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年増えるふ受付嬢の誘惑!
しおりを挟むなんかもうここまでくるのに色々あったが、とにかくやっと受付だ。
全くこの俺のプロポーションによる虫多すぎ!やはり貧乳でも全然戦えるよ!みたいな淡い希望を抱きつつ、俺は受付のお姉さんに近づいていった。
「らっしゃっせー、何名様ですかー?」
みたいな、なんか翻訳おかしくね?という文面だが、それは美声であり無表情の美女。多少のギャップも許されようというものであり、胸もそれなりにある。触りたい。
そして目を引くのはその耳である。とんがっているところからしてこいつは、
「エルフ?」
「ええ、私はエルフのマルシェーラと申します。以後お見知り置きを」
「年齢は?」
「アンダーセブンティーン」
「なるへそ」
俺はその言葉が嘘であるということを見抜いた。無表情に返したがその声は若干震えて、おまけに目をそらしている。明らかに嘘。つまり年増系年齢詐称受付嬢!宣告した数値に掛ける十くらいはしたほうがよいだろう。
「うーん、それにしてもエルフかぁー。ファンタジー感でてきたな。やはりはこうでなくては」
「ところで今回はどのようなご用件で?」
受付のマルシェーラはやけにジロジロと俺の体を見て尋ねた。これはきっと試されているのだろうな。おれがこのギルドにふさわしいのか。
「ああ、このギルドに入りたいんだけど」
「それでしたらこちらの書類に必要項目を記入してください。数分程度で完了します」
受付はすっと紙を差し出した。
む?やけにあっさりと入れるみたいだな。
それは名前とか特技とか職業、クラスなどを書き込む欄である。だがその大半は必須項目ではない。最低限、名前だけでもいいのだからガバガバである。
まあこういうのは後ろ暗い人たちもいるからその配慮だろう。俺とかな!
あ、そうそう、名前はリドリーと書いた。前世の記憶があれば良いのだが、それまでなんと呼べばいいのか分からなければ不便だからな。
ザマやネアネアツなどと決めた名前である。主にドリアードから取った。
書類を受け取ると受付のマルシェーラは机の下から水晶を取り出した。
「ではリドリーさん。この水晶の上に手を置いてください。そして目を閉じてリラックスしてください」
「!」
この流れはスターテスとか犯罪歴とか見られるやつだ!
「その通りです。この魔道具は占い師的なスキルを対象に掛けるやつですね。まあ秘密厳守ですし、重大な犯罪などを冒していなければ大丈夫です」
もちろん俺は犯罪などおかしていない。
、、、、。
え?無理やり精液すするのは犯罪じゃないのかって?
こまけぇことはいんだよ!
だがもうひとつだけ気がかりなのは、スターテスである。
なんかこういうのって、強すぎると壊れるという印象がある。なんか記憶はぼんやりしているが、元の世界でそういう展開を見た気がする。
「これって壊れたら弁償ですか?」
「? とにかく触ってください。大丈夫ですからさあ」
と、マルシェーラさんはずいっとカウンターから飛び出し、俺の手を取って水晶に触れさせた。そして中を覗く。
「む?!これは、、、!」
突然彼女の顔が変わった。目を見開いて鼻の穴を広げている。クール系無表情キャラが台無しである。え?!何だ何だ?!俺何かやってしまっちゃいました!?
「あのー、もしかして俺何かやっちゃった?」
俺はポリポリと頭を掻いた。あー、やっちゃったか。これはギルドに目を付けられますねぇ。
と思ったら彼女はずいっとまたしてもカウンターから身を乗り出して、何やら興奮したような顔で囁いた。
「もしかしてリドリーさん。あなたレズビアンなんですか?!私もなんです!」
ええっ!?
そういう彼女は仲間を見つけたみたいな表情でウキウキしている。登場早々ギャップ萌えを繰り出してきたな。
ま、まあ、予想外ではあるけど、、だがこれはこれでよし!上手く行けば受付嬢のおっぱいを合法的に揉めるぞー!
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