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冒険者三人組!クワリの役割!を持てない!しモテない!
しおりを挟む冒険者三人組視点
「ふふふ、ヤミーくん。きょうもいっぱい頑張ろうねっ、!」
「ふっ、当然だ。俺はいずれドラゴンスレイヤーと呼ばれる身だからな」
「がんばるですぞーいっ!」
緑の弟子である3人組
彼らはクエストのためいつもの草原に来ていた。リドリーと別れた後、いつものように、依頼を受けに行ったのだ。
「ぐるる、、」「!!」
「くるぞっ!総員戦闘態勢!」
そして彼らの前にモンスターがあらわれ彼らはいつものようになスタイルで戦闘態勢に入った。
まずリーダーのヤミーが突撃して盾で受け剣で攻撃する。基本的なタンク兼アタッカーの前線スタイルだ。
そしてそのすぐ後ろで魔法使いアタッカーのジウが、攻撃魔法を詠唱する。
詠唱魔法ソーサラーは発動する前のに時間がかかりをするもの、一度発動すればMPに対して破格のコストパフォーマンスの攻撃をうてるのだ。全体攻撃や攻撃力特化などである。
そしてその間、バフ使いの僧侶が防御力アップのバリア呪文を唱えたりいざという時は体力を回復させるのが彼の仕事である。
バランスのとれた完璧な布陣。
アタッカーヒーラータンク、そう彼らはこの布陣を武器に、いつもクエスト冒険をしているのだった。
「これで止めっ!安らかに眠れファイナルスラッシュ!」
「ぎゃおー!〉〈」
そして戦闘終了。危なげもなく勝利してヤミーは剣を納め、先に進む。
「フッ、つまらないものを切ってしまった」
と、そこにヤミーに襲いかかるものがいた。
「ふふふー!」
「こらこら」
そうそれはジウである。 彼女はことあるごとに彼に好きちゅきアピールをしている。それも最近リドリーというライバルが現れたおかげで不安になり、スキンシップが過剰化していたのだった。
しかしヤミーはそのことに気がついていない。そう彼は自分が特別でイケメンでかっこいいからして、女の子はそういう行動になるのだという認識だった。
彼には妹がいて、彼女もことあるごとにベタベタしてくることが多かったこともその原因になっているのだろう。
つまりどういうことかというと、ラノベ主人公のように、相手の好意を知らずにやたらとハーレムメンバーを作ってしまうみたいなそういう体質の土壌ができていたのだ。
まあそういうことだからして彼はジウに抱きつかれても全くのクールな表情である。
決してでへへ♪みたいな弛んだ症状を見せないのだ。
そしてその態度はジウの乙女心にキュンとしつつ、もっと女の子の魅力を出さなくちゃみたいな、そういうセックスアピール行為の過剰化を促すのだった。
(ふふふ、今日は胸パッド新しいのに変えたのよー!どう?この柔らかさはー!?)
「おいおいジウ」
「な、なに?!(まさかとうとう私の女としての魅力に気づいて、、!」
そんな自由の淡い期待とは裏腹に。
「そろそろ離れねぇと火傷するぜ?このドラゴンの炎に当たって温まったこの冷徹なハートによ」
キュッンク、、!
一瞬ドキッとしたのだ。そのやたら厨二病感が触れるセリフに。だが 同時に現代人にとっては痛々しいセリフでもある。
しかし異世界は異世界なので現代のように厨二病という概念はなかっただ。
つまり素直にかっこいいセリフだったのだ今は。この世界では。
そうジウの乙女心にクリーンヒットしたのである。しかし同時に
( なんでそこで何で抱き寄せてくれないのー?!そこがいいんだけどもー!)
欲求不満!
まあそんな感じのやり取りがいつもの日常風景なのだが、
一人だけ役割を持てていないものが約一名。
(んん~!吾輩だけ仲間はずれー!ヤりパーティ、略してやーティに入れていませんなー!)
このチームの頭がピンク色一点のクワリである。 彼は決してヤミーと比べてイケメンではない。
彼はこのときある思いを持っていたのだ。
「似てるですぞ、、!このかんかく、、!」
そう自分の今までやってきたエロゲーの主人公が自分と同一人物ではないと気づいたときみたいな、そういう一抹の寂しさを覚えていたのだ。
そうヤミーとクワリは同じ貴族である異世界の贅沢品であるゲームばっかりやりまくっていたクワリは、 貴族失格として家を追い出されていたのだ。その時冒険者になろうと提案したのがヤミーである。
そう本来ならここではヤミーとクワリの熱い友情が語られる冒険なのだ。
そして宿に止まって二人でエロゲーの携帯ゲームをしたり、エロビデオ鑑賞会をしたり、ストリップ劇場や風俗に行って友情を暖めつつ成り上がっていく予定だったのだ!
そうジウさえいなければであるが。
彼女のおかげでヤミーの会話相手はほぽ彼女だけだし、女の前でエロ話をするのもヤミーが恥ずかしがるからできない。
いや、そうじゃないとクワリは首を降る。
( ヤミーはイケメンとして役割が持てていた。つまり彼女のような取り巻きができるのは時間の問題である、、!)
つまるところ変えるべきは自分。しかしこのパーティー以外の場所でやっていくけばいいかと思うかもしれないが、彼にはヤミーに対する信頼感、または依存心があった。
家から追い出されて冒険者として誘ってくれたときもそうである。それ以前にも幼なじみとして彼から見たヤミーは頼れる兄貴分だったのである。
故に先程のリドリー師匠、女王様の誘いを断って彼らとともにクエストを受けているのである。
なら彼女、クワリの嫁枠みたいな娘を探してくれば良いとも思うかもしれないが、 それすらもヤミーにいいよってきそうで恐ろしかった。それにクワリには彼女にするなら外せないプライドがあったのだ。
(吾輩だって、、!変態プレイ、、!SM、おしっこ、尻穴、、!)
変態すぎて釣り合う娘がいなさそうなのだ。
そう、問題は山積みだが、一つだけ彼に勝機があるとすればそれは女王様についてである。
( そうだ!私には女王様がいるのですぞー!そんな机上の嫁よりも今日こそはあの貧乳おっぱいを触らせてもらうのですぞー!)
そう言って身体全体をジタバタさせたのだ。
その動きははために見て実に奇妙だったが、別にこれは気が狂ったからではなく、つまりところ夜のレッスンの自主練も兼ねていたのだった。
つまりおっぱい勝利である。ヤミーが彼女をたくさん作り ハーレム勝利 を目指すとすれば、クワリは女王様のおっぱいをどれだけ多く触れたかで勝つつもりなのだった。
まさに自分の土俵で戦うというスタイル。俺ルールなら負けはしないというギネスマイナー種目的な発想。
ハーレムを作る、モテることが確実に勝利とはいえないのだ。ほら、ヤンデレとか引き当てたら刺されるかもしれないし。
(そう、これこそが吾輩の覇道!マグロのようにはね、赤子のように媚びる!そしてゆくゆくは股間まで触らせてもらうことに成功するのですぞー!)
そんな夢のような事態を妄想することで彼のやる気スイッチは完全にキマってしまっていたのだ。
そしてこの行動を遠くから見つめるほかメンバー二人目。
「あいつ何やってんだ、、?」
「な、何か悪いものでも食べたのかしら、、?」
「まああいつはたまにそんなところがあるからすこしそっとしといてやろう、、それも優しさだからな、」
「ですわね、、!」
ニヤつきながら奇怪な動きをするクワリを見て、心配するよりも先に怖さを感じる二人。
着実に両者の間で溝ができているような気がするがとにかく頑張れー!
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