデリアは、ジャレッドの番ではなかった。それでも、二人は愛し合い、ジャレッドは、コーデリアにプロポーズする。幸せの絶頂にいたコーデリア。しかし、その翌日、ジャレッドの番だという女性が現れて──。
※一話あたりの文字数がとても少ないです。
※小説家になろう様にも投稿しています
【完結】そう、番だったら別れなさい
堀 和三盆
恋愛
ラシーヌは狼獣人でライフェ侯爵家の一人娘。番である両親に憧れていて、番との婚姻を完全に諦めるまでは異性との交際は控えようと思っていた。
しかし、ある日を境に母親から異性との交際をしつこく勧められるようになり、仕方なく幼馴染で猫獣人のファンゲンに恋人のふりを頼むことに。彼の方にも事情があり、お互いの利害が一致したことから二人の嘘の交際が始まった。
そして二人が成長すると、なんと偽の恋人役を頼んだ幼馴染のファンゲンから番の気配を感じるようになり、幼馴染が大好きだったラシーヌは大喜び。早速母親に、
『お付き合いしている幼馴染のファンゲンが私の番かもしれない』――と報告するのだが。
「そう、番だったら別れなさい」
母親からの返答はラシーヌには受け入れ難いものだった。
お母様どうして!?
何で運命の番と別れなくてはいけないの!?
【完結】愛してるなんて言うから
空原海
恋愛
「メアリー、俺はこの婚約を破棄したい」
婚約が決まって、三年が経とうかという頃に切り出された婚約破棄。
婚約の理由は、アラン様のお父様とわたしのお母様が、昔恋人同士だったから。
――なんだそれ。ふざけてんのか。
わたし達は婚約解消を前提とした婚約を、互いに了承し合った。
第1部が恋物語。
第2部は裏事情の暴露大会。親世代の愛憎確執バトル、スタートッ!
※ 一話のみ挿絵があります。サブタイトルに(※挿絵あり)と表記しております。
苦手な方、ごめんなさい。挿絵の箇所は、するーっと流してくださると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
完結おめでとうございます。
大活躍のサリナ一家が大好きになりました。恋も実るといいなぁと勝手に願ってたり〜
とはいえやっぱり真ん中のお兄ちゃんのお話が気になって仕方ないので、今後は新作を楽しみに追いかけます。
ひとまずお疲れ様でした〜
お幸せに!
これで、王家三兄弟は次男だけ未婚…。
可哀想なので、彼に番と出会いが早くおとずれますように!!