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『ああ。メシ、食いに行こうか』

 で、向かった先はそうですよね~。

 ココしか無いですよね~。

 はい、職場の騎士食堂です。

 ジオン様とトレーを持って列に並ぶ。時間はお昼真っ只中の12:15だ。いつもの休日なら確実に避ける時間だが、ジオン様に誘われたので来てしまった。

 「あれ?ジュリアちゃん、この時間なんて珍しいね。どうしたの?」

 珍しい時間に来たので、シャリルが声をかけてくる。

 「あ、うん。ちょっとね」

 ジオン様は自分のトレーを机に置き、ジュリアの分も持ちに来てくれた。

 「ジュリア、他はいいのか?」

 ジオン様が問いかけてくる。今、ジュリアって言った!?

 「う、うん。コレで十分」

 ザワリと周りが騒めいた気がする。

 ジオン様はジュリアのトレーを取っていた席の横に置いた。

 うっ、横なんですね。正面でも緊張するけど。

 「お?ジオン、今からか?」

 ラルク様登場だ。ホント声そっくり。

 「ああ」

 「ふ~ん。じゃ、俺ココに座ろうかな」

 ラルク様はジュリアの前に座る。前ですか。

 ううっ、前も横も緊張する。

 「ジュリアちゃん、今日から掃除してくれてるんだよね?ありがと。俺らホント苦手で」

 「はい、とりあえず片付けてみました。不都合があれば次回気をつけますので、言って下さいね?ハンガーラックと机の上に洗濯した物は置いてあります」

 「えっ!洗濯してくれたんだ?出したんじゃなくて?」

 「は、はい。私いつも自分のは洗濯箱で洗うので。ダメでしたか?」

 「いや、大変だっただろ?」

 「そうでも無いですよ?洗濯箱に入れたら洗ってくれるし、乾かしてくれるので」

 「ありがとっ、着れるモノが少なくなってたから助かるよ」

 「毎週日曜の午前中にお邪魔しようと思うんですが大丈夫ですか?」

 「「もちろん」」

 「それはそうと、ジオン。お前頭スッキリしたな」

 「ジュリアがこの方が好きって言うから」

 ジオン様がジュリアの目を見ながら言う。

 「ブフッ!」

 思わずスープを吹きそうになってしまった。

 「言ってないですっ!後ろに流した方がいいのにって言っただけですっ」

 誤解を招く言い方は止めてもらいたい。

 「ふ~ん、何だか親密な感じ?」

 ラルク様がちょっと不機嫌に言う。

 「まあ、ジュリアは俺の身体知ってるし?」

 「ブフッ、ゴホッ!なっ!!」

 なんて事をっ!

 「裸見たけど、ワザとじゃないしっ!!布団めくったら裸だったんだもんっ!!」

 「「「「「・・・・・・・」」」」」

 食堂内が無音になってしまった。




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