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街へ。
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「ここが通常の武器屋」
「らっしゃっせー」
人通りの多い賑わった場所で、なんか制服を着た店員さんがワゴンに入った武器を叩き売っていた。
「はいこちら冒険者の必需品、大剣。通常八千ゴールドのところ、二千ゴールドに値引きさせていただきませす!」
格安ッ!
他にも盾とか弓とか元の値段の5割引きは当たり前。最低で9割引きとかもあった。
当然争奪戦が起きている。俺達が付け入る隙はなかった。
「いやー。すごいなー。まるで鯉の密集した池に小石を放つようだ」
「ふふ、そしてこれが、、」
彼らは何か企んでいる顔で人気のない路地裏へ歩いていく。
「とっておきの武器屋です!」
「ここが?」
そう、その武器屋はボロボロだった。それに店内が狭い。なのに所々にガラクタがところ狭しと置いてあるので、俺達四人が入ると窮屈感を感じる。
しかし、何やら妙だった。
マナが充満、、俺は風魔法しか操れないから分からないが、風属性以外のオーラがカラフルにも店内を彩っているかのやうだった。
あそこの剣は熱苦しいし、あそこの盾は凍てつくような冷たさを放っている。他にも闇っぽかったり光っぽかったり感覚は様々だ。
「やばみ、、!ここやばいよ?!」
「お分かりいただけましたか?この武器屋は数日前にたまたま見つけた武器屋なのです」
「属性がついているんだよ?!属性武器はかなり珍しいのに、、」
「属性武器って、もしかしてこれ炎とか氷とかでるん?」
「ですね。そのモンスターにとって苦手な属性で切ることで効率よく狩ることができ、魔法に長けた魔法剣士なら斬撃を飛ばすことも可能です。むろん相応のマナは使いますが」
「そして見てよこの値段!」
見てみると全て一万ゴールドで統一されていた。それはつまり、どういうことかというと本物のガンダムを一万円で買えるのと同義である。
「うおお!かしめいめなきゃ!」
「と思ってたんだけど、、」
「どうも、この武器屋の主人は偏屈で、自分が認めた相手しか相手にしてくれないんですよ。」
「あの筋肉は販促ですぞー!盗んだりしたらコロコロされますぞー!」
へぇ。筋肉ねぇ。どういうやつか、後学のために見ておきたい。だって後に俺が成長したときにお世話になるかもだしね、、!
しかし奥のカウンター、兼仕事場には誰もいないようだった。
「今日はいないようですな、、」
「よかった居なくて、、あの人私を見る目が怪しいのだもの。チラチラと、、セクハラよあれは」
ふーん。女好きねぇ。性欲がありあまってるとついつい見てしまうものだからなぁ。もしかして強くなってむりやりという展開を作らずとも、吸わせてくれるかもしれないな。くくくっ!
案外セフレというものは簡単につくれるものである。これで三人目の目星がついた。
というわけで次に彼らが向かったのは、
「ここが普通の薬屋ね」
薬屋、ここも人通りが多い場所にあった。広い空間に迷路のように並んだ品物の棚。二階と三階にも上がれるようだ。手書きの値段の札。そしてマスコットキャラクターのイラスト。ポーションだけでなく雑貨屋としての役割も兼ねているようだった。
けどなんかこれどこかで見たような気が、、俺はどこか記憶が刺激されるような気がした。元の世界にこういうドラッグストアがあった気がする。
そして店内紹介もそこそこに彼らは店を出て歩いていった。
「そしてこれが、、」
ん?ちょっと待て。またとっておきを残しているのか?
「とっておきの薬屋です!」
どうやらそうらしい。同じく別の路地裏にその薬屋はあった。
ボロボロの建物。内部スペースは先程の武器屋よりも狭い。というかこれはアレだ。街のお肉屋さんとかみたいにショーウィンドウから選んでもらうみたいなやつだな。
ここは値段こそ先程の大型店より及ばないもののこのマナの量、、俺は思わずつぶやいた。
「ほう、大したものですね」
「イオイオイオ、うれしいこと言ってくれるじゃないのさ。こんなボロボロの店に対して」
「ふふ、別にお世辞ではありませんよ?」
カウンターの向こうにはフードを被った老婆がいた。今もなんらかのポーションを作っているようである。奥の方にも一人店員が作業しているようだ。
ヤミーがつけく分けた。
「先生、ここの店はさっきの量販店とは違い追加効果があるんだ。主にスターテスアップ。作りながらマナを込める製法でその効果はランダムなんだけどもね」
「ふぅん。さっきの店には追加効果はないの?」
「魔道具で量産してるからね。安い上に効果も安定しているの。それに対してこの店みたいに手作りで調合すると、その人の調合スキルレベルに応じて効果が増大したり、スターテスアップの効果があるの」
「んん~!普通ならば量産されたほうを初心者に進めたいところなのでありますが、この店は特に調合スキルレベルが高いのでコストパフォーマンス的にはむしろこちらの方をお勧めしたいですなー!」
ということらしい。俺はいくつかお試しに持ち金で買ってみることにした。
怪我回復のための赤ポーション。マナ切れのための青ポーション。体力ぎれのための黄ポーション。
いざという時に使えるように胸に挟んで、、くっ!
しょうがないので後でつるを使って太ももに巻いておくか。ふふす。セクシー。こういう実益も兼ねたファッションも男の欲情を煽るものなのだ。えっへん。
まあそんな感じで他にもお店を紹介して回ったのだった。
「らっしゃっせー」
人通りの多い賑わった場所で、なんか制服を着た店員さんがワゴンに入った武器を叩き売っていた。
「はいこちら冒険者の必需品、大剣。通常八千ゴールドのところ、二千ゴールドに値引きさせていただきませす!」
格安ッ!
他にも盾とか弓とか元の値段の5割引きは当たり前。最低で9割引きとかもあった。
当然争奪戦が起きている。俺達が付け入る隙はなかった。
「いやー。すごいなー。まるで鯉の密集した池に小石を放つようだ」
「ふふ、そしてこれが、、」
彼らは何か企んでいる顔で人気のない路地裏へ歩いていく。
「とっておきの武器屋です!」
「ここが?」
そう、その武器屋はボロボロだった。それに店内が狭い。なのに所々にガラクタがところ狭しと置いてあるので、俺達四人が入ると窮屈感を感じる。
しかし、何やら妙だった。
マナが充満、、俺は風魔法しか操れないから分からないが、風属性以外のオーラがカラフルにも店内を彩っているかのやうだった。
あそこの剣は熱苦しいし、あそこの盾は凍てつくような冷たさを放っている。他にも闇っぽかったり光っぽかったり感覚は様々だ。
「やばみ、、!ここやばいよ?!」
「お分かりいただけましたか?この武器屋は数日前にたまたま見つけた武器屋なのです」
「属性がついているんだよ?!属性武器はかなり珍しいのに、、」
「属性武器って、もしかしてこれ炎とか氷とかでるん?」
「ですね。そのモンスターにとって苦手な属性で切ることで効率よく狩ることができ、魔法に長けた魔法剣士なら斬撃を飛ばすことも可能です。むろん相応のマナは使いますが」
「そして見てよこの値段!」
見てみると全て一万ゴールドで統一されていた。それはつまり、どういうことかというと本物のガンダムを一万円で買えるのと同義である。
「うおお!かしめいめなきゃ!」
「と思ってたんだけど、、」
「どうも、この武器屋の主人は偏屈で、自分が認めた相手しか相手にしてくれないんですよ。」
「あの筋肉は販促ですぞー!盗んだりしたらコロコロされますぞー!」
へぇ。筋肉ねぇ。どういうやつか、後学のために見ておきたい。だって後に俺が成長したときにお世話になるかもだしね、、!
しかし奥のカウンター、兼仕事場には誰もいないようだった。
「今日はいないようですな、、」
「よかった居なくて、、あの人私を見る目が怪しいのだもの。チラチラと、、セクハラよあれは」
ふーん。女好きねぇ。性欲がありあまってるとついつい見てしまうものだからなぁ。もしかして強くなってむりやりという展開を作らずとも、吸わせてくれるかもしれないな。くくくっ!
案外セフレというものは簡単につくれるものである。これで三人目の目星がついた。
というわけで次に彼らが向かったのは、
「ここが普通の薬屋ね」
薬屋、ここも人通りが多い場所にあった。広い空間に迷路のように並んだ品物の棚。二階と三階にも上がれるようだ。手書きの値段の札。そしてマスコットキャラクターのイラスト。ポーションだけでなく雑貨屋としての役割も兼ねているようだった。
けどなんかこれどこかで見たような気が、、俺はどこか記憶が刺激されるような気がした。元の世界にこういうドラッグストアがあった気がする。
そして店内紹介もそこそこに彼らは店を出て歩いていった。
「そしてこれが、、」
ん?ちょっと待て。またとっておきを残しているのか?
「とっておきの薬屋です!」
どうやらそうらしい。同じく別の路地裏にその薬屋はあった。
ボロボロの建物。内部スペースは先程の武器屋よりも狭い。というかこれはアレだ。街のお肉屋さんとかみたいにショーウィンドウから選んでもらうみたいなやつだな。
ここは値段こそ先程の大型店より及ばないもののこのマナの量、、俺は思わずつぶやいた。
「ほう、大したものですね」
「イオイオイオ、うれしいこと言ってくれるじゃないのさ。こんなボロボロの店に対して」
「ふふ、別にお世辞ではありませんよ?」
カウンターの向こうにはフードを被った老婆がいた。今もなんらかのポーションを作っているようである。奥の方にも一人店員が作業しているようだ。
ヤミーがつけく分けた。
「先生、ここの店はさっきの量販店とは違い追加効果があるんだ。主にスターテスアップ。作りながらマナを込める製法でその効果はランダムなんだけどもね」
「ふぅん。さっきの店には追加効果はないの?」
「魔道具で量産してるからね。安い上に効果も安定しているの。それに対してこの店みたいに手作りで調合すると、その人の調合スキルレベルに応じて効果が増大したり、スターテスアップの効果があるの」
「んん~!普通ならば量産されたほうを初心者に進めたいところなのでありますが、この店は特に調合スキルレベルが高いのでコストパフォーマンス的にはむしろこちらの方をお勧めしたいですなー!」
ということらしい。俺はいくつかお試しに持ち金で買ってみることにした。
怪我回復のための赤ポーション。マナ切れのための青ポーション。体力ぎれのための黄ポーション。
いざという時に使えるように胸に挟んで、、くっ!
しょうがないので後でつるを使って太ももに巻いておくか。ふふす。セクシー。こういう実益も兼ねたファッションも男の欲情を煽るものなのだ。えっへん。
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