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25 〜フレッド視点〜
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夕方になった、さて決行時間だ。
俺は気合いを入れて馬車に駆け寄る。
扉を開け、上半身を中に入れる。女性騎士の腕が肩に回される。馬車の中ではもう1人の女性騎士が愛の花を程よく外に撒き散らしていく。騎士の手から薔薇が無くならないように、フレデリックは薔薇の束を渡す。コレも渡しやすい量をあらかじめ束にしてある。
適度な所でガイナードが呼びに来て、ミーシャの身代わりを外に出す。エスコートし王宮内に入り、ミーシャの部屋へ4人で入る。身代わりミーシャ達は2人とも明日の朝までこの部屋で過ごす事になる。夕食はこの部屋で4人で食べる手配をしてある。
ああ、ミーシャと夕食べたかった。
「疲れているだろうと思う、今日は早く休むのだぞ」
ミーシャの部屋のドアを開けながら、外にも聞こえるように言い、ガイナードと部屋を出た。
ミーシャの部屋には前もって騎士が5名配置されている。メイド用の部屋に潜んでいるのだ。ミーシャの部屋の明かりが消たら各々が決められた位置に行き、侵入者を捕まえるのだ。
フレデリックは今日仕掛けてくると思っている。誘拐の失敗で相手はかなり焦っているはずだ。依頼者から急ぐように言われているに違いない。
ガイナードに騎士の格好をさせ、入り口の警護に混じらせる。ガイナードは騎士としての腕は超一流だ。室内で怪しい動きがあればすぐに飛び込んで行くだろう。
動きがあったのは深夜2時だ。
パリンッ!!とガラスが割れる音と、ガイナードの笛が王宮内に響き渡る。
俺は急いでガイナードの所へ向かった。ミーシャの部屋には騎士に捕まった3人が縄で縛られて、ミノムシ状態になっていた。すでにガイナードの尋問がその場で始まっており、かなり嬲られている様子だった。しかし、依頼主を中々吐かない。俺は捕らえられた男の剣を見てカマをかけてみる。
「ほう、この剣はライオネル伯爵領の騎士団が使っているものではないか?伯爵領では騎士に剣を配給してるらしいからな。と言う事は雇い主はライオネル伯爵で間違いないな?」
俺は捕らえた男の1人の首に剣を当てる。
「あ、ああそうだ」
首の薄皮をピッと切られ、とうとう男白状した。
「至急、ライオネル伯爵を確保しに行けっ!逃すなっ!!」
部屋の外にいた騎士達が一斉に走っていく。
室内にいた騎士達は犯人達を連れて部屋から出て行き、俺だけになった。
ああ、朝まで待てない。
1目でいいからミーシャに会いたい。
俺の足はミーシャが眠る部屋に向かっていた。
俺は気合いを入れて馬車に駆け寄る。
扉を開け、上半身を中に入れる。女性騎士の腕が肩に回される。馬車の中ではもう1人の女性騎士が愛の花を程よく外に撒き散らしていく。騎士の手から薔薇が無くならないように、フレデリックは薔薇の束を渡す。コレも渡しやすい量をあらかじめ束にしてある。
適度な所でガイナードが呼びに来て、ミーシャの身代わりを外に出す。エスコートし王宮内に入り、ミーシャの部屋へ4人で入る。身代わりミーシャ達は2人とも明日の朝までこの部屋で過ごす事になる。夕食はこの部屋で4人で食べる手配をしてある。
ああ、ミーシャと夕食べたかった。
「疲れているだろうと思う、今日は早く休むのだぞ」
ミーシャの部屋のドアを開けながら、外にも聞こえるように言い、ガイナードと部屋を出た。
ミーシャの部屋には前もって騎士が5名配置されている。メイド用の部屋に潜んでいるのだ。ミーシャの部屋の明かりが消たら各々が決められた位置に行き、侵入者を捕まえるのだ。
フレデリックは今日仕掛けてくると思っている。誘拐の失敗で相手はかなり焦っているはずだ。依頼者から急ぐように言われているに違いない。
ガイナードに騎士の格好をさせ、入り口の警護に混じらせる。ガイナードは騎士としての腕は超一流だ。室内で怪しい動きがあればすぐに飛び込んで行くだろう。
動きがあったのは深夜2時だ。
パリンッ!!とガラスが割れる音と、ガイナードの笛が王宮内に響き渡る。
俺は急いでガイナードの所へ向かった。ミーシャの部屋には騎士に捕まった3人が縄で縛られて、ミノムシ状態になっていた。すでにガイナードの尋問がその場で始まっており、かなり嬲られている様子だった。しかし、依頼主を中々吐かない。俺は捕らえられた男の剣を見てカマをかけてみる。
「ほう、この剣はライオネル伯爵領の騎士団が使っているものではないか?伯爵領では騎士に剣を配給してるらしいからな。と言う事は雇い主はライオネル伯爵で間違いないな?」
俺は捕らえた男の1人の首に剣を当てる。
「あ、ああそうだ」
首の薄皮をピッと切られ、とうとう男白状した。
「至急、ライオネル伯爵を確保しに行けっ!逃すなっ!!」
部屋の外にいた騎士達が一斉に走っていく。
室内にいた騎士達は犯人達を連れて部屋から出て行き、俺だけになった。
ああ、朝まで待てない。
1目でいいからミーシャに会いたい。
俺の足はミーシャが眠る部屋に向かっていた。
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