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ポーション屋で働くアイツ!そしてダンジョンへ行こう!
しおりを挟む古びたポーション屋。
???視点
「婆ちゃん、切れていたポーションの調合、終わったよ」
「すまないね。並べておくからそこにおいておいてちょうだい」
「わかった」
数分前にリドリーたちが訪れたポーション屋。奥で調合スキルを作っていた痩せ型の男が次々と瓶を机に並べていく。
その手際の良さに老婆は感心しながら、しかし不満げに言った。
「ところで、、あんたいつまて私のところで働いてるつもりかい?」
「む?どうした急に」
「この国に移り住んだのも家族とくらすというのもあったが、あんたに独り立ちさせやうという心配りだよ。無理にここで働かなくともあんたの鍛冶スキルと、私に肉薄する調合スキルがあれば引く手あまたなのに、、」
「別に働いてるつもりなんかないが?これはただ昔世話になったお礼だ」
「なんてこと言うんだい!そうやってお金を受け取らずにいるつもりじゃないだろうね!ほら、このゴールドでさっきのお姉ちゃんでも誘ってきな!」
「分かったから怒鳴るなって」
「いい年なんだからガールフレンドでも作りなさいよね!そのガリガリのみすぼらしい身体でもスキルさえあればモテるんだからね!」
「ん?ガリガリ、、?ああ、婆ちゃんにはまだ言ってなかったか、、俺が開発した薬なんだが、まあ見てもらったほうが早いか」
そして彼はある薬瓶を荷物から取り出した。そしてそれを飲み干す。すると、、
路地裏には謎の絶叫が響き渡ったのだ。
ーー
街の路上。
リドリー(主人公)視点
そして俺は今日はダンジョンに挑もうかと思ったのだ。
その理由は、単純にこのあたりのモンスターのレベル帯を把握して、楽勝だと感じたからだ。
まあ、またにクマとか、変態ドリアードとか、たまに強い敵とエンカウントするかもしれないが、俺には風魔法という最強の移動手段。そして気配を察知する野生の感覚がある。
故に初歩的な判断ミスさえしなければ、かなり安全に進めると思ったのだ。
それに最初三人組を見た時、こいつらはダンジョンに向かう道を歩いていた。まあ俺たちに捕まってしまったけども。
しかし、逆にいえば、こいつらが目指せる程度の難易度なのではということになる。
それに多少きつくないと、さっき勝ったポーションが試せないしな。
そのことを三人組に聞いたのだが、、
「、、、、」
なぜ無言?
彼ら(約変態一名は除外)は青い顔をして答えた。
「え、ええ。しかしですね。俺たちはダンジョンへ行く途中に襲われてしまったのです。その、、変態痴女モンスターに。」
「ああ、、!そうだったの。ごめんなさい。辛いことを思い出してしまって、、」
この俺の白々しさである。
「いえ、いいんです。そのおかげであなたの訓練を受けることになったのですから」
「そうね」
「ですなー♪」
約一名、トラウマどころか嬉しがっている変態がいるが。
「ともかく、ダンジョンは俺たちちょっと、、」
「おいおい、私を誰だと思ってやガる」
「!!そうだ!リドリーさんは対変態のプロフェッショナル!故に負けるということはありえないんだ!」「そう、なの?!」
「そう言うことよ」
「逆転ものですぞー!」
そんな彼らなので俺は、
「ということで一緒に行く?」
と誘ったのだが、
「、、、、」
「行きますぞー!ってあれ?どうしたのですかな?二人共!?」
「私たちはパスでお願いします、、」
ええ、、。ついてこないのか、、。
そんな風なので仕方がない。俺だけで行くしかないようだな。
なぁに!危なくなったら戻ればよいのだ!
というわけで冒険者ギルドでクエスト を取ってこよう。
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