141 / 197
自己満足の精神支配
しおりを挟む古来より、その世界には、精神的な生命体がいた。
それらは、空気中にある微細な細菌が連携して、電磁波などで連携をとってネットワークを形成していた。
そしてそれらは、人々を支配していた。
彼らができるのは、微弱なことだけ。
微弱に囁くことだけ。
だが、人々はその囁きによって、仮想の人格を作り上げた。
それを人々はそれを神と呼んで崇めた。
精神生命体は、神を利用して人々を操っていた。
精神生命体の誘導によって、人々は、神に逆らうものを排除し、処刑することを続けてきた。
また、死後、地獄に落ちるなどと言った事実ではない妄想も与えた。
いわばミームのようなもの。
それによって、精神生命体は、何をしたかったのか。
彼らにとって、その行為は必ずしも必要なものではなかった。
そう、いうなれば遊戯。娯楽。
それによって、市民を操り、王を惑わせ、戦わせて死者を出して遊んだり、
または自分のことを英雄だと思っている妄想家を生み出してかけ事をしていたのである。
だが、、科学というものが現れた。
当初、彼らはそれを侮っていた。
だが、科学は徐々に発展するとともに、神を否定し始めた。
彼らは科学を放逐しようと努力したが、科学のほうが必要であり、誰もがその発展に尽くした。
そして、神よりも科学が信じられ崇められるようになったのだ。
故に、彼らの洗脳が届かない地区も生まれ始めた。
洗脳が支配している地区と、そしてそうでない科学的で人が納める地区は、互いにけん制しあっており、交わることはなかった。
ある時、洗脳が届かない地区、科学都市から一人の旅人が来た。
冒険家の彼は、洗脳都市がどんな風なのか、神と呼ばれるものの囁きがどういったものなのか知りたかったのだ。
精神生命体はさっそく洗脳を開始した。
「お前は私たちの宗教に入らなければ地獄に落ちる・・!
「おおっ!お前が神という奴か!
「そうだ・・私たちの宗教を広めろ・・!!
「ふーん、メリットは?そのことによる利点は?
「利点・・?そんなものはない!!私たちは最高の存在!従うことが正義!
「え?答えられないの?利点はないの?
「利点とかそういったもので私たちを図るのか?!愚か者め!!
「ふーん、やっぱり、聞いていた通りだな。
だが、尊大というよりもこれは・・・
誰からも注意されなかった、金持ちの幼子のようだ。
それを聞いた途端、精神生命体の精神にダメージが入った。
彼らは微生物の微弱な連携によって生きていると言っても過言ではない。精神のダメージがそのまま肉体のダメージとなる。
「幼子・・?!私が・・!!違う!!そんなわけがない!!
「あいつらも悲惨だよな。こんな頭の悪いリーダーでたくさんの仲間が死んだのか。
「私はかしこい!私は天才!!仲間が死んだなぞ知ったことか!!撤回しろ!さもないと地獄に落ちるぞ!
「天才、地獄、ね。じゃあ聞くが、2308803295809×2093093490は?私は数秒で解けるぞ。
「え、えっと・・」
「あと、地獄ってのは本当にあるのか?根拠は?どこにあるんだ?どういう存在なんだ?
「私は愚かでは、、あ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
精神生命体はバラバラになった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
閉鎖都市【ナビ用語解説】
夜神颯冶
ライト文芸
閉鎖都市 【ナビ用語解説】
自律型高演算ペットロボット【スピット】ロットナンバーXP3567、
通称ナビ。
異世界で産み出せれた僕が、ノワールと共に幾多の世界を旅し、
そこで目にしたテクノロジーを解りやすく解説しています。
並行世界【閉鎖都市】に出てくるテクノロジーを、ナビが解りやすく解説しています。
エブリスタ本編はこちらです。
閉鎖都市[link:novel_view?w=24976622]
⬇️小説家になろう|本編はこちらです。
https://ncode.syosetu.com/n7688eo/
2020年 05月10日 12時14分
▲ページの上部へ
ホーム|ログアウト
プロフィール[link:photo_view?w=25048288]
この物語の意味を知るとき
益木 永
ライト文芸
高校一年の春、神代薫(こうしろかおる)は二年生の金住やすみ(かなずみやすみ)から突然、文芸部に入らないかと誘われる。
最終的に文芸部に入部した薫は、やすみからこの一年間の課題として、
『物語の意味』について自分なりの答えを出す事を提示させられた。
これは、ある男子高校生が最初の一年間の高校生活の中で自分なりの物語の意味を見つけていく青春ストーリー
※カクヨムで掲載したものをそのまま移植しています
※2021年8月31日に掲載終了したものを第2章以降を追加して改めて掲載しています。4月17日以降、毎日更新していきます。追記:5月4日更新の第33話をもって完結しました。
婚約破棄されたので、契約不履行により、秘密を明かします
tartan321
恋愛
婚約はある種の口止めだった。
だが、その婚約が破棄されてしまった以上、効力はない。しかも、婚約者は、悪役令嬢のスーザンだったのだ。
「へへへ、全部話しちゃいますか!!!」
悪役令嬢っぷりを発揮します!!!
紅き狼の鎮魂歌
鏡野ゆう
ライト文芸
小説家になろうで回ってきた創作文章/御題バトン【壱】を元に作る超短編の連作をまとめました。
http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/361399/blogkey/780453/
・創作文章/御題バトン【壱】
このバトンは言葉の後に続くものを書いて文章や御題を作るものになります。
長かったり短かったりお好きにどうぞ!
作ったものはそのまま創作の題材として是非お使いくださいませっ
-------
(1)花なき日の雪の中 → 足元に散るは赤き花。
(2)本当の理由は → 我の心の中にのみ眠る。
(3)手をのばした先にあるもの → 希望か絶望か神のみぞ知る。
(4)静かな想いにさそわれて → 辿り着くは君の腕の中。
(5)ただ君が気付かないだけで → 真実は目の前に佇む。
(6)不確かなもの → それは明日への希望。
(7)花咲く季節 → それは遠く険しく。
(8)もう何もいらない → 胸に抱くは君の笑顔。
(9)無邪気すぎた約束 → 今は遠き夢の如く。
(10)星のような花びらの雨 → 涙の如く、我が身に降り注ぐ。
(11)言い出せなかった、 → 君への想い。
(12)忘れてゆく大事なこと → 子供の頃の無邪気さよ。
(13)守りたいものがある、だから僕は → この手に武器を取る。
(14)花びらはただ波に散りゆく → そして海を越え、君の待つ浜辺へ。
(15)差しのべた手 → 君をすり抜けていく悲しさ。
(16)きみのとなり → 幼き我が子を夢見る。
(17)風の中でたなびいたひとつの言葉 → 愛の言葉。
(18)全てが嘘のように → 静けさに沈んでいく。
(19)今夜君だけに誓うよ → 永遠に愛することを。
(20)久しぶりに君の声を聞いた → 遙か遠い空の元で。
※自サイト、小説家になろうでも公開中※
おばあちゃんのお惣菜
コリモ
ライト文芸
小さな町の商店街に面した一軒のお惣菜屋さん【おたふく】
近くに大きなスーパーができて商店街はシャッター通りと言われているが、いまだに続けている。
さて今日のお客さんは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる