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上位フェミ
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彼はフェミニストだった。
彼が、女を神格化していたのは、幼児のころからである。
どこにでもいる平凡な一般人として彼は生またが、ただ一つ違うところは、母親がいなかったことである。
彼は母親の愛情に飢えていた。だがしかし、子供のころから人格ができていたので、それを押さえつけるくらいの器量はあった。
そう、幼いころから彼は頭脳明晰であり、だからこそ、女体の神秘を崇め、そして、尊んだのだ。
それはまさしく、熱心な信者とも言うべきスタイルだった。宗教の信者が神を尊ぶように、彼は女性を尊んでいたののである。
だが、ある日のことだった。
彼は、いつものように職場で作業をしていた。
その同僚にも女性はいたが、彼女のことも彼は心の中でたっとんでいた。だがしかし、それを表に出すことはしていない。
その心情が、普通のものでないくらい彼には分かっている。自身は異常だということが分かっていた。
だが、それが押さえつけられない出来事があったのだ。
ある女性が、ある過去のいじめを自慢げに告白していたのを聞いたのだ。いじめ被害者は自殺し、そして、「あの時はすっきりした~」と言っていたのである。
聞き手はドン引きしていたが、彼の身上のほうがもっと深刻だった。
(なぜ・??女はそんなことをしないはず・・
だって、女性は美しくて、それで、優しくて、包容力があって、、
悪事をするとしてもそこにはお茶目さや正当性があって・・、そんな、、なんでもないことで人を殺すようなことなんて・・
それこそ男みたいに・・)
そうか。
彼は、冷徹に判断を下したのだ。
女性ではないのだ。と。
そして、翌日、
別の同僚が彼に聞いた。
「●●さんはまだ来てませんね・・何か連絡きてます?」
彼は、にっこりと笑っていった。
「いいえ?知りませんよ?誰ですか?その人」
「?」
同僚は首を傾げたがそれ以上追求しなかった。
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