24 / 58
連載
閑話
しおりを挟む
「よぉお前ら、待たせたなぁ!!」
ダンジョン内に響き渡る爽やかな声。
その正体は咲太……ではなく、この俺である。
「リョーガだぜ!」
:きちゃ~!
:SNSで見たぞ
:サクたんの変わりにこっち見るかぁ……
:致し方がない
:Xランクの配信は貴重なんだよなぁw
:でもリョーガだし……
:チッ、しゃあねぇな
:ちょくちょく不評なコメあって草
「サクたんがSNSで言ってた通り、数日間謹慎処分になったからな! 代わりと言ってはなんだが、この俺が配信をしてやるぜ!」
俺が別の仕事で県外にいた際、咲太はSランクダンジョンの大氾濫を単独で止めてみせた。
しかしアイツの探索者ランクはE。そもそもSランクダンジョンに入ること自体違法だし、ましてやスタンピード中。県を救った英雄として勲章も近い日に送られるそうだが、処分はきっちり下されたのだ。
チャンネルサクたん:お家で見てるから頑張れ~!
「ガハハ! お前の代わりに気張るぜ~!」
暇してる咲太になんかしてほしいことあるかと聞いたら『ダンジョン配信をしてほしい!』と言われたので、アイツにあげたカメラを一旦返してもらってそれで配信をしている。
使い方は相変わらずわからないため、咲太に言われるがまま進めてなんとか配信にこじつけることに成功した。ちなみにチャンネルもわざわざ咲太に作ってもらった。
「今日はAランクダンジョンだな。まぁこの俺がダンジョンのなんたるかを教えてやんよ」
:上から目線キチー
:サクたんを返せ
:まぁ貴重だし……一応聞いたるか
:ちゃんとしてくれよォ?
:聞いてやるのはこっちだぞゴラ
:舐めた態度してっと帰るぞ???
:あくしろボケ
「なんでこんな好戦的なのコイツら……」
リスナーどもの態度がびっくりするくらいでかいぜ……。俺のメンタルがもう少し弱かったら泣いてたところだ。
気を取り直し、早速ダンジョンを攻略することにした。
「えー、前も言ったかもしんねぇが、上層はゴミだ! 雑魚ばっか。だからショートカットするぜ!! 真似しろよな!!」
――ドゴォォォォォォォン!!!!
ダンジョンの床を殴り、どんどんとしたの階へと降り始める。
:ファーーーーwww
:※真似できません
:これがXランクw
:っぱ人間じゃねぇ!!!
チャンネルサクたん:今度真似してみるね~
:やめろサクたんww
:幻獣使えばできちゃうんよなー……
:なんでもありだな
ボコスカと殴り続けていると、広い空間へとたどり着いた。どうやらもうボス部屋にたどり着いたみたいだ。
「えーっと、ここのボスは確か……」
『プルルルルルゥ!!!!』
:ギガントスライムだ!
:物理攻撃無効のスライムだっけか?
:あれ、リョーガメタじゃ……?
:ピンチっぽくて草
:嫌だよ、男の触手プレイとかいらないぜ
:炎が弱点やで
:見せてもらおうか
「物理攻撃無効って説明で書かれてることあるよな? あれ、間に受けたらダメだぜ! 鵜呑みにすんなってことよ」
――ズドドドドドドドドドドドドドドド!!!!
瞬間、ギガントスライムは弾け飛び、ジュワァ……っととを立ててジェルは蒸発して霧散した。
ボスの攻略完了である。
:もちろん鵜呑みにしねぇよ。お前の言葉をな
:やばすぎww
:化け物さんこんにちは
:物理攻撃無効を無理やり物理で突破したw
:リョーガ、お前説明すんな
:教師とか絶対向いてないよw
:そういえばだけどここ、物理攻撃無効が多いクソダンジョンじゃんね
:拳で万事解決漢
何やらリスナーどもは不満があるみたいだが、気にせずにどんどんと下の階層へと降りて行く。
すると今度はひんやりとした空気に包まれ、不気味な声がこだまし始めている。
「ゴーストだな!」
『オオォォ……!』
「殴るぜ!」
――ガヴンッ!!!!
半透明で下半身がない人型の魔物を殴ると、一瞬で消滅した。
:は?
:待て待て待て
:ゴーストは完全に物理無効のはずでは?w
:正攻法は聖水とか眩しい光で実体化とかだぞ
:すげー重低音鳴ったけど何したww
:Xランクなんだなぁ(遠い目)
:持ち上げるべきなんだろうが、リョーガだからなんか嫌だ……!
:↑わかるマン
:図に乗らせたくないよね
「お前らなんで俺のことそんなに嫌いなんだよ……。まぁいいけど。えーっとだな、簡単に説明したら空間ごと消滅させるパンチをしただけだ!」
:huh???
:はいはい、チート
:パワーがあればなんでもできるのねw
:筋肉イズジャスティス
だがこれは結構大変だし、習得するのにもだいぶ時間がかかったものだ。あのムキムキピーマンとやらも素質があるだろうが、まだ経験が足りなさそうだしな。
魔物どもはどれも雑魚ばかりだし、本当にこの配信が楽しいのかわからなくなってきた。
「質問でも受け付けるか。なんかよこせ!」
:どうやってそんなパワーつけたん?
「知らん! 強いて言うなら筋トレ!」
:サクたんとの馴れ初めは?
「幼稚園一緒で、そこで話しかけてくれたことだな! ちなみに昔のアイツはめちゃくちゃヤンチャだったぜ」
:なんでXランクになったの?
「趣味探しの成り行きだな。自分でもよくわかんねぇ」
:好きな食べ物は?
「サクたんの手料理! まぁ無理な時は自分で炭酸水かけご飯食ってるぜ」
:え……?
:炭酸水かけたご飯……???w
:うぷ
:質問がどれも参考にならぬ
:有益なのはサクたんの情報だけw
:イかれてんな
:筋トレと成り行きでXランクになるやつ草
:聞けば聞くほどわけがわからないな。コイツのサクたんw
質問を返しながら下へ下へと進んでいたのだが、ピタリと腕が止まる。
「…………。なんか飽きた! 帰るわ!!! お前らじゃーなー」
:え?
:ちょ、は?w
:はやっ
:飽き性すぎるww
:30分坊主
:配信向いてねぇなw
チャンネルサクたん:もう終わりかー
――ブチッ。
こうして、高力涼牙の初配信は幕を閉じた。
[あとがき]
番外編ということでね、涼牙の配信を書いてみました~。
涼牙を主人公にするストーリーも考えたのですが、二番煎じみたいな作品になりそうだったため没となり、友人キャラになりましたね。
番外編以外では涼牙に配信させないと思うので、まぁ気が向いたらまた書くかもしれません。
ダンジョン内に響き渡る爽やかな声。
その正体は咲太……ではなく、この俺である。
「リョーガだぜ!」
:きちゃ~!
:SNSで見たぞ
:サクたんの変わりにこっち見るかぁ……
:致し方がない
:Xランクの配信は貴重なんだよなぁw
:でもリョーガだし……
:チッ、しゃあねぇな
:ちょくちょく不評なコメあって草
「サクたんがSNSで言ってた通り、数日間謹慎処分になったからな! 代わりと言ってはなんだが、この俺が配信をしてやるぜ!」
俺が別の仕事で県外にいた際、咲太はSランクダンジョンの大氾濫を単独で止めてみせた。
しかしアイツの探索者ランクはE。そもそもSランクダンジョンに入ること自体違法だし、ましてやスタンピード中。県を救った英雄として勲章も近い日に送られるそうだが、処分はきっちり下されたのだ。
チャンネルサクたん:お家で見てるから頑張れ~!
「ガハハ! お前の代わりに気張るぜ~!」
暇してる咲太になんかしてほしいことあるかと聞いたら『ダンジョン配信をしてほしい!』と言われたので、アイツにあげたカメラを一旦返してもらってそれで配信をしている。
使い方は相変わらずわからないため、咲太に言われるがまま進めてなんとか配信にこじつけることに成功した。ちなみにチャンネルもわざわざ咲太に作ってもらった。
「今日はAランクダンジョンだな。まぁこの俺がダンジョンのなんたるかを教えてやんよ」
:上から目線キチー
:サクたんを返せ
:まぁ貴重だし……一応聞いたるか
:ちゃんとしてくれよォ?
:聞いてやるのはこっちだぞゴラ
:舐めた態度してっと帰るぞ???
:あくしろボケ
「なんでこんな好戦的なのコイツら……」
リスナーどもの態度がびっくりするくらいでかいぜ……。俺のメンタルがもう少し弱かったら泣いてたところだ。
気を取り直し、早速ダンジョンを攻略することにした。
「えー、前も言ったかもしんねぇが、上層はゴミだ! 雑魚ばっか。だからショートカットするぜ!! 真似しろよな!!」
――ドゴォォォォォォォン!!!!
ダンジョンの床を殴り、どんどんとしたの階へと降り始める。
:ファーーーーwww
:※真似できません
:これがXランクw
:っぱ人間じゃねぇ!!!
チャンネルサクたん:今度真似してみるね~
:やめろサクたんww
:幻獣使えばできちゃうんよなー……
:なんでもありだな
ボコスカと殴り続けていると、広い空間へとたどり着いた。どうやらもうボス部屋にたどり着いたみたいだ。
「えーっと、ここのボスは確か……」
『プルルルルルゥ!!!!』
:ギガントスライムだ!
:物理攻撃無効のスライムだっけか?
:あれ、リョーガメタじゃ……?
:ピンチっぽくて草
:嫌だよ、男の触手プレイとかいらないぜ
:炎が弱点やで
:見せてもらおうか
「物理攻撃無効って説明で書かれてることあるよな? あれ、間に受けたらダメだぜ! 鵜呑みにすんなってことよ」
――ズドドドドドドドドドドドドドドド!!!!
瞬間、ギガントスライムは弾け飛び、ジュワァ……っととを立ててジェルは蒸発して霧散した。
ボスの攻略完了である。
:もちろん鵜呑みにしねぇよ。お前の言葉をな
:やばすぎww
:化け物さんこんにちは
:物理攻撃無効を無理やり物理で突破したw
:リョーガ、お前説明すんな
:教師とか絶対向いてないよw
:そういえばだけどここ、物理攻撃無効が多いクソダンジョンじゃんね
:拳で万事解決漢
何やらリスナーどもは不満があるみたいだが、気にせずにどんどんと下の階層へと降りて行く。
すると今度はひんやりとした空気に包まれ、不気味な声がこだまし始めている。
「ゴーストだな!」
『オオォォ……!』
「殴るぜ!」
――ガヴンッ!!!!
半透明で下半身がない人型の魔物を殴ると、一瞬で消滅した。
:は?
:待て待て待て
:ゴーストは完全に物理無効のはずでは?w
:正攻法は聖水とか眩しい光で実体化とかだぞ
:すげー重低音鳴ったけど何したww
:Xランクなんだなぁ(遠い目)
:持ち上げるべきなんだろうが、リョーガだからなんか嫌だ……!
:↑わかるマン
:図に乗らせたくないよね
「お前らなんで俺のことそんなに嫌いなんだよ……。まぁいいけど。えーっとだな、簡単に説明したら空間ごと消滅させるパンチをしただけだ!」
:huh???
:はいはい、チート
:パワーがあればなんでもできるのねw
:筋肉イズジャスティス
だがこれは結構大変だし、習得するのにもだいぶ時間がかかったものだ。あのムキムキピーマンとやらも素質があるだろうが、まだ経験が足りなさそうだしな。
魔物どもはどれも雑魚ばかりだし、本当にこの配信が楽しいのかわからなくなってきた。
「質問でも受け付けるか。なんかよこせ!」
:どうやってそんなパワーつけたん?
「知らん! 強いて言うなら筋トレ!」
:サクたんとの馴れ初めは?
「幼稚園一緒で、そこで話しかけてくれたことだな! ちなみに昔のアイツはめちゃくちゃヤンチャだったぜ」
:なんでXランクになったの?
「趣味探しの成り行きだな。自分でもよくわかんねぇ」
:好きな食べ物は?
「サクたんの手料理! まぁ無理な時は自分で炭酸水かけご飯食ってるぜ」
:え……?
:炭酸水かけたご飯……???w
:うぷ
:質問がどれも参考にならぬ
:有益なのはサクたんの情報だけw
:イかれてんな
:筋トレと成り行きでXランクになるやつ草
:聞けば聞くほどわけがわからないな。コイツのサクたんw
質問を返しながら下へ下へと進んでいたのだが、ピタリと腕が止まる。
「…………。なんか飽きた! 帰るわ!!! お前らじゃーなー」
:え?
:ちょ、は?w
:はやっ
:飽き性すぎるww
:30分坊主
:配信向いてねぇなw
チャンネルサクたん:もう終わりかー
――ブチッ。
こうして、高力涼牙の初配信は幕を閉じた。
[あとがき]
番外編ということでね、涼牙の配信を書いてみました~。
涼牙を主人公にするストーリーも考えたのですが、二番煎じみたいな作品になりそうだったため没となり、友人キャラになりましたね。
番外編以外では涼牙に配信させないと思うので、まぁ気が向いたらまた書くかもしれません。
804
お気に入りに追加
3,287
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
邪神だけど生贄の女の子が可哀想だったから一緒にスローライフしてみた
海夏世もみじ
ファンタジー
小さな村で凶作が起き、村人たちは「忌み子」として迫害している少女を邪神に差し出し、生贄にすることにした。
しかし邪神はなんと、その少女を食わずに共に最高のスローライフをすることを決意した。畑や牧場、理想のツリーハウスなど、生贄と一緒に楽しみまくる!
最強の邪神と生贄少女のまったりほのぼのスローライフ開幕ッ!
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
性欲排泄欲処理系メイド 〜三大欲求、全部満たします〜
mm
ファンタジー
私はメイドのさおり。今日からある男性のメイドをすることになったんだけど…業務内容は「全般のお世話」。トイレもお風呂も、性欲も!?
※スカトロ表現多数あり
※作者が描きたいことを書いてるだけなので同じような内容が続くことがあります
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!
詳細は近況ボードに載せていきます!
「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。