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モンスターぽっぷ

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 ある日、ある場所、ある平凡な者が、気づいてしまったのだ。

「あ、、そういえば僕・・神だった」

 そう、この世界は創造主によって作られている。そしてその中の一人だけが真のヒト、知性ある存在なのだ。

 それ以外の人間は、その真のヒトによって妄想された存在にすぎないのである。つまり、魂がない。あるように見えてもそう見えるだけ。

 それがその世界の真実。

 故に、彼は自分の都合で世界を書き換えることにした。当時彼がハマっていたゲームの世界にこの世界を作り変えたのだ。

「とりあえず、モンスターがポップするようにするか」

 彼は、ノートにオリジナルモンスターの姿と設定を掻きだした。例えば攻撃力はどのくらいで、特殊能力がどのくらい、などと言ったものである。そしてそれらを人のいないあらゆる空間で、ランダムに発生させたのである。

 ランダムな場所にランダムなモンスターが現れた。しかし上空から降ってきたり、家の中にいきなり出現するようになったりしたので、そこら辺をうまく調整した。

 しかし、何かが違うのだ。そう、ランダムというのがおかしいのである。

 例えば地上に海のモンスターが現れたり、砂漠に水気のあるモンスターがいたりしたらおかしいだろう。場違いなモンスターが多いのだ。ランダムなモンスターを作ってしまうと風情が無くなるのである。

 想像してほしい。RPGで、全てのエリアで常に同じモンスターが出てくるのである。それではまるで面白くないではないか。

 というわけで、エリアごとに主モンスターを配置した。あとはそのモンスターたちがさらにモンスターを生んでくれるだろう。

 というわけで、最初のモンスターのポップから数日かけてそういった工事を行い、様子を見ることにした。









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