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第3話 俺の第1歩
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「気をつけー、れーい」
そのやる気のない号令でわらわらと生徒が動き出す。
だが、俺には日誌を書くという作業が残っていた。
『1日を通して』という欄に『特になし、1日平和でした』と殴り書きし、1組のどうでもいいカップルが残る教室の教卓に乱雑に置く。
あの空気に耐えられないとみんなより少し遅れて、しかし早足で教室を出る。
校門の前ではさっきの皆が待っていた。
雨上がりの路上は未だ黒く濡れている。
「まーと、同じクラスでなんでお前が一番遅くなるんだよー」
ギターを弾くことしか取り柄のない俺は運動は不向きだ。
息を切らせ理由を説明する。
「や、俺、日誌あったから。提出だし、あれ。だから、しゃーねーだろ」
「そっかそっか。まぁ、いいや。行こーぜー」
吉が先頭に立って歩き出した。
吉と俺が前列で歩き、末広と織笠が後列で歩く形になった。
大通りまで出て初めて気がついた。
……これじゃあ、織笠と話せねぇ!
どうしてもチラチラと後ろを見てしまう。
織笠はとても楽しそうに話をしていた。
もちろん吉との話はうやむやになる。何か話しているが、聞き取れないし、むしろ聞こうともしてない。
上の空になっていると、槍で刺されるかのように勢いのある言葉が耳に入ってきた。
「まーと、織笠がそんなに気になるか?」
それもかなりニヤついた顔で。
「ちょ、おま、何言ってんだよ!」
ひたすら隠そうと手がおかしいくらい大げさに動く。
「んー? まーとくん、どうかした?」
その動きが気になったのか、気が付いたのかわからないが織笠が聞いてきた。
「やー、それがまーとがさー」
吉がまた、いらない事を話だそうとしている。
……おいおいおいおい、それは言われたら困る!
「や、おー、俺は後ろの安全が気になっただけだし! ほ、ほら最近あったひったくりの事件て現場この近辺だべ? それに吉は吉の彼女と話したくないのか? って。ハ、ハハハ……」
全力で話の矛先が俺に向かない様にした。
また、引きつった笑いが現れる。
「まーと君ってお人好しなんだねー」
織笠がウンウンと頷いてみせる。
「……まぁ、そこまで言うなら代わるか」
そう言って、吉も彼女のところに寄る。
……おいおい、なんだよその言い方は。
「な、そうしよう。まだ、道のりあるしよ」
吉がそう言いながら、俺に対して目配せをしてきた。
……チャンス作ってやったってか。くっ、しょうがない。今回は見逃してやる。次いらん事やったらマジで許さないからな。
そういった意味合いを込めてテレパシーを吉に送る。まぁ、気がつくはずもないのだが。
結局、俺と末広が入れ替わって歩くことになった。しかし、問題はここからだ。
……何話せばいいんだ?
前ではワイワイ盛り上がっているが、俺ら二人は……
「……」
「……」
無言の時間が続く。目を見て話せない。
……ヤバイ、コレは俺がクソッタレなせいだ。間違いなく印象ガタ落ちだ! でも何話せばいいんだ?
そこでふと、思いつく。
昼、俺がやらかした失態。もっとノーマルな質問。
「な、なぁ、織笠。前の学校はどんなとこだったんだ?」
……無難なネタだ。これなら問題ない。話は膨らむはず。
「ん? 私はー……遠いところだよ。多分、言ってもわからないところ」
突き放された気すらした。返す言葉が見つからない。
言葉のキャッチボールすらままならない。
また無言になる。
……こうなったら質問攻めになるけど、話が盛り上がるまで聞いてみようか。
「そ、そうだ。兄弟は?」
「ん? 一人っ子なの」
……一人っ子!? それってーー
「おぉ、俺と同じじゃんか」
共通点を見つけるのがカップルに進むためのソースだってのはよく聞く話だ。これから話を進めていけばいけるかもしれない。
「へぇー」
織笠がにこやかに返してきた。あまりにも返しに困る相槌。
「……1人だと楽だから良いのかもしれないけど、たまに寂しくなるんだよなぁ」
「ねー、そうだよね」
……まて、一方的な会話になってないか?
俺の心がボロボロになっていく。
コレだけ致命傷になったのは生まれて初めてかもしれない。
絶世の美女をハントするにはこれくらいの犠牲も必要ってか!?
……話が続かねぇ。今にも逃げ出したい。
「……ごめん、やっぱ、吉の彼女との方が良かったよな?」
何も返事がない。嫌な間があった。
……もしかして、嫌われてるのか? やっぱ代わるか。
そう思った時、黒く澄んだ瞳を俺に向けて反応した。
「ん? 聞いてなかった! え、えぇと。そ、そんなことないよ! まーとくんは、その……」
織笠が視線を落とす。
また、間が空く。
だけど雰囲気は悪くない。そんな気がして、俺は織笠を見ていた。
「まーとくんは何か得意なことあるの?」
突然、こちらに視線を向けてきた。
反射的に目をそらしてしまう。
……やっちまった。こんな事あっちゃならねぇってのに!
「得意なこと? そうだな……ギターを弾くのは得意だな」
そう言ったところで吉が話を割って入ってきた。
ハッキリ言って邪魔だけど、今回に限っては助かった。
「そそ、こいつ、スゲーギターが上手いんだぜ! 今度聴いてみろよ!」
「ギター?」
……あれ、また聞こえてなかったのか?
聞こえてなかったら、かわいそうだともう一度、言ってみる。
「おう、アコギ」
少しオドオドしてるように見えたが、織笠はすぐにいつも通りに戻った。
「へぇ! そんなに上手いんだ! 私はー、何の楽器もできないや」
少し寂しそうな感じがあった。
どうやら俺の中には放っておけない俺がいたらしい。
「か、簡単だよ! 織笠でもできるようになる! 今度教えてやるよ!」
柄にもない恥ずかしい事を口走っていた。
慌てて濁そうとするが、吐いた言葉は戻せない。
だんだんと身体が熱くなっていく。
「おぉ! いいじゃねぇか、まーと! ちゃんと教えてやれよ!」
吉までのってきた。いつものニヤケ顔だ。
自分の好きなものを教えることができるのはクソ嬉しいけど、初めて教えるのが自分の好きな人になると話は別だ。集中力が続かないと思う。
とんでもない約束を取り付けてしまった俺を含む一行は遂にタチバナに到着した。
外装はいかにも和風な感じでショーケースには様々なサンプルが並んでいる。
「わぁあ~! すごいたくさんあるんだね~、ここの店!」
織笠は目を光らせながらキャイキャイと店内を見て回ってる。
……はぁ、やっぱりカワイイなー。
あっち行っては感嘆の声を漏らし、こっち行っては試食をしているのを目で自然と追ってしまう。
「見とれてんのか」
ニヤけながら顔を覗き込む吉に膝蹴りをかました。
やっと落ち着いた織笠は大判焼きを買っていた。
俺は好きなカスタードの大判焼きを頼む。
そして一通りみんな買い終えて外に出た。
あのクソカップルは、人前なのにお互いの買ったものをアーンして食べさせている。
……あのクソカップル、爆ぜてしまえばいい。
ふと横を見ると織笠がマジマジと2人を見つめていた。
顔が少し赤い。
無理もない。転校して2日目、こんなバカップルを目の前にしてるのだから。
「な、なぁ、織笠。お前、それ食べないのか?」
あったかそうな大判焼きが両手で握られている。
「え? あぁ、うん! 食べるよ!」
パリパリと包んでいる紙をめくる。
その時、通りかかった人とぶつかり、大判焼きが落ちてしまった。
その人は急いでいたのか、振り返らずに携帯で話しながらその場を駆け足で立ち去る。
雨上がりの路上に落ちた大判焼きは一瞬にしてダメになってしまった。
皆、言葉を失う。
……あのクソ野郎、織笠のやつを落としやがった。
俺は無心で大判焼きを織笠の前に突き出した。
「……これ、やるよ」
……あ、やべぇ。
この一言が冴えない俺のアプローチの第一歩だった。
「えぇ! 申し訳ないよ! 私は大丈夫だから、まーとくんが食べな」
動き出した俺は止まることを知らない。暴走だ。
「や、おとなしく俺の食べてろって。お前のためにここに来てるんだろ?」
大判焼きを押し付ける。
すると、「ありがとう」といいながら織笠は俺のカスタードの大判焼きを受け取った。
暴走は暴走でも、今回のはいい方向にでたのでよしとしよう。
織笠は受け取った大判焼きを頬張った。するとまた笑顔になり、また「ありがとう」と俺に向けて言ってきた。
この時、俺は勝負に勝ったような優越感でいっぱいになった。
そのやる気のない号令でわらわらと生徒が動き出す。
だが、俺には日誌を書くという作業が残っていた。
『1日を通して』という欄に『特になし、1日平和でした』と殴り書きし、1組のどうでもいいカップルが残る教室の教卓に乱雑に置く。
あの空気に耐えられないとみんなより少し遅れて、しかし早足で教室を出る。
校門の前ではさっきの皆が待っていた。
雨上がりの路上は未だ黒く濡れている。
「まーと、同じクラスでなんでお前が一番遅くなるんだよー」
ギターを弾くことしか取り柄のない俺は運動は不向きだ。
息を切らせ理由を説明する。
「や、俺、日誌あったから。提出だし、あれ。だから、しゃーねーだろ」
「そっかそっか。まぁ、いいや。行こーぜー」
吉が先頭に立って歩き出した。
吉と俺が前列で歩き、末広と織笠が後列で歩く形になった。
大通りまで出て初めて気がついた。
……これじゃあ、織笠と話せねぇ!
どうしてもチラチラと後ろを見てしまう。
織笠はとても楽しそうに話をしていた。
もちろん吉との話はうやむやになる。何か話しているが、聞き取れないし、むしろ聞こうともしてない。
上の空になっていると、槍で刺されるかのように勢いのある言葉が耳に入ってきた。
「まーと、織笠がそんなに気になるか?」
それもかなりニヤついた顔で。
「ちょ、おま、何言ってんだよ!」
ひたすら隠そうと手がおかしいくらい大げさに動く。
「んー? まーとくん、どうかした?」
その動きが気になったのか、気が付いたのかわからないが織笠が聞いてきた。
「やー、それがまーとがさー」
吉がまた、いらない事を話だそうとしている。
……おいおいおいおい、それは言われたら困る!
「や、おー、俺は後ろの安全が気になっただけだし! ほ、ほら最近あったひったくりの事件て現場この近辺だべ? それに吉は吉の彼女と話したくないのか? って。ハ、ハハハ……」
全力で話の矛先が俺に向かない様にした。
また、引きつった笑いが現れる。
「まーと君ってお人好しなんだねー」
織笠がウンウンと頷いてみせる。
「……まぁ、そこまで言うなら代わるか」
そう言って、吉も彼女のところに寄る。
……おいおい、なんだよその言い方は。
「な、そうしよう。まだ、道のりあるしよ」
吉がそう言いながら、俺に対して目配せをしてきた。
……チャンス作ってやったってか。くっ、しょうがない。今回は見逃してやる。次いらん事やったらマジで許さないからな。
そういった意味合いを込めてテレパシーを吉に送る。まぁ、気がつくはずもないのだが。
結局、俺と末広が入れ替わって歩くことになった。しかし、問題はここからだ。
……何話せばいいんだ?
前ではワイワイ盛り上がっているが、俺ら二人は……
「……」
「……」
無言の時間が続く。目を見て話せない。
……ヤバイ、コレは俺がクソッタレなせいだ。間違いなく印象ガタ落ちだ! でも何話せばいいんだ?
そこでふと、思いつく。
昼、俺がやらかした失態。もっとノーマルな質問。
「な、なぁ、織笠。前の学校はどんなとこだったんだ?」
……無難なネタだ。これなら問題ない。話は膨らむはず。
「ん? 私はー……遠いところだよ。多分、言ってもわからないところ」
突き放された気すらした。返す言葉が見つからない。
言葉のキャッチボールすらままならない。
また無言になる。
……こうなったら質問攻めになるけど、話が盛り上がるまで聞いてみようか。
「そ、そうだ。兄弟は?」
「ん? 一人っ子なの」
……一人っ子!? それってーー
「おぉ、俺と同じじゃんか」
共通点を見つけるのがカップルに進むためのソースだってのはよく聞く話だ。これから話を進めていけばいけるかもしれない。
「へぇー」
織笠がにこやかに返してきた。あまりにも返しに困る相槌。
「……1人だと楽だから良いのかもしれないけど、たまに寂しくなるんだよなぁ」
「ねー、そうだよね」
……まて、一方的な会話になってないか?
俺の心がボロボロになっていく。
コレだけ致命傷になったのは生まれて初めてかもしれない。
絶世の美女をハントするにはこれくらいの犠牲も必要ってか!?
……話が続かねぇ。今にも逃げ出したい。
「……ごめん、やっぱ、吉の彼女との方が良かったよな?」
何も返事がない。嫌な間があった。
……もしかして、嫌われてるのか? やっぱ代わるか。
そう思った時、黒く澄んだ瞳を俺に向けて反応した。
「ん? 聞いてなかった! え、えぇと。そ、そんなことないよ! まーとくんは、その……」
織笠が視線を落とす。
また、間が空く。
だけど雰囲気は悪くない。そんな気がして、俺は織笠を見ていた。
「まーとくんは何か得意なことあるの?」
突然、こちらに視線を向けてきた。
反射的に目をそらしてしまう。
……やっちまった。こんな事あっちゃならねぇってのに!
「得意なこと? そうだな……ギターを弾くのは得意だな」
そう言ったところで吉が話を割って入ってきた。
ハッキリ言って邪魔だけど、今回に限っては助かった。
「そそ、こいつ、スゲーギターが上手いんだぜ! 今度聴いてみろよ!」
「ギター?」
……あれ、また聞こえてなかったのか?
聞こえてなかったら、かわいそうだともう一度、言ってみる。
「おう、アコギ」
少しオドオドしてるように見えたが、織笠はすぐにいつも通りに戻った。
「へぇ! そんなに上手いんだ! 私はー、何の楽器もできないや」
少し寂しそうな感じがあった。
どうやら俺の中には放っておけない俺がいたらしい。
「か、簡単だよ! 織笠でもできるようになる! 今度教えてやるよ!」
柄にもない恥ずかしい事を口走っていた。
慌てて濁そうとするが、吐いた言葉は戻せない。
だんだんと身体が熱くなっていく。
「おぉ! いいじゃねぇか、まーと! ちゃんと教えてやれよ!」
吉までのってきた。いつものニヤケ顔だ。
自分の好きなものを教えることができるのはクソ嬉しいけど、初めて教えるのが自分の好きな人になると話は別だ。集中力が続かないと思う。
とんでもない約束を取り付けてしまった俺を含む一行は遂にタチバナに到着した。
外装はいかにも和風な感じでショーケースには様々なサンプルが並んでいる。
「わぁあ~! すごいたくさんあるんだね~、ここの店!」
織笠は目を光らせながらキャイキャイと店内を見て回ってる。
……はぁ、やっぱりカワイイなー。
あっち行っては感嘆の声を漏らし、こっち行っては試食をしているのを目で自然と追ってしまう。
「見とれてんのか」
ニヤけながら顔を覗き込む吉に膝蹴りをかました。
やっと落ち着いた織笠は大判焼きを買っていた。
俺は好きなカスタードの大判焼きを頼む。
そして一通りみんな買い終えて外に出た。
あのクソカップルは、人前なのにお互いの買ったものをアーンして食べさせている。
……あのクソカップル、爆ぜてしまえばいい。
ふと横を見ると織笠がマジマジと2人を見つめていた。
顔が少し赤い。
無理もない。転校して2日目、こんなバカップルを目の前にしてるのだから。
「な、なぁ、織笠。お前、それ食べないのか?」
あったかそうな大判焼きが両手で握られている。
「え? あぁ、うん! 食べるよ!」
パリパリと包んでいる紙をめくる。
その時、通りかかった人とぶつかり、大判焼きが落ちてしまった。
その人は急いでいたのか、振り返らずに携帯で話しながらその場を駆け足で立ち去る。
雨上がりの路上に落ちた大判焼きは一瞬にしてダメになってしまった。
皆、言葉を失う。
……あのクソ野郎、織笠のやつを落としやがった。
俺は無心で大判焼きを織笠の前に突き出した。
「……これ、やるよ」
……あ、やべぇ。
この一言が冴えない俺のアプローチの第一歩だった。
「えぇ! 申し訳ないよ! 私は大丈夫だから、まーとくんが食べな」
動き出した俺は止まることを知らない。暴走だ。
「や、おとなしく俺の食べてろって。お前のためにここに来てるんだろ?」
大判焼きを押し付ける。
すると、「ありがとう」といいながら織笠は俺のカスタードの大判焼きを受け取った。
暴走は暴走でも、今回のはいい方向にでたのでよしとしよう。
織笠は受け取った大判焼きを頬張った。するとまた笑顔になり、また「ありがとう」と俺に向けて言ってきた。
この時、俺は勝負に勝ったような優越感でいっぱいになった。
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