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蜂人間

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 蜂人間の社会はとても健全だった。

 蜂人間、つまりミツバチから進化して人(みたいな知的生命体)になったのだ。

 女王がいる以外は、特に人とあまり変わらない。

 健全な理由は、その針にあった。

 ご存知の通り、ミツバチは、一生に一度だけ、針で他者を指すことができる。

 刺された蜂人間は毒が回って死亡する。

 スズメバチと違い、何度も指すことができないのが特徴だった。

 つまり、、普通の一般人も、一発限定で武装しているのと同じなのだ。

 弾丸が一発だけというのは、あまりにも頼りないと思うかもしれない。

 しかし、外見からその蜂が針を使ったかどうかは分からないのだ。

 例えば、強盗犯やレイプ半など、一般人を襲う犯罪者が、夜歩いている女性を狙うことは、蜂人間相手にできるだろうか?

 答えはノーだ。もし針で反撃されて死ぬことがあるかもしれない。

 そして、同じくその犯罪者が、その針を犯罪に使うことができるだろうか。

 その答えもノーだ。一発使えば丸腰になるのである。そんな不安定な武器を使うことは、かなりのギャンブラーでない限り不可能。

 一応、人質をとるなどすることもできるかもしれないが、、その人質も針を持っているかもしれないのである。

 故に、一般人が武装しており、そしてさらにそれを悪用することができない蜂人間のライフスタイルこそ、我々人類が真似したい制度です。

 よって、一般人に一発だけ弾丸が入った銃を支給し、他の武器を破棄するという制度はいかがだろうか。

「この面白法案どうよ!?どうよ?!」

「うーん、知らん」
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