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快適さとバトルスキルを兼ね備えたくま装備!もちろん露出機能付きで498000円!
しおりを挟むとりあえず着てみた。なんか外につまみ出されたくまの少女がかわいそうだが、まあ強く生きていると信じて気にしないようにしながらだが。しかし
「なんだこのもふもふは、、!」
そう、包まれている。包まれてあれなのだった。
この乙女の肌を優しく触れつつも熱くもなく寒くもなくちょうどいい温度。通気性もよし!そして何故かびょいーんとゴムのように大きく伸びる。おそらく大きめの人も入れるようにだ。
まあ難点を言うならばこの魅力的なボディが隠れてしまうということだが、、
「ちなみに口から顔を出すこともできるぞ」
「おお!本当だ!」
これはあれだな?このキュートかつ可憐な顔の持ち主のボディはどんなもんじゃろと男を妄想の迷路に誘うという役目のKigurumiだ。ようするにサムスである。
「いや。でもこれからクマと生活するんだろ?だったら隠しておいたほうがいいか?」
「いや、その、キグルミをつけた時点で相手はお前をクマと認識してしまう。そういう機能もついておるぞ。故に顔出しOKじゃ」
「なるほどっ?!ビジュアル化に優しい設定だな?!」
そうようするにえふいーとかのネームド鎧の戦士とかが兜とか被ってない理論である。顔が隠れてたら個性とか出しづらいし。
「さらに胴体の恥部の場所に魔力を集中させてみると、、」
「何?!おッピロゲに?!」
そう、このキグルミをつけるに当ってサトュローさんからもらった俺の装備は外して彼女たちに預けてあるのだが、そんな俺の全裸恥部が丸出しになったのである。
「これで一人の時にするやつとか、せくろすにも便利じゃろ?」
「まあ、!でもSEXはおろか俺まだオナニーできないけどな、、でも誘惑する際に便利かもしれん!」
「それだけではないぞ?肉球に魔力を入れながら揉むのじゃ」
「え?こうか?、、ってなんか腕の色が変わった!?」
「ふふふ。腕だけでなく全身の色も変わっているぞ。これで別人のくまになりすますことができるのじゃ」
「え?それになんの意味が?」
「ふふ。それはおいおい分かるじゃろう。と、ここまでは単なる快適な生活機能じゃ。そしてここからがこの装備の真の機能!」
そして魔王は地面を軽く殴ってみろという。
「え?ちょ。待てよ。俺は物理戦闘なんて一度もしたことがないぞ?」
「よいからよいから」
俺は首をひねりつつ言うとおりに拳を握ったのだが、、
「これは、、!」
そうまるで拳に魔力が固く集中する感覚。そしてある確信とともに殴ると、、
バキッ!
「しゅごい、、!」
ひび割れる床。俺は生まれてから一度も格闘家的な訓練など受けていなかったのにだ。
「ふふ。さすがの魔力じゃのう。これは持ち主の魔力を特定の動作によって物理攻撃に変換するキグルミじゃ。つまり魔法使いが近接戦闘になれるためのもの!」
「うおー!しゅごいー!だが何故俺が近接?」
「そう、ワシがお前に対して抱いたバトル傾向は、圧倒的遠隔魔法スキル。そしてそれに反比例するかのように近接ができていないということじゃ。」
「む?それはいけないのか?」
近接は俺がしなくともパーティとかでタンクとかがしてくれるものだろう?
「そう、いけなくはない。自分よりもレベルが高くない相手にはな。パーティとしてのロールは機能するだろう。その場合求められるのはオールラウンダーよりもロール特化のスキルやスターテス。だがしかし、得てしてロールが常にうまく行くとは限らないのじゃ」
「なるほどな。つまり一流の後衛は近接もそれなりにできるということか、!」
「そういうことじゃ。まあ片方を極めればもう一方がなくてもカバーできるじゃろうが。しかし計画的に鍛えるとすれば一番効率的なのは近接と遠距離鍛えること!!」
そのためのKigurumi。そういうことなのだった。
ーー
ということで俺はラムダを連れてダンジョンの外に出たのだ。
「ところでお前いつまで裸なんだよ」
俺は聞いたのだが、
「ふんっ、黙れ。この魔王さまを誘惑したびっちめ。」
まったくつれないものである。
そしてこのラムダは何やらずぷずぷと音を鳴らしながら身長が低くなったのだ。いや?地面に埋まっている?
いやそれも違う。足元から体が崩れているのだ!
「何やってんだお前!?」
「周囲を調べているのだ。お前のためてなく魔王さまが命令するから仕方なくな」
よく見ると崩れた肉片が半透明の青色になって何やら意思を持つかのように四散してゆくのだ。
そして彼女はしばらくして元に戻ると、
「こっちだ」
そしてしばらくついていくと、茂みが深い場所があり、そこを通り抜けると開けた集落があったのだ。
そう、そこにはクマの楽園だったのだ。しかも、、
「うわー!カラフル!!」
「む?何を言ってるのだ?動物のクマはカラフルだろ。もしかして見たことないのか?無学にもほどがあるぞ?」
「へー。ってディスるのやめろ。無知はエロシチュ的に高評価になる場合もあるのだからな?」
「そんなことはどうでもいい。それよりお前はここでしばらく暮らすことになるのだ」
「ふむ。どのくらい?」
「さあな?貴様の頑張り次第だ。しいて言うなら貴様がそのスキルをものにするまでだな。その時が来たらその装備は自然に脱げるようになっている」
「なるほどな。いわば装備固有のスキル見につくまで脱げないみたいな。でも、ん?それってそれまでは脱げないみたいな言い方だな?」
「脱げないよ♪」
「ええぇ、、」
そして彼女は体をドロドロにしながら去っていったのだった。何なんだあいつは、、まあよい。スキルを早くモノにしなければ、、
って待てよ!?弟子との修行はどーすんだ?!ザマのおっぱいは?!冒険者の精液狩りは?!
まったく魔王のやつ、俺のルーチンワークをことごとく崩してきたな。
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