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 今日は王宮で、フラワーテイル祭りが行われています。今年18歳の私、ライムには番の婚約者がいます。番とは出会った瞬間に匂いで分かるらしいです。私の両親は番だったみたいで、未だに甘い匂いがするって言って、ラブラブです。私もそんな両親みたいになりたいっ!と思っていたのに、私に番宣言した人からは、甘い匂いがしません。何度か番は間違いなんじゃないの?とジギー様に言いましたが、「間違いない」と言うのです。匂いは番同士しか分からないと言うし、私は自分が蓄膿症なのかなと諦め、ジギー様に従う事にしました。

 ジギー様は伯爵家なので、男爵家の私は意見する事が出来ません。

 金色のふわふわの髪、緑の瞳、全体的に華奢な私は、両親にも友達からも可愛いと言われ、10歳から通っている学園でも、番じゃなくてもいいから付き合って欲しいと言われる事が多かったのですが、15歳の時ジギー様の番発言で、一気に異性は近づかなくなりました。

 今日のフラワーテイル祭りにはジギー様と会場内で待ち合わせをしています。待ち合わせの噴水までは、あと少しです。

 「ジギー様っ!!」

 ジギー様は背が高いので、人混みでも見つけやすいんです。近くに寄ると、腕を組んでいる女性がいます。

 「あの?どなたですか?」

 「ああ、ライム。君はどうやら番じゃなかったみたいなんだ。もう付きまとわないでくれ。当然、婚約破棄だ」

 スタスタと2人で歩き去ってしまいました。



 噴水のそばにはそれなりに沢山の人がいて、

 『番を間違えるなんて~』

 『付きまとって、番って言ったの?』

 『や~、恥ずかしい』

 だの、色々言われてます。私としては、

 『だから間違いじゃないのっ?て、聞いたじゃない!!』と、切れる一歩手前です。身分が下だから言えなかったけど。


 惨めだわ、周りはみんな楽しそうに笑ってるのに・・・。もういい、帰る。一緒に楽しむ相手もいないし。家に帰って、蜂蜜いっぱいのフラワーピザをやけ食いしてやる~っ!飲み物はどうしようかな?ベリーたっぷりのレモンスカッシュにしようかな?あとは~と、やけ食いするものを頭に浮かべ、ついさっき来た道を引き返すのだ。



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