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「ライムちゃんはマークの婚約者だけど、もうお嫁さん扱いだからね?ミーシャちゃんとも近いうちに、義姉妹になるわ。いきなり境遇が変わってしまうから2人とも同じような悩みとかあると思うのよね。だから、2人で親睦を深めて頂戴?」
にっこり笑って王妃様は席を立った。慌ててライム様とお見送りをした。
「ライム様、昨日は伺うのが遅くなり申し訳ありませんでした」
座ったままだが頭を下げる。
「私は気にしてないですよ?フレッド様が落ち着きなかったくらいで。あの時間にまだメイドのお仕着せを着てたんですもの。お仕事で遅くなったのでしょ?」
「ええ、急な頼まれ事で」
「あ、それからミーシャ様。私はライムと呼び捨てでもいいですよ?王太子妃になられるんだし」
「いいえ、また決まってないし」
いえいえそんな・・・、と言ったやりとりがあった後。公の場ではお互いに『様』付で呼び、普段は『さん』付で呼ぶ事に決まった。
「王妃様はとても優しくて、困った時にはさりげなく手を差し伸べて下さるの。王子3人には恐れられているけど、周りへの気遣いは感心してしまうほどですよ?マーク様以外のフレッド様とガイナ様も余所者扱いせずに家族の一員として気遣ってくれているし。王様はほとんど接点がないけれど、意地悪とかされないし」
ライムさんは近い方の話をしてくれる。
「ミーシャさんはびっくりよね?メイドしていていきなり王太子様の番ですもんね?私も第3王子の番って言われてびっくりだったし」
「そう、ライムさんの部屋の扉から出てきた人にいきなり抱きしめられて、変質者か変態だと思って逃げたら王太子様で番って。もう何が何やら。メイドもいきなり終了で下級メイドの私が上級メイドにお世話されるって言う・・・」
「私もまだ王宮での生活に慣れなくて。お互いに頑張っていきましょう!」
「はいっ!ライムさん、頑張りましょう!」
お互いに手を握りあって、お互いを鼓舞するのだった。
にっこり笑って王妃様は席を立った。慌ててライム様とお見送りをした。
「ライム様、昨日は伺うのが遅くなり申し訳ありませんでした」
座ったままだが頭を下げる。
「私は気にしてないですよ?フレッド様が落ち着きなかったくらいで。あの時間にまだメイドのお仕着せを着てたんですもの。お仕事で遅くなったのでしょ?」
「ええ、急な頼まれ事で」
「あ、それからミーシャ様。私はライムと呼び捨てでもいいですよ?王太子妃になられるんだし」
「いいえ、また決まってないし」
いえいえそんな・・・、と言ったやりとりがあった後。公の場ではお互いに『様』付で呼び、普段は『さん』付で呼ぶ事に決まった。
「王妃様はとても優しくて、困った時にはさりげなく手を差し伸べて下さるの。王子3人には恐れられているけど、周りへの気遣いは感心してしまうほどですよ?マーク様以外のフレッド様とガイナ様も余所者扱いせずに家族の一員として気遣ってくれているし。王様はほとんど接点がないけれど、意地悪とかされないし」
ライムさんは近い方の話をしてくれる。
「ミーシャさんはびっくりよね?メイドしていていきなり王太子様の番ですもんね?私も第3王子の番って言われてびっくりだったし」
「そう、ライムさんの部屋の扉から出てきた人にいきなり抱きしめられて、変質者か変態だと思って逃げたら王太子様で番って。もう何が何やら。メイドもいきなり終了で下級メイドの私が上級メイドにお世話されるって言う・・・」
「私もまだ王宮での生活に慣れなくて。お互いに頑張っていきましょう!」
「はいっ!ライムさん、頑張りましょう!」
お互いに手を握りあって、お互いを鼓舞するのだった。
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