上 下
1 / 58
1巻

1-1

しおりを挟む



 第1話

「ダンジョン用配信カメラ?」

 僕、藍堂あいどう咲太さくたは、友人から手渡されたものを受け取り、頓狂とんきょうな声を出していた。
 今は放課後であり、「放課後いいもんやるよ!」と言われて渡されたのがこれだ。
 友人の名前は、高力たかりき涼牙りょうが
 茶髪でまぶしいオーラを放つ彼は、小学校からの仲である。

「その通り! 俺がちょっと前に買って、これでダンジョン配信しようと思ってたんだが、機械音痴おんちなの忘れてたぜ!」
「それなら僕がやり方教えるけど……」
「いや、もうダンジョン配信きた!!」
「まだ始めてないのに!?」

 昔から飽き性だったけれど、最近それに拍車はくしゃがかかってきているような気がする……。
 涼牙、色々と大丈夫なのかな……。
 斜陽しゃようの光が窓から差し込む教室の中、僕はひざの上の猫をで、頭の上に居座るアヒルを感じ、首に巻きつくヘビから凝視ぎょうしされながら、友人の心配をしていた。


「しかも、だ。俺がするよりサクタが配信する方がえる! なんせお前は、〝男なのに美少女の見た目〟だけでなく、〝動物に好かれまくる体質〟を持ってるからな!!」
「そうなのかな?」
『にゃーお』

 猫をでつつ僕は首をかしげた。
 そう、僕は動物に好かれまくる体質を持ってる。
 ゆえに、道を歩けば犬に当たる(当たってくる)。猫は、僕に乗る(膝に乗ってくる)。窮鼠きゅうそ、僕を頼る(猫に追いかけられたネズミが僕に隠れてくる)。エトセトラ、エトセトラ……。
 おかげで毎日楽しく過ごせているけれど、ダンジョンにそれは通用するのだろうか。
 ちなみに、ダンジョンというのは、約五十年前に突如として地球に現れた、謎の洞窟のようなもの。
 そこには、未知の生物である魔物と呼ばれる存在がいたり、超レアなお宝があったりと……。
 世界は、そんなダンジョンを有効活用しようと、ダンジョン攻略の職を作ったりしたんだけど、そんなこんなでお金稼ぎをする人も現れた。
 なかでも今流行っている職業は、ダンジョン攻略の様子を生配信する〝ダンチューバー〟である。

「うーん……。でもこのカメラって高いよね?」
「俺にゃあ端金はしたがねだぜ。ダンジョンで倒した魔物の素材ってめちゃくちゃ高く売れるし! だから心配すんなって」
「わっ、ちょ、撫でんな!」

 涼牙としては全く問題ないらしいので、僕はダンジョン用のカメラをありがたくもらうことにした。

「んじゃ頑張れよー! 俺はこけテラリウムに挑戦すんのに忙しいからまたな!」
「ばいばい。……また変わった趣味始めてる……」

 まぁ何はともあれ、今の僕は特にすることがなく自堕落じだらくな生活を送っているし、早速さっそく配信を始めてみようかな。
 そう意気込んだ僕は、急いで家に帰ったのだった。


 # # #


 家で〝DunTubeダンチューブ〟という動画配信アプリに自分のチャンネルを開設してから、ダンジョンへと向かう。
 涼牙から「初めて潜るならEランクダンジョンにしとけよ~」と言われたので、家の近くにあったEランクダンジョンに潜ることにした。

「ここがダンジョンかぁ。興味なくて一度も入ったことなかったんだよなぁ」

 目の前には大きな洞窟の入り口がある。
 巨大な生き物の口に見えて、今にも吸い込まれそうだ。

「よし、じゃあ早速やってみよう! えっと、ここのボタンを押して、次はここで……。じゃあ、配信スタート!」

 フヨフヨと宙に浮くカメラのボタンを押し、配信をスタートさせた。

「皆さんこんにちはー! 初めましてサクたんです!」


 ――同接数0人


「…………まぁ、なんのお知らせもなしにスタートしたらこうなるよね。いや、でもダンジョンを楽しむっていう目的もあるし、別に問題ない!」

 そう自分に言い聞かせて、僕はダンジョンの中に入るのであった。


 # # #


 ――同時刻、同ダンジョン内にて。

『ギャッ!』
『グキャァア!』
『グガガァ……』
「ふぅ。ざっとこんなもんね」

 なんの変哲へんてつもない地面から、氷の柱が突き出ており、緑色の体をした邪悪な顔の魔物――ゴブリンが串刺しにされている。
 そんなゴブリンを見つめるのは一人の美少女、とダンジョン用のカメラだった。
 鎖骨さこつあたりまで伸びる、赤のインナーカラーが入った銀髪と、宝石のような青い瞳を持つ容姿端麗な少女だ。


 :ナイス
 :瞬殺で草
 :あまみやちゃんにかかりゃこんなもんだろ!
 :ゴブリンになればあまみやちゃんに痛めつけてもらえるっ!?
 :魔法使えるのすげー
 :今日も可愛い結婚してくれ
 :素材回収しないの?
 :ドヤ顔かわよ
 :強い


「…………」

 滝のように流れるコメントの数々。
 そう、彼女もダンジョン配信をしているダンチューバーである。


 ――同接数1・9万人
 ――チャンネル登録者182万人


 咲太と同じ配信者だが、天と地ほどの人気差があることは確かだ。

「……なんか、嫌な予感するわ」


 :どうした?
 :嫌な予感だって
 :ここEランクだろ?
 :気のせいじゃない?
 :俺はあまみやちゃん信じるゾ
 :なんか、マジでへんな音しね?


 ダンジョンの奥から、うなり声と地面が揺れるほどの足音が聞こえてきた。
 奥から現れたその正体とは……。

「な、なんでここに……レッドドラゴンが……!?」


 :レッドドラゴン!!?
 :ここEランクダンジョンだろ!
 :やばいって
 :あまみやちゃん逃げて!!
 :応援呼べ!
 :終わったww
 :Aランクは無理だ


『ガアァァ……!!!』

 全身にまとう赤いうろこ、鋭い爪や歯、背中からえる二対の翼……。
 そこには、Eランクダンジョンには存在しないはずの、ドラゴンがいたのだ。


 # # #


 僕、咲太が歩き続けること数分、何もない。
 視聴者が増えるわけでもないし、魔物一匹すら出てきやしない。
 ただ黙々と暗い道を歩くだけの、地味~な絵面だ。

(ダンジョンってもっと魔物が出てくるイメージあったんだけどなぁ……。ここは出ないのかな?)

 そんなことを思いながら歩いていると、何やら奥の方から誰かの声が聞こえ、地響きがした。
 早歩きをして音の方に近づいてみる。
 そこにいたのは、尻餅しりもちをついている一人の女の子と巨大な何かだった。

『グルァア……!!』
「っ! な、何してるのよ、貴女あなた、早く逃げて助けを――」

 赤い鱗、鋭い瞳、巨大な体格、ツノや尻尾しっぽ
 これらを見て僕は、心の底からこみ上げてきたたった一つの感情を、そのまま言葉に出した。

「カ――カッコいい~!!」
「は……?」

 そして目を輝かせ、駆け足でその魔物に近づく。
 すぐ近くで腰が抜けているであろう女の子は、目の前のことが何も理解できないと言わんばかりに動けずにいた。

「すごいねこの鱗! しかもおっきい! トカゲ? なのかなぁ?」
『グルルル……』
「ん?」

 トカゲと言うにはあまりにも巨大すぎるその魔物は、僕を目の前にすると、高い頭を下げて近づけ、スリスリと頬ずりをしてくる。
 ツノを撫でてみると、目を細めて尻尾をゆらゆら揺らした。
 ガンガンと地面に尻尾が当たるたびにダンジョンが揺れる。
 嬉しいのだろうか?

「このトカゲ? すごい人懐ひとなつっこいんだね。可愛いな~」
『グルルルゥ……♪』
「ふふふ、ここが気持ちいいんだねぇ」

 数分撫で回していたら、赤いトカゲは完全に脱力してほうけた顔になった。
 すると、後ろから声が聞こえてきた。
 先ほどの女の子だ。

「あ、貴女……何者なの……!?」
「はっ、無視してしまってすみません! このトカゲ、可愛くてついつい……」
「ト、トカゲじゃないわよ、それはドラゴンよ!? しかも危険度Aの!!」
「キケンド? エー?? ……勉強不足ですみません。あ、でもドラゴンはわかります! トカゲじゃなかったんですね」

 ドラゴン……初めて見たなぁ。やっぱりトカゲっぽくて、こんなに大きいんだ。
 僕はドラゴンにそっと耳打ちする。

「……でもあの女の子、こういう生き物が苦手なんだろうな。ドラゴン君、元いた場所に帰れる?」
『グルゥ』
「うん、いい子だね。バイバーイ!」

 僕の言葉が通じたらしく、ドラゴンはきびすを返してズシンズシンと大きな足音を立てながらダンジョンの奥へと向かっていった。
 僕が手を振ると、尻尾を左右に揺らして返してくれる。
 言うことを聞いてくれるし、すごい懐いてる。
 ダンジョンって面白いんだなぁ! いろんな魔物に会ってみたい!
 それから振り返り、女の子に声をかけた。

「ふふふ、安心してください! 誰にだって苦手なものはありますからね! ちなみに僕はピーマンが苦手です!」
「あ、はぁ……? そうね。とにかくありがとう。殺されずに済んだわ……。はぁ、生きた心地がしなかった……」
「殺される……? あんなに人懐っこいのに……」

 まぁ大きいものは怖いよね、仕方ない。
 うんうんと頷いていると、女の子のすぐ近くで浮いているものが見えた。

「あれ、それってもしかして配信用のカメラですか?」
「え? ――っ!? 配信オフ!!!」

 女の子は慌てた様子で叫んだ。
 彼女もダンチューバーだったのかな。

「ご、ごめんなさい……。配信切り忘れてたから映っちゃった……」
「全然いいですよ! 僕もさっき初めて配信始めたので! コラボってやつですかね!」
「ちょっと違うと思うわ。……とりあえず危険だから、外に出ましょう」
「はーい。……あ、僕も配信切っておこ」

 女の子は立ち上がった。
 そしてダンジョンの入り口に向かって二人で歩き始めた。
 さっきはよく見てなかったからわからなかったけど、すごい綺麗きれいな子だ。銀髪はつやがあるし、青い目が大きい。

「……あの、私に何かついてるかしら?」
「え、あ、なんでもないです! 綺麗だなぁと思って」
「ふふ、貴女の方が可愛いと思うけれど」
「……僕、男です……」
「え!? 私てっきり……な、なんかごめんなさい」

 まぁ……言われ慣れてますしぃ? 全然気にしてないですよ……あはは……。
 と思いつつも、自分の足が少し重くなった気がする。というのも、本当は涼牙みたいに男らしくなりたかったけど、僕には無理だからな。


 その後、気まずい雰囲気のなかを歩き続け、ダンジョンの外まで出てきた。

「私はこれからダンジョン機構まで報告に行くわ。あなた……えっと、名前聞いてなかったわね」
「僕は、藍堂咲太です」
「私は天宮城うぐしろ美玲みれいよ。さっきは本当にありがとう」
「いえいえ。あ! そういえば今日早く帰らないといけないんでした! さよならー!」
「え、ちょ、待って! ……一緒にダンジョン機構に来てほしかったのに……」


 この時の僕はまだ何も知らなかった。
 何気ないいつも通りの日常が、大きく変化していくことに……。
 そして、何も知らない僕を置き去りにしたまま、ネット掲示板は大いに盛り上がっていたみたいで……




【あまみやch】あまみやちゃんのスレ【配信】


 141.名無しのリスナー
 あまみやちゃん何回見ても美人よな


 142.名無しのリスナー
 近づく男は


 143.名無しのリスナー
 >142
 怖


 144.名無しのリスナー
 お、魔法使ったぞ


 145.名無しのリスナー
 確か魔法能力が発現したのって一週間前よな?
 なんでこんなにすぐ使えるん?


 146.名無しのリスナー
 >145
 あまみやちゃんが天才だから
 それオンリーやな


 147.名無しのリスナー
 ゴブリンごときじゃ相手にならんよ


 148.名無しのリスナー
 変な音がするって言ってんど


 149.名無しのリスナー
 なんか聞こえる?


 150.名無しのリスナー
 近づいてきてね?


 151.名無しのリスナー
 これやばい気がする


 152.名無しのリスナー
 ファッ!?


 153.名無しのリスナー
 やばい


 154.名無しのリスナー
 レッドドラゴンやん!!!!


 155.名無しのリスナー
 勝ち目ないぞ!


 156.名無しのリスナー
 誰か通報した!?


 157.名無しのリスナー
 >156
 しますた
 158.名無しのリスナー
 でも間に合わねぇだろこれ


 159.名無しのリスナー
 誰か助けろよ!


 160.名無しのリスナー
 放送事故


 170.名無しのリスナー
 【悲報】あまみやちゃんタヒす


 171.名無しのリスナー
 誰か来たぞ!


 172.名無しのリスナー
 可愛い女の子来た


 173.名無しのリスナー
 ?


 174.名無しのリスナー
 ?


 175.名無しのリスナー
 ?


 176.名無しのリスナー
 謎の美少女「ドラゴンかっこいい!」
 ↑????


 177.名無しのリスナー
 混乱してんなこの子も……


 178.名無しのリスナー
 は?この子やばww


 179.名無しのリスナー
 自分から近づきやがった


 180.名無しのリスナー
 タヒにたいのこいつ!!?


 181.名無しのリスナー
 食われるって


 182.名無しのリスナー
 は?


 183.名無しのリスナー
 ひ?


 184.名無しのリスナー
 ふ?


 185.名無しのリスナー
 ドユコト?


 186.名無しのリスナー
 誰か説明してクレメンス


 187.名無しのリスナー
 あまみやちゃんがレッドドラゴンに襲われる
 ↓
 後ろから謎の美少女が来て、ドラゴンに近づく
 ↓
 ドラゴンが喉鳴らして顔スリスリしてる
 ……???


 188.名無しのリスナー
 これ本当にレッドドラゴンなんか……?


 189.名無しのリスナー
 明らかにレッドドラゴンやろ
 性格は違う気がするが……


 190.名無しのリスナー
 こんなに懐くの?


 191.名無しのリスナー
 >190
 基本的にドラゴン種は侵入者(人間)絶対殺すマン。「懐く?何それ美味しいの?」だぞ


 192.名無しのリスナー
 あまみやちゃん口めっちゃ開けてるww


 193.名無しのリスナー
 そら驚くわなw


 194.名無しのリスナー
 ドラゴンのツノも撫でてるんですけどこの美少女……


 195.名無しのリスナー
 「ここが気持ちいいんだねぇ……」
 エッ!!??


 196.名無しのリスナー
 わかるマン


 197.名無しのリスナー
 俺のドラゴンが起きちまう!


 198.名無しのリスナー
 爪楊枝生やすな


 199.名無しのリスナー
 どうやらダンジョンとか魔物に詳しくないみたいだな、この子


 200.名無しのリスナー
 普通知ってるだろ……


 201.名無しのリスナー
 可愛い


 202.名無しのリスナー
 首傾げてる。可愛い


 203.名無しのリスナー
 可愛い


 204.名無しのリスナー
 かわいー


 205.名無しのリスナー
 スレ民の語彙力が消えてる!


 206.名無しのリスナー
 あ、ドラゴン帰った


 207.名無しのリスナー
 ドラゴンに命令したぞ!
 前代未聞じゃね?


 208.名無しのリスナー
 テイマーなんていないしなぁ。無理やり隷属れいぞく化させることはできるらしいけど、信頼からなる関係はなかったし


 209.名無しのリスナー
 つまり?


 210.名無しのリスナー
 >209
 世界に激震が走る(確定予知)


 211.名無しのリスナー
 おっしゃ拡散だ!
 ばら撒け祭りじゃ~!!!


 212.名無しのリスナー
 もうSNSに切り抜き上げたぞw


 213.名無しのリスナー
 >212
 あまみやchの非公式切り抜きでも上げとこww


 214.名無しのリスナー
 史上初のテイマーか


 215.名無しのリスナー
 ドラゴンいけんなら大抵の魔物いけるやろ


 216.名無しのリスナー
 もしかしたら幻獣もいけるか?


 217.名無しのリスナー
 ありうる


 218.名無しのリスナー
 【速報】謎の美少女のダンチューブチャンネル見つかる


 219.名無しのリスナー
 >218
 kwsk


 220.名無しのリスナー
 ん
 [リンク]


 221.名無しのリスナー
 今日初配信マ?ww


 222.名無しのリスナー
 登録待ったなし


 223.名無しのリスナー
 俺はこの美少女を追うぞ!ジョ○ョーッ!


 224.名無しのリスナー
 もう逃げられないゾ♡


 225.名無しのリスナー
 次回の配信楽しみだなー


 226.名無しのリスナー
 登録者数一気に増えてて草


 227.名無しのリスナー
 10万超えた?w
 はっやww


 228.名無しのリスナー
 伸びてる伸びてるw


 229.名無しのリスナー
 海外勢も反応しとるw
 「ドラゴンを手懐けるジャパニーズガールは何者だ!?」ってww


 230.名無しのリスナー
 魔物の研究は海外の方が進んでるから、この子の異端さがはっきりわかんじゃろ


 231.名無しのリスナー
 一躍時の人だな


 232.名無しのリスナー
 時の人で収まりそうにない気がする


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

邪神だけど生贄の女の子が可哀想だったから一緒にスローライフしてみた

海夏世もみじ
ファンタジー
 小さな村で凶作が起き、村人たちは「忌み子」として迫害している少女を邪神に差し出し、生贄にすることにした。  しかし邪神はなんと、その少女を食わずに共に最高のスローライフをすることを決意した。畑や牧場、理想のツリーハウスなど、生贄と一緒に楽しみまくる!  最強の邪神と生贄少女のまったりほのぼのスローライフ開幕ッ!

もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」 授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。 途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。 ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。 駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。 しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。 毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。 翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。 使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった! 一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。 その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。 この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。 次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。 悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。 ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった! <第一部:疫病編> 一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24 二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29 三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31 四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4 五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8 六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11 七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。 庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。 そして18年。 おっさんの実力が白日の下に。 FランクダンジョンはSSSランクだった。 最初のザコ敵はアイアンスライム。 特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。 追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。 そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。 世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。

冤罪を掛けられて大切な家族から見捨てられた

ああああ
恋愛
優は大切にしていた妹の友達に冤罪を掛けられてしまう。 そして冤罪が判明して戻ってきたが

性欲排泄欲処理系メイド 〜三大欲求、全部満たします〜

mm
ファンタジー
私はメイドのさおり。今日からある男性のメイドをすることになったんだけど…業務内容は「全般のお世話」。トイレもお風呂も、性欲も!? ※スカトロ表現多数あり ※作者が描きたいことを書いてるだけなので同じような内容が続くことがあります

無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~

鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!  詳細は近況ボードに載せていきます! 「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」 特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。 しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。 バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて―― こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。