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21 〜フレッド視点〜
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ミーとしばしの別れのキスをし、執務室に向かう。ああ、執務なんて放っておいて、ミーと一緒にいたい。
執務を開始して数時間後、母上が執務室に飛び込んで来た。
「フレッド!!ミーシャちゃんにはやる事が沢山あるのよ!?全く、早くミーシャちゃんを・・・、って、ミーシャちゃんは!?」
「は?ミーは昼からは会ってませんよ?礼儀作法に向かう前のに会った切りです」
「何ですって?どういう事!?作法の講師からミーシャちゃんが来ないって伝言が来たのよ!?」
「王妃様っ、大変ですっ!!護衛が倒れてましたっ!!」
「何ですって!?」
「何だって!?」
「ミーシャ様と侍女も見当たりません!!」
「まさかっ、誘拐!?」
くらりと傾いた王妃をフレッドは支え、椅子に座らせた。
「その倒れていた護衛は大丈夫か?話せるか?」
「はっ、すぐに連れて参りますっ!」
連れて来られた護衛は、確かにミーと侍女を伴って礼儀作法の部屋に向かっていたというが、気がついたら同僚に揺さぶり起こされていたと言う事だった。
痕跡は何も無く、襲ったヤツも分からない。
一緒に消えた侍女は仲間か巻き添えか?メイド仲間だというから、巻き添えの可能性が高いだろう。
護衛騎士や王宮内の騎士に2人の捜索と、不審な者が入り込んでいないか確認をするように伝え、俺は執務に戻る。
俺自らが探したいのにっ!
その日の、執務が終わる頃には、ミーが誘拐された事が王宮内で噂されていた。
ミー、どこにいる?
無事でいてくれっ!!
翌日は朝から打ち合わせが入っていた。
橋の新築工事についてだ。
ん?この男、もしやミーの侍女の父親ではないか?
「フレデリック殿下、まずは急ぎでこの書類に目を通して下さい」
挨拶もソコソコに、男爵は書類の束を差し出し。
新しい橋の計画書だ。俺は言われた通り目を通し始めるが、3枚目で目を見開いてしまう。
思わず男爵を見ると、ゆっくり頷いた。
何と言う事だっ!!
ミーシャが男爵の屋敷で保護されている。
ああ、無事で良かった。しかし、護衛騎士が誘拐に絡んでいるかもしれないので、しばらくは男爵の屋敷で身を隠したいと書かれていた。
執務室には今、男爵と補佐が1人だ。
補佐に用事を頼み、男爵と、2人だけになる。
「ホントか?」
「はい、驚きでしょうが本当でございます」
「では、指示をすぐに出す」
もう1度、ミーからの手紙を見て、ミーの署名にキスをする。するとーーー、3輪の愛の花が舞い降りてきた。
男爵は驚いた顔をしたが、声を上げなかった。俺もビックリだ。
ミーもココにキスをしたのか?
俺は短いが急いで手紙を書き、署名にキスをして男爵に手渡した。
「頼むぞ?」
「はっ、かしこまりました」
また次回打ち合わせの約束をし、男爵を急いで帰らせた。
執務を開始して数時間後、母上が執務室に飛び込んで来た。
「フレッド!!ミーシャちゃんにはやる事が沢山あるのよ!?全く、早くミーシャちゃんを・・・、って、ミーシャちゃんは!?」
「は?ミーは昼からは会ってませんよ?礼儀作法に向かう前のに会った切りです」
「何ですって?どういう事!?作法の講師からミーシャちゃんが来ないって伝言が来たのよ!?」
「王妃様っ、大変ですっ!!護衛が倒れてましたっ!!」
「何ですって!?」
「何だって!?」
「ミーシャ様と侍女も見当たりません!!」
「まさかっ、誘拐!?」
くらりと傾いた王妃をフレッドは支え、椅子に座らせた。
「その倒れていた護衛は大丈夫か?話せるか?」
「はっ、すぐに連れて参りますっ!」
連れて来られた護衛は、確かにミーと侍女を伴って礼儀作法の部屋に向かっていたというが、気がついたら同僚に揺さぶり起こされていたと言う事だった。
痕跡は何も無く、襲ったヤツも分からない。
一緒に消えた侍女は仲間か巻き添えか?メイド仲間だというから、巻き添えの可能性が高いだろう。
護衛騎士や王宮内の騎士に2人の捜索と、不審な者が入り込んでいないか確認をするように伝え、俺は執務に戻る。
俺自らが探したいのにっ!
その日の、執務が終わる頃には、ミーが誘拐された事が王宮内で噂されていた。
ミー、どこにいる?
無事でいてくれっ!!
翌日は朝から打ち合わせが入っていた。
橋の新築工事についてだ。
ん?この男、もしやミーの侍女の父親ではないか?
「フレデリック殿下、まずは急ぎでこの書類に目を通して下さい」
挨拶もソコソコに、男爵は書類の束を差し出し。
新しい橋の計画書だ。俺は言われた通り目を通し始めるが、3枚目で目を見開いてしまう。
思わず男爵を見ると、ゆっくり頷いた。
何と言う事だっ!!
ミーシャが男爵の屋敷で保護されている。
ああ、無事で良かった。しかし、護衛騎士が誘拐に絡んでいるかもしれないので、しばらくは男爵の屋敷で身を隠したいと書かれていた。
執務室には今、男爵と補佐が1人だ。
補佐に用事を頼み、男爵と、2人だけになる。
「ホントか?」
「はい、驚きでしょうが本当でございます」
「では、指示をすぐに出す」
もう1度、ミーからの手紙を見て、ミーの署名にキスをする。するとーーー、3輪の愛の花が舞い降りてきた。
男爵は驚いた顔をしたが、声を上げなかった。俺もビックリだ。
ミーもココにキスをしたのか?
俺は短いが急いで手紙を書き、署名にキスをして男爵に手渡した。
「頼むぞ?」
「はっ、かしこまりました」
また次回打ち合わせの約束をし、男爵を急いで帰らせた。
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