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第2話
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「そうと決まればまずは美味い料理に限る! 飯を作るために狩りをしに行くぞ!」
「ちょ、え、えぇ!?」
困惑する生贄ことラズリの手を引き、崖の下である深淵の奥にずんずん潜って行く。数千年とここで生活をしているので、大体の地形は把握しているから問題ない。
あと料理の方だが、そちらも多分大丈夫だ。昔、この深淵にやってきて共に暮らした人間がいた。そいつは世界中の植物や花の種を収集し、なぜか深淵に住居を作った。そいつから料理本を貰ってるし、料理も得意だし……全て、問題なし!
「わ、私なんかが邪神様となんて……」
「ラズリ」
「は、はいっ?」
「お前は生贄。つまり心身ともに俺に身を捧げたんだろ? だったら俺の命令を守るのが義理ってもんじゃあないのかねぇ?」
「たっ、たしかに……」
身分の差というより地位の差? 何はともあれ同じ土俵に立つことに対して気がひけるのだろう。
あの人間はラズリの謙虚さを見習って欲しいが、逆にラズリはアイツを見習ってほしいものだ。
「……まぁいい。ラズリがどれだけ罪悪感を感じようが、それがどうでもよくなるくらい最高な日々を過ごさせればいいってもんだからな」
「うぅ……本当にいいのでしょうか……」
わっはっはと笑いながら前進する俺は、足取り重そうなラズリを連れて真っ暗な洞窟を進んで行く。
いかんせんここの深淵は俺の魔力で満ち満ちている。強力な魔物が引き寄せられたり、魔力を取り込んで進化した魔物もいる。数十体なら問題無いが、数千、数万と来たらラズリを守りきれなくなるかもしれない。
コソコソするのも性に合わないのでガンガン進んでいるが、警戒は怠っていない。
数分歩き続けると、遠くの方で物音が聞こえてきた。それは俺たちに気がついたらしく、遠くから一直線に向かってきている。
「に、ニーグリ様……何か来てます……!」
「ああ、そうだな。でかい肉が来たぞ!」
『ブモォオオオオーーッッ!!!!』
現れたのは物置小屋サイズのイノシシの魔物――マウントボアだ。
巨体から繰り出される突進は木々をなぎ倒す威力だが、それ以外の芸が何も無いただのイノシシ。だから俺は走る生肉と呼んでいる。
「マウントボアは心臓の鼓動を超高速化させることによって巨体で素早く移動ができる。だから無くせばいい。【空間消滅】」
『ブ、モオ……――』
俺が使った奇跡によってマウントボアの心臓は消滅する。心臓を無くしたイノシシは血を巡らせることができなくなり、勢いを無くして力尽きる。
ズザァッと俺たちの前で平伏し、ピクリとも動かなくなった。
「す、すごい……。やっぱり邪神様なんだ……」
「あぁそうだ。ラズリは死体処理とかしてたらしいが、それをする必要はもう無いぞ。心臓と一緒に血も消滅させたから、血抜きの手間がない。捌くのも一瞬だしな」
「ぇ、あ……ありがとう、ございます……」
ふむ、感謝してくれている……というより、やばいことをしてめちゃくちゃびっくりされているというのが正しい気がするな。
何はともあれ、ラズリにはもう嫌な思いをさせないことにすると決めたのだ。
「さて、じゃあ結界を張って……。料理スタートだ!」
「わっ」
奇跡で収納していた料理器具を放出する。
あいつからもらった料理本の肉料理の部分をペラペラとめくり、少し考えた。その時、とあるページで手が止まる。
「〝生姜焼き〟……。よし、これにしよう!」
生姜焼きを作るためには、ロースの部位がいいらしい。背中あたりにある部位だ、さっさと捌こう。
手に持つ包丁を一太刀入れる。するとマウントボアは部位ごとにバラバラになり、キラキラと桃色に輝く肉が露わになる。
「野菜は……【無限収納】で取ってあるを使うか。そこら辺に生えてるのを入れるわけにもいかないし」
包丁を変え、まな板と野菜を出す。人参、ピーマン、玉ねぎ、そして生姜を取り出す。
……あいつ、この世界の野菜の名前を変えて呼んでいたからそっちに慣れてしまったな。
「ラズリ、野菜を切れるか?」
「は、はい。切れます」
「じゃあ半分頼む」
包丁で切ると、シャキシャキという新鮮な証拠である音が響く。十分切り終えたらフライパンに放り込み、火の魔石を用いた魔道具の上に置いて炒める。
俺はカップに調味料を放り込み、かき混ぜる。
「ニーグリ様、それは?」
「生姜焼きのタレだ。みりん、酒、刻んだ生姜、あと醤油が入っている」
「……色々と、聞いたことないです」
「だろうな。特に醤油はこの世界で俺しか知らないだろう。……昔は二人だったがな……」
混ぜ合わせた生姜焼きのタレを半分だけ炒め中の野菜に入れ、かき混ぜる。
「わぁっ……!」
香ばしい香りが一気に広がり、ラズリは唾を飲み込む。
十分に野菜が炒め終えたら肉を投入し、再びタレを注ぐ。肉がきちんと炒め終えたら……。
〝マウントボアの生姜焼き〟の完成だッ!!!
「パンも取っておいてよかった。さ、食べようか」
「お、おいしそう……ゴクリ……」
机と椅子を取り出し、作った料理を二人分に分けて置く。ラズリは腹の虫がグーグー鳴いているが、手をつけていない。
「食べないのか?」
「で、でも……やっぱり私がこんないい思いをするなんて……。し、しかも、ちゃんと焼いてあって、腐ってないお肉も食べるだなんて……」
「はぁ。あのなぁラズリ、これはお前だけのために作った。だからお前が拒絶するなら、これは捨てなくちゃいけない」
「っ……!」
「……ラズリ、人間は幸福と不幸のバランスが大事なんだろ? 一生分の不幸を味わってるはずだ。だからもう……幸せになってもいいんだ」
優しい声でそう言う。ラズリは恐る恐るフォークを手に取り、肉を口に近づける。
そして、それを口に放り込んだ。
「……うぅ……おい、ひい……。おいひいれす……!!」
青い瞳から涙をポロポロと零しながら、次々と生姜焼きを口に詰め込んで行く。
「おかわりは沢山ある。好きなだけ食べな」
「はい……! ありがとう、ございます……!」
俺も生姜焼きを食べてみた。塩っぱくなる調味料を入れたはずなのに、なぜかこの生姜焼きは甘く感じた。
「ちょ、え、えぇ!?」
困惑する生贄ことラズリの手を引き、崖の下である深淵の奥にずんずん潜って行く。数千年とここで生活をしているので、大体の地形は把握しているから問題ない。
あと料理の方だが、そちらも多分大丈夫だ。昔、この深淵にやってきて共に暮らした人間がいた。そいつは世界中の植物や花の種を収集し、なぜか深淵に住居を作った。そいつから料理本を貰ってるし、料理も得意だし……全て、問題なし!
「わ、私なんかが邪神様となんて……」
「ラズリ」
「は、はいっ?」
「お前は生贄。つまり心身ともに俺に身を捧げたんだろ? だったら俺の命令を守るのが義理ってもんじゃあないのかねぇ?」
「たっ、たしかに……」
身分の差というより地位の差? 何はともあれ同じ土俵に立つことに対して気がひけるのだろう。
あの人間はラズリの謙虚さを見習って欲しいが、逆にラズリはアイツを見習ってほしいものだ。
「……まぁいい。ラズリがどれだけ罪悪感を感じようが、それがどうでもよくなるくらい最高な日々を過ごさせればいいってもんだからな」
「うぅ……本当にいいのでしょうか……」
わっはっはと笑いながら前進する俺は、足取り重そうなラズリを連れて真っ暗な洞窟を進んで行く。
いかんせんここの深淵は俺の魔力で満ち満ちている。強力な魔物が引き寄せられたり、魔力を取り込んで進化した魔物もいる。数十体なら問題無いが、数千、数万と来たらラズリを守りきれなくなるかもしれない。
コソコソするのも性に合わないのでガンガン進んでいるが、警戒は怠っていない。
数分歩き続けると、遠くの方で物音が聞こえてきた。それは俺たちに気がついたらしく、遠くから一直線に向かってきている。
「に、ニーグリ様……何か来てます……!」
「ああ、そうだな。でかい肉が来たぞ!」
『ブモォオオオオーーッッ!!!!』
現れたのは物置小屋サイズのイノシシの魔物――マウントボアだ。
巨体から繰り出される突進は木々をなぎ倒す威力だが、それ以外の芸が何も無いただのイノシシ。だから俺は走る生肉と呼んでいる。
「マウントボアは心臓の鼓動を超高速化させることによって巨体で素早く移動ができる。だから無くせばいい。【空間消滅】」
『ブ、モオ……――』
俺が使った奇跡によってマウントボアの心臓は消滅する。心臓を無くしたイノシシは血を巡らせることができなくなり、勢いを無くして力尽きる。
ズザァッと俺たちの前で平伏し、ピクリとも動かなくなった。
「す、すごい……。やっぱり邪神様なんだ……」
「あぁそうだ。ラズリは死体処理とかしてたらしいが、それをする必要はもう無いぞ。心臓と一緒に血も消滅させたから、血抜きの手間がない。捌くのも一瞬だしな」
「ぇ、あ……ありがとう、ございます……」
ふむ、感謝してくれている……というより、やばいことをしてめちゃくちゃびっくりされているというのが正しい気がするな。
何はともあれ、ラズリにはもう嫌な思いをさせないことにすると決めたのだ。
「さて、じゃあ結界を張って……。料理スタートだ!」
「わっ」
奇跡で収納していた料理器具を放出する。
あいつからもらった料理本の肉料理の部分をペラペラとめくり、少し考えた。その時、とあるページで手が止まる。
「〝生姜焼き〟……。よし、これにしよう!」
生姜焼きを作るためには、ロースの部位がいいらしい。背中あたりにある部位だ、さっさと捌こう。
手に持つ包丁を一太刀入れる。するとマウントボアは部位ごとにバラバラになり、キラキラと桃色に輝く肉が露わになる。
「野菜は……【無限収納】で取ってあるを使うか。そこら辺に生えてるのを入れるわけにもいかないし」
包丁を変え、まな板と野菜を出す。人参、ピーマン、玉ねぎ、そして生姜を取り出す。
……あいつ、この世界の野菜の名前を変えて呼んでいたからそっちに慣れてしまったな。
「ラズリ、野菜を切れるか?」
「は、はい。切れます」
「じゃあ半分頼む」
包丁で切ると、シャキシャキという新鮮な証拠である音が響く。十分切り終えたらフライパンに放り込み、火の魔石を用いた魔道具の上に置いて炒める。
俺はカップに調味料を放り込み、かき混ぜる。
「ニーグリ様、それは?」
「生姜焼きのタレだ。みりん、酒、刻んだ生姜、あと醤油が入っている」
「……色々と、聞いたことないです」
「だろうな。特に醤油はこの世界で俺しか知らないだろう。……昔は二人だったがな……」
混ぜ合わせた生姜焼きのタレを半分だけ炒め中の野菜に入れ、かき混ぜる。
「わぁっ……!」
香ばしい香りが一気に広がり、ラズリは唾を飲み込む。
十分に野菜が炒め終えたら肉を投入し、再びタレを注ぐ。肉がきちんと炒め終えたら……。
〝マウントボアの生姜焼き〟の完成だッ!!!
「パンも取っておいてよかった。さ、食べようか」
「お、おいしそう……ゴクリ……」
机と椅子を取り出し、作った料理を二人分に分けて置く。ラズリは腹の虫がグーグー鳴いているが、手をつけていない。
「食べないのか?」
「で、でも……やっぱり私がこんないい思いをするなんて……。し、しかも、ちゃんと焼いてあって、腐ってないお肉も食べるだなんて……」
「はぁ。あのなぁラズリ、これはお前だけのために作った。だからお前が拒絶するなら、これは捨てなくちゃいけない」
「っ……!」
「……ラズリ、人間は幸福と不幸のバランスが大事なんだろ? 一生分の不幸を味わってるはずだ。だからもう……幸せになってもいいんだ」
優しい声でそう言う。ラズリは恐る恐るフォークを手に取り、肉を口に近づける。
そして、それを口に放り込んだ。
「……うぅ……おい、ひい……。おいひいれす……!!」
青い瞳から涙をポロポロと零しながら、次々と生姜焼きを口に詰め込んで行く。
「おかわりは沢山ある。好きなだけ食べな」
「はい……! ありがとう、ございます……!」
俺も生姜焼きを食べてみた。塩っぱくなる調味料を入れたはずなのに、なぜかこの生姜焼きは甘く感じた。
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