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第77話
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「もうここまで来たぞ!?」
「やつをここで止めろォーッ!」
「あ、あれがサクたん……!」
「数が多すぎます!!」
「怯むn――ぐわぁぁあ!!」
凛理のロケットランチャーで正面突破をした後早速潜入したのだけれど、やはり防衛する人の数が多い。
まぁけれど、それを上回るほど……。
『『『『『グギャァアアーー!!!!』』』』』
このダンジョンにいる魔物の数の方が多い。
特殊な技術でダンジョンコアを改造し、魔物も拠点とクランメンバーを防衛するっていう思考回路になっているって聞いていた。けれど蓋を開けてみればメンバーに思いっきり襲いかかっている。
なんで僕の味方になってくれているのかはよく知らないけれど、結果オーライっ!
「みんなありがと! 助かるよ~」
◆えぐすぎww
◆一人で人口スタンピード起こしてる……(引)
◆体質だけで思考回路変更させてんのか?w
◆どんだけえぐいフェロモン出してんだよ
◆見ろ、人がゴミのようだ!!
◆シャドウファングはそこそこ強いクランだったはず……あれぇ??
◆↑サクたんに常識を求めるな。無駄だゾ
「襲って来る人たちはこれでオッケーだね。地図はあるし、あとは捕まってる幻獣の場所かぁ」
このクランが送り込んだルハは少し関わりがあったみたいで、この拠点の地図を入手していた。
仲間になったルハからその地図を僕がもらえたので、ルハを送り込んだクランは自分の首を絞めたも同然というわけだ。
「幻獣の場所までは載ってないのかぁ……。じゃあこの人たちに聞くしかないね!」
魔物に倒され、床に取り押さえられて身動きができなくなっている人に視線を移す。
◆おっ、拷問キチャーー!
◆サクたんにできんのかァ?
◆爪剥ぐくらいはしねぇとな
◆拷問用の幻獣なら腐る程いるしなw
◆何使うん?
「ふっふっふ……こんな時のために秘密兵器を用意してもらったんです!」
天宮城さんに目配せをし、収納魔法からとある物を取り出してもらった。
それはホカホカという湯気を立てていて早く食べろと急かしているようだが、緑緑しく悍ましい見た目をしている悪魔のような料理である。
「生ピーマンのナムルとかいう、僕にとっては地獄のような料理です。これをこの人に食べさせてあげようと思います……!」
◆は?
◆草
◆拷問とは……
◆サクたんにとっては拷問なんやろなぁww
◆やはりピーマンが全てを解決するのか!?
◆拷問なめんじゃねぇぞ!
◆まぁまぁお手並み拝見といこうかw
これは天宮城さん手作りの料理で、僕が何かやらかした時用に作っておいたという恐ろしい代物。今のうちにここで使用しておくという魂胆だ。
箸でピーマンを挟み、床で組み伏せられている人にそれ近づける。
「な、何するつもり……って、ピーマン料理……?」
「はい、あーん♪」
「あ、あーん……。え、うまっ」
「ふふん、いつまでその強気が続きますかねぇ! はい、あ~ん」
「あー」
◆※拷問中です
◆俺の知ってる拷問じゃねぇwww
◆あれ、これアンチューブだよな?
◆暖かいホームビデオの間違いでは……?w
◆微笑ましくて草
◆構成員にご褒美あげてるだけじゃねぇか!
◆ちょっと羨ましい
◆わかる。俺も美少女にあーんされてェ
◆↑一応敵のサクたんだぞ! 絆されんな!
テンポよく拷問(ピーマン)を続けていったのだが、幻獣の居場所を吐くことなく生ピーマンのナムルがみるみる減ってゆく。
このままだとなくなっちゃうけどどうしよう……。
だがメンバーの人にあーんをしてゆくと同時に、周りの空気がどんどんと冷たくなってゆく感覚がしていた。
「なんか、ちょっと寒いような……」
「「…………」」
『『『『『グルルルル……!!』』』』』
「ひっ!!?」
「ん? どうしたんですか?」
◆サクたん後ろ!
◆嗚呼、嫉妬に駆られた獣たち(ガチもん)が……
◆構成員オワタなww
◆なんかカメラの後ろからも殺気しねぇか?
◆愛しのサクたんのあーんを独り占めしてたらまぁ……こうなるわなw
◆強く生きてクレメンス
◆成る程、サクたんのあーんはこれほどまでの恐ろしさがあると……w
なぜかものすごく怯えた様子のメンバーの一人から情報を教えてもらうことに成功する。
ふふのふん、やっぱり僕の作戦が功を奏したみたいだね!
成功して嬉しい余韻に浸りながら、僕たちはダンジョンの奥へと歩みを進めた。
――この後、咲太のあーんを独り占めしていた構成員の一人は、嫉妬に駆られた魔物や天宮城とルハによって、本物の拷問を味わったという……。
【お知らせ】
作者の海夏世もみじです。
いつも読んでいただきありがとうございます!
単刀直入にいうと、この作品書籍化いたします!
書籍化するにあたって、タイトルを「動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する ~配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!~」に変更いたします。
2024年10月下旬、今月発売なので、是非とも手に取っていただけたら幸いです。
今後ともよろしくお願いします!!
海夏世もみじでした!!
「やつをここで止めろォーッ!」
「あ、あれがサクたん……!」
「数が多すぎます!!」
「怯むn――ぐわぁぁあ!!」
凛理のロケットランチャーで正面突破をした後早速潜入したのだけれど、やはり防衛する人の数が多い。
まぁけれど、それを上回るほど……。
『『『『『グギャァアアーー!!!!』』』』』
このダンジョンにいる魔物の数の方が多い。
特殊な技術でダンジョンコアを改造し、魔物も拠点とクランメンバーを防衛するっていう思考回路になっているって聞いていた。けれど蓋を開けてみればメンバーに思いっきり襲いかかっている。
なんで僕の味方になってくれているのかはよく知らないけれど、結果オーライっ!
「みんなありがと! 助かるよ~」
◆えぐすぎww
◆一人で人口スタンピード起こしてる……(引)
◆体質だけで思考回路変更させてんのか?w
◆どんだけえぐいフェロモン出してんだよ
◆見ろ、人がゴミのようだ!!
◆シャドウファングはそこそこ強いクランだったはず……あれぇ??
◆↑サクたんに常識を求めるな。無駄だゾ
「襲って来る人たちはこれでオッケーだね。地図はあるし、あとは捕まってる幻獣の場所かぁ」
このクランが送り込んだルハは少し関わりがあったみたいで、この拠点の地図を入手していた。
仲間になったルハからその地図を僕がもらえたので、ルハを送り込んだクランは自分の首を絞めたも同然というわけだ。
「幻獣の場所までは載ってないのかぁ……。じゃあこの人たちに聞くしかないね!」
魔物に倒され、床に取り押さえられて身動きができなくなっている人に視線を移す。
◆おっ、拷問キチャーー!
◆サクたんにできんのかァ?
◆爪剥ぐくらいはしねぇとな
◆拷問用の幻獣なら腐る程いるしなw
◆何使うん?
「ふっふっふ……こんな時のために秘密兵器を用意してもらったんです!」
天宮城さんに目配せをし、収納魔法からとある物を取り出してもらった。
それはホカホカという湯気を立てていて早く食べろと急かしているようだが、緑緑しく悍ましい見た目をしている悪魔のような料理である。
「生ピーマンのナムルとかいう、僕にとっては地獄のような料理です。これをこの人に食べさせてあげようと思います……!」
◆は?
◆草
◆拷問とは……
◆サクたんにとっては拷問なんやろなぁww
◆やはりピーマンが全てを解決するのか!?
◆拷問なめんじゃねぇぞ!
◆まぁまぁお手並み拝見といこうかw
これは天宮城さん手作りの料理で、僕が何かやらかした時用に作っておいたという恐ろしい代物。今のうちにここで使用しておくという魂胆だ。
箸でピーマンを挟み、床で組み伏せられている人にそれ近づける。
「な、何するつもり……って、ピーマン料理……?」
「はい、あーん♪」
「あ、あーん……。え、うまっ」
「ふふん、いつまでその強気が続きますかねぇ! はい、あ~ん」
「あー」
◆※拷問中です
◆俺の知ってる拷問じゃねぇwww
◆あれ、これアンチューブだよな?
◆暖かいホームビデオの間違いでは……?w
◆微笑ましくて草
◆構成員にご褒美あげてるだけじゃねぇか!
◆ちょっと羨ましい
◆わかる。俺も美少女にあーんされてェ
◆↑一応敵のサクたんだぞ! 絆されんな!
テンポよく拷問(ピーマン)を続けていったのだが、幻獣の居場所を吐くことなく生ピーマンのナムルがみるみる減ってゆく。
このままだとなくなっちゃうけどどうしよう……。
だがメンバーの人にあーんをしてゆくと同時に、周りの空気がどんどんと冷たくなってゆく感覚がしていた。
「なんか、ちょっと寒いような……」
「「…………」」
『『『『『グルルルル……!!』』』』』
「ひっ!!?」
「ん? どうしたんですか?」
◆サクたん後ろ!
◆嗚呼、嫉妬に駆られた獣たち(ガチもん)が……
◆構成員オワタなww
◆なんかカメラの後ろからも殺気しねぇか?
◆愛しのサクたんのあーんを独り占めしてたらまぁ……こうなるわなw
◆強く生きてクレメンス
◆成る程、サクたんのあーんはこれほどまでの恐ろしさがあると……w
なぜかものすごく怯えた様子のメンバーの一人から情報を教えてもらうことに成功する。
ふふのふん、やっぱり僕の作戦が功を奏したみたいだね!
成功して嬉しい余韻に浸りながら、僕たちはダンジョンの奥へと歩みを進めた。
――この後、咲太のあーんを独り占めしていた構成員の一人は、嫉妬に駆られた魔物や天宮城とルハによって、本物の拷問を味わったという……。
【お知らせ】
作者の海夏世もみじです。
いつも読んでいただきありがとうございます!
単刀直入にいうと、この作品書籍化いたします!
書籍化するにあたって、タイトルを「動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する ~配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!~」に変更いたします。
2024年10月下旬、今月発売なので、是非とも手に取っていただけたら幸いです。
今後ともよろしくお願いします!!
海夏世もみじでした!!
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