17 / 19
第17話
しおりを挟む
「なぁクモコ、なんかしてほしいことはないか?」
色々と作ってもらったクモコに何かお礼をしたいと思いながら、そう問いかける。
「別に礼には及ばぬぞ。妾が好きでしたことじゃしな」
「そういうわけにはいかない。俺はお前を都合の良いやつだと思ってないんだ。優劣がついた関係は嫌なんだよ」
「……ほほ、邪神だのに義理堅いお方じゃのう。種族が同じであれば求婚しておったぞ♡」
「ふーん、そうか」
「そういうとこはそっけないの~」
一瞬目を大きく開けて驚いたあと、俺にすり寄ってハートを投げてくるが、それをパシッとはたき落とす。
神というのは基本的に己の奇跡と関連していることにしか執着しないので、どの生命体に対してもほとんど干渉しない、興味がない、下の者は全て有象無象。だから、俺は異常な神に見られるんだろうな。邪神だけど。
『我とニーグリ殿は優劣ついている気がするが?』
「本当に優劣がついてたらお前の四肢はもう既に無いぞ」
『え、怖……』
「ニーグリ様、シロをいじめたらダメですよっ!!」
「……ごめんなさい……」
『ミスター・ニーグリとミス・ラズリでは優劣付いているみたいですな』
「ほっほっほ。主らといると飽きぬのう♪」
クモコは目を細めて笑ったあと、首を傾げて数秒考え込む。そして、何か思いついたようでぽんっと手を叩いた。
「そうじゃ、頼みたいことあったぞ」
『コッコ?』
「うむ、本当じゃぞ。実は妾の巣の奥に部屋があるのじゃが、そこにいる者の新たな住居を探してほしいのじゃ」
「新しい?」
「住居、ですか?」
『ああ、アレであるな』
相変わらずシロは何かしらを知っているようで達観した様子だ。何もわからない俺たちは首を傾けて頭の上に疑問符を浮かべる。
チラリとクモコの後ろを覗いてみると、小さい入り口のようなものが見える。あそこに何かがあるのだろうか。
『ミス・クモコ、そのそこにいる者というのはどのようなお方なのでしょう?』
「見せたほうが早いかの~。付いて来るのじゃ」
一人で数人分の足音を出すクモコの後を追い、そのナニカがいる空間へと進む。
クモコの巣からは明かりが吊るされていたのでさっきの空間は明るかった。しかし、奥に進むにつれて闇が肌に纏わりついてくる。
「ラズリ、ん」
「! えへへ♪」
ラズリに手を差し出すと、ぎゅっと握って温もりが伝わってきた。
暗くて転ぶかもしれないしな。もしラズリが転んでしまった暁には、ここら一帯を絶対に転ばないように整地しなければならなくなってしまう。そう……跡形もなく、な。
「……ニーグリ様や。何か良からぬことを考えておらぬか?」
「んー? さぁな~?」
『これは嘘をついている時の喋り方であるぞ!』
『コケ……』
『邪悪な笑みですな』
そんなこんなで歩き続けていると、最奥まで辿り着く。そこには布がかけられており、何かをそこに封じ込めているようだった。
クモコは布をめくってその中に入り、手だけ出してちょいちょいと俺たちを招く。
「ん? おー、奇麗だな」
「わぁ! キラキラしてますよ!」
目が悪くなりそうなほど煌びやかに光る小さな空間だ。地面には一面の花畑、その上には五匹だけ飛ぶ蝶がいる。金色に青の模様の入った神秘的な蝶だ。
しかし、あれらが振りまく粉……鱗粉には何か不思議なものが込められているっぽいな。
「この子らは神の使い蝶と呼ばれる蝶でのう、妾の大切な過去の産物じゃ。
じゃが、流石に地面の栄養が底をつきそうということで、引越しさせようかと思うてな」
クモコは蜘蛛の足ではなく、上半身にある人の手に蝶を乗っけて眺めていた。その横顔はどこか憂いを帯びており、俺と同じ哀愁が感じ取れる。
この蝶たちの新たな住処、か。果たしてあるだろうかな。
『オオ、見てくださいミスター・ニーグリ、ワタクシ、ハーレムができましたぞ』
「残念ながら、蝶に卵を産み付けられている植物にしか見えねぇな」
「スティックさんモテモテですね!」
植物……花……。この深淵の中にそんな安全な場所はあるのだろうか。
それなりに強い魔物がウロつくこの深淵で花を咲かせ、キラキラ目立つような場所は一瞬にして壊されるだろうし……。絶滅が目に見えてしまう。
『このエンジェルバタフライの鱗粉は確か、植物の成長促進や品質向上、他にも薬として使われているらしい』
『コッケケココ、コケコココケ』
「『相変わらず物知りだな』って、たしかにゴンザレスの言う通りだな。……待てよ、植物の成長促進に品質向上……?」
俺は、ラズリと出会って間もない頃の記憶を思い返し、脳内で再生させた。
――なぁ、もし村から自由になるなら、お前は何をしたい?
――え……。私は……畑を耕したり――
「……! にっひっひ……あるじゃねぇか、世界で一番安全で、しかもお互いに利益しか生まれねぇ場所が!!」
クモコの引越しさせたいという願い、ラズリの畑を耕してみたいという願い、俺の美味い飯を食べさせたいという願い。
それらを全部叶えられるかもしれない。
「こいつらの引越し先――俺たちの亜空間はどうだ!?」
『確かに、あそこならば自然豊かであるし、安全であるな』
『花もワタクシめが無限に生やせますぞ』
『コケー』
「きっとちょうちょさんたちも喜びますよ!」
賛成多数だが、決定権はクモコにある。
クモコは少し考え込み、一度その空間を見てから引っ越しを検討するということになった。
俺は再び【空間転移】を使い、クモコを亜空間に招き入れた。
「成る程。これは確かに良き場所じゃ。……嘸かし喜ぶじゃろうな……」
「だろ? 俺もここは、大切な過去の産物だな」
「そうなんじゃな……。……うむ、あの子らの引越し先さ此処にしても良いか?」
「ああ、もちろん!」
俺たちは満面の笑みを浮かべながら、親指を立てた。
色々と作ってもらったクモコに何かお礼をしたいと思いながら、そう問いかける。
「別に礼には及ばぬぞ。妾が好きでしたことじゃしな」
「そういうわけにはいかない。俺はお前を都合の良いやつだと思ってないんだ。優劣がついた関係は嫌なんだよ」
「……ほほ、邪神だのに義理堅いお方じゃのう。種族が同じであれば求婚しておったぞ♡」
「ふーん、そうか」
「そういうとこはそっけないの~」
一瞬目を大きく開けて驚いたあと、俺にすり寄ってハートを投げてくるが、それをパシッとはたき落とす。
神というのは基本的に己の奇跡と関連していることにしか執着しないので、どの生命体に対してもほとんど干渉しない、興味がない、下の者は全て有象無象。だから、俺は異常な神に見られるんだろうな。邪神だけど。
『我とニーグリ殿は優劣ついている気がするが?』
「本当に優劣がついてたらお前の四肢はもう既に無いぞ」
『え、怖……』
「ニーグリ様、シロをいじめたらダメですよっ!!」
「……ごめんなさい……」
『ミスター・ニーグリとミス・ラズリでは優劣付いているみたいですな』
「ほっほっほ。主らといると飽きぬのう♪」
クモコは目を細めて笑ったあと、首を傾げて数秒考え込む。そして、何か思いついたようでぽんっと手を叩いた。
「そうじゃ、頼みたいことあったぞ」
『コッコ?』
「うむ、本当じゃぞ。実は妾の巣の奥に部屋があるのじゃが、そこにいる者の新たな住居を探してほしいのじゃ」
「新しい?」
「住居、ですか?」
『ああ、アレであるな』
相変わらずシロは何かしらを知っているようで達観した様子だ。何もわからない俺たちは首を傾けて頭の上に疑問符を浮かべる。
チラリとクモコの後ろを覗いてみると、小さい入り口のようなものが見える。あそこに何かがあるのだろうか。
『ミス・クモコ、そのそこにいる者というのはどのようなお方なのでしょう?』
「見せたほうが早いかの~。付いて来るのじゃ」
一人で数人分の足音を出すクモコの後を追い、そのナニカがいる空間へと進む。
クモコの巣からは明かりが吊るされていたのでさっきの空間は明るかった。しかし、奥に進むにつれて闇が肌に纏わりついてくる。
「ラズリ、ん」
「! えへへ♪」
ラズリに手を差し出すと、ぎゅっと握って温もりが伝わってきた。
暗くて転ぶかもしれないしな。もしラズリが転んでしまった暁には、ここら一帯を絶対に転ばないように整地しなければならなくなってしまう。そう……跡形もなく、な。
「……ニーグリ様や。何か良からぬことを考えておらぬか?」
「んー? さぁな~?」
『これは嘘をついている時の喋り方であるぞ!』
『コケ……』
『邪悪な笑みですな』
そんなこんなで歩き続けていると、最奥まで辿り着く。そこには布がかけられており、何かをそこに封じ込めているようだった。
クモコは布をめくってその中に入り、手だけ出してちょいちょいと俺たちを招く。
「ん? おー、奇麗だな」
「わぁ! キラキラしてますよ!」
目が悪くなりそうなほど煌びやかに光る小さな空間だ。地面には一面の花畑、その上には五匹だけ飛ぶ蝶がいる。金色に青の模様の入った神秘的な蝶だ。
しかし、あれらが振りまく粉……鱗粉には何か不思議なものが込められているっぽいな。
「この子らは神の使い蝶と呼ばれる蝶でのう、妾の大切な過去の産物じゃ。
じゃが、流石に地面の栄養が底をつきそうということで、引越しさせようかと思うてな」
クモコは蜘蛛の足ではなく、上半身にある人の手に蝶を乗っけて眺めていた。その横顔はどこか憂いを帯びており、俺と同じ哀愁が感じ取れる。
この蝶たちの新たな住処、か。果たしてあるだろうかな。
『オオ、見てくださいミスター・ニーグリ、ワタクシ、ハーレムができましたぞ』
「残念ながら、蝶に卵を産み付けられている植物にしか見えねぇな」
「スティックさんモテモテですね!」
植物……花……。この深淵の中にそんな安全な場所はあるのだろうか。
それなりに強い魔物がウロつくこの深淵で花を咲かせ、キラキラ目立つような場所は一瞬にして壊されるだろうし……。絶滅が目に見えてしまう。
『このエンジェルバタフライの鱗粉は確か、植物の成長促進や品質向上、他にも薬として使われているらしい』
『コッケケココ、コケコココケ』
「『相変わらず物知りだな』って、たしかにゴンザレスの言う通りだな。……待てよ、植物の成長促進に品質向上……?」
俺は、ラズリと出会って間もない頃の記憶を思い返し、脳内で再生させた。
――なぁ、もし村から自由になるなら、お前は何をしたい?
――え……。私は……畑を耕したり――
「……! にっひっひ……あるじゃねぇか、世界で一番安全で、しかもお互いに利益しか生まれねぇ場所が!!」
クモコの引越しさせたいという願い、ラズリの畑を耕してみたいという願い、俺の美味い飯を食べさせたいという願い。
それらを全部叶えられるかもしれない。
「こいつらの引越し先――俺たちの亜空間はどうだ!?」
『確かに、あそこならば自然豊かであるし、安全であるな』
『花もワタクシめが無限に生やせますぞ』
『コケー』
「きっとちょうちょさんたちも喜びますよ!」
賛成多数だが、決定権はクモコにある。
クモコは少し考え込み、一度その空間を見てから引っ越しを検討するということになった。
俺は再び【空間転移】を使い、クモコを亜空間に招き入れた。
「成る程。これは確かに良き場所じゃ。……嘸かし喜ぶじゃろうな……」
「だろ? 俺もここは、大切な過去の産物だな」
「そうなんじゃな……。……うむ、あの子らの引越し先さ此処にしても良いか?」
「ああ、もちろん!」
俺たちは満面の笑みを浮かべながら、親指を立てた。
36
お気に入りに追加
148
あなたにおすすめの小説
異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた
甘党羊
ファンタジー
唐突に異世界に飛ばされてしまった主人公。
降り立った場所は周囲に生物の居ない不思議な森の中、訳がわからない状況で自身の能力などを確認していく。
森の中で引きこもりながら自身の持っていた能力と、周囲の環境を上手く利用してどんどん成長していく。
その中で試した能力により出会った最愛のわんこと共に、周囲に他の人間が居ない自分の住みやすい地を求めてボヤきながら異世界を旅していく物語。
協力関係となった者とバカをやったり、敵には情け容赦なく立ち回ったり、飯や甘い物に並々ならぬ情熱を見せたりしながら、ゆっくり進んでいきます。
今日も誰かが飯を食いに来る。異世界スローライフ希望者の憂鬱。
KBT
ファンタジー
神の気まぐれで異世界転移した荻野遼ことリョウ。
神がお詫びにどんな能力もくれると言う中で、リョウが選んだのは戦闘能力皆無の探索能力と生活魔法だった。
現代日本の荒んだ社会に疲れたリョウは、この地で素材採取の仕事をしながら第二の人生をのんびりと歩もうと決めた。
スローライフ、1人の自由な暮らしに憧れていたリョウは目立たないように、優れた能力をひた隠しにしつつ、街から少し離れた森の中でひっそりと暮らしていた。
しかし、何故か飯時になるとやって来る者達がリョウにのんびりとした生活を許してくれないのだ。
これは地味に生きたいリョウと派手に生きている者達の異世界物語です。
異世界に転移したので国民全員の胃袋を掴みます
りゆ
ファンタジー
じゅわわわわっっ!!!
豪快な音と共にふわふわと美味しそうな香りが今日もセントラル家から漂ってくる。
赤塚千尋、21歳。
気づいたら全く知らない世界に飛ばされていました。まるで小説の中の話みたいに。
圧倒的野菜不足の食生活を送っている国民全員の食生活を変えたい。
そう思ったものの、しがない平民にできることは限られている。
じゃあ、村の食生活だけでも変えてやるか!
一念発起したところに、なんと公爵が現れて!?
『雇いシェフになってほしい!?』
誰かに仕えるだなんて言語道断!
たくさんの人に料理を振舞って食生活改善を目指すんだ!
そう思っていたのに、私の意思に逆らって状況はあれよあれよと変わっていって……
あーもう!!!私はただ料理がしたいのに!!!!
前途多難などたばた料理帖
※作者の実体験をもとにして主に構成されています
※作中の本などは全て架空です
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
辺境の街で雑貨店を営む錬金術士少女ノヴァ ~魔力0の捨てられ少女はかわいいモフモフ聖獣とともにこの地では珍しい錬金術で幸せをつかみ取ります~
あきさけ
ファンタジー
とある平民の少女は四歳のときに受けた魔力検査で魔力なしと判定されてしまう。
その結果、森の奥深くに捨てられてしまった少女だが、獣に襲われる寸前、聖獣フラッシュリンクスに助けられ一命を取り留める。
その後、フラッシュリンクスに引き取られた少女はノヴァと名付けられた。
さらに、幼いフラッシュリンクスの子と従魔契約を果たし、その眠っていた才能を開花させた。
様々な属性の魔法が使えるようになったノヴァだったが、その中でもとりわけ珍しかったのが、素材の声を聞き取り、それに応えて別のものに作り替える〝錬金術〟の素養。
ノヴァを助けたフラッシュリンクスは母となり、その才能を育て上げ、人の社会でも一人前になれるようノヴァを導きともに暮らしていく。
そして、旅立ちの日。
母フラッシュリンクスから一人前と見なされたノヴァは、姉妹のように育った末っ子のフラッシュリンクス『シシ』とともに新米錬金術士として辺境の街へと足を踏み入れることとなる。
まだ六歳という幼さで。
※この小説はカクヨム様、アルファポリス様で連載中です。
上記サイト以外では連載しておりません。
少女は自重を知らない~私、普通ですよね?
チャチャ
ファンタジー
山部 美里 40歳 独身。
趣味は、料理、洗濯、食べ歩き、ラノベを読む事。
ある日、仕事帰りにコンビニ強盗と鉢合わせになり、強盗犯に殺されてしまう。
気づいたら異世界に転生してました!
ラノベ好きな美里は、異世界に来たことを喜び、そして自重を知らない美里はいろいろな人を巻き込みながら楽しく過ごす!
自重知らずの彼女はどこへ行く?
昔助けた弱々スライムが最強スライムになって僕に懐く件
なるとし
ファンタジー
最強スライムぷるんくんとお金を稼ぎ、美味しいものを食べ、王国を取り巻く問題を解決してスローライフを目指せ!
最強種が集うSSランクのダンジョンで、レオという平民の男の子は最弱と言われるスライム(ぷるんくん)を救った。
レオはぷるんくんを飼いたいと思ったが、テイムが使えないため、それは叶わなかった。
レオはぷるんくんと約束を交わし、別れる。
数年が過ぎた。
レオは両親を失い、魔法の才能もない最弱平民としてクラスの生徒たちにいじめられるハメになる。
身も心もボロボロになった彼はクラスのいじめっ子に煽られ再びSSランクのダンジョンへ向かう。
ぷるんくんに会えるという色褪せた夢を抱いて。
だが、レオを迎えたのは自分を倒そうとするSSランクの強力なモンスターだった。
もう死を受け入れようとしたが、
レオの前にちっこい何かが現れた。
それは自分が幼い頃救ったぷるんくんだった。
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる