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女心は分からない
しおりを挟む「きゃあっ!」
ビリリッと布が裂ける音が響いてお姉さんの上半身が顕になる。そしてピンク色のブラジャーとか肌色が顕に!
「ふひひっ!いい体してんじゃん!」
ここが中世ならこういうブラジャーとかないはずだがここはファンタジー世界。都合の良い物は大概置いてある。
ともかく今まさに男どもの無骨な手がかよわい少女の乳首を晒さんと迫っていた!!
しかし、その時である。
「マティ!」
薄汚い路地裏にはあまりにも似合わない可憐なボイス。
「誰だ!?」
男たちが手を止めて周囲を見回す。しかし前後どちらにも人の影は見えない。
そうだろう。その少女は上空に浮いていたのだから。
「とうっ!」
上空から無駄に舞い降りたバルキリー的な存在感をはなちつつ優雅に、それでいてエロスな衣装で男達の視線を釘付けにしつつ俺はこれから行う正義のために指をぴしっと突き付けて言い放った。
「おいこらっ!お前たち!そいつは俺の獲物だ!」
「え?」
、、、!しまった!心の声が!
俺は慌ててとりつくった。
「いや違うんだ。ちょっとこういうことをするのは初めてなのでね。セリフを間違えてしまった」
そのウテナ的なハスキーボイスで取り繕う王子様的な印象を与えようと俺は必死になった。
そうこれはお姉さんと仲良くなりつつ、お礼に色々とれず的な展開を求めようとする作戦だ。
決して悪党どもと同類にされたくないのである。隠して置かなければ。お姉さんのおっぱい目当てで助けようとするなんてな。
というわけで俺は「そいつをハナセー!」みたいなことを言って彼らを安心させる。
「な、なんだ、、同類かと思って焦っちまったじゃねえか」
「よかった、、」
「いやよかったのか?」
「最近は異常性癖も増えてきてるからな。何ら不思議はない」
「ぐへへ、でもよ。こいつは俺の組からお金をつけているんだぜ?」
「それをおっぱい揉むだけで許してやろうってんだ。これほど安いものはねぇ」
「ひぃぃ!」
「おっぱい揉むだけ、ねぇ」
ぐへへ、と笑う彼らを見て俺はそれを信用置けなかった。きっと先っちょだけ系男子みたいにズルズルと最後までやってしまうつもりなのだ。絶対にそうだ。俺ならそうする。
「おっぱいだけで我慢できるの?! 男子っていつもそう!それにモテなさそうなあんたらは彼女いないだろし色々溜まってるんでしょ!?」
それに対し彼らは
「ふひひ、俺たちはおっぱいを触るためならなんだってやるぜ?」
「むしろそれ以上は性病や妊娠のリスクがありすぎなんだよなぁ」
「だが逆に言うならば、触るだけなら、、アリ!」
「俺は、、はぁはぁ、なめたいッッ!」
「うーん、ほんとかなぁ(疑心暗鬼ドリアード)」
だが、納得してない俺に対し、あろうことか彼らはその薄汚い視線をこちらに向けてきたのだ。
「それとも何かい?お嬢さん。その体で払って、、ああ」
彼らの目線はこちらの胸に集中した。
「う、うん、すまなかった」
「まな板、、!圧倒的まな板、、!」
「ないところからは取り立てられないんだよなぁ、、」
「貧乳かぁー、うーん。マニアック!」
「まあ、うん。好きな人もいるしな!元気だせよ!」
と、そこで俺はおもむろに彼らに手を翳した。
「あー、お前ら、もういい」
「?」
うん、そろそろいいや。
会話とか不要。
暴力の出番だよね☆
直後超局所的な竜巻が彼らを襲った。偶然にもね。
ーー
てか何こいつら。おっぱいにしか興味内とかだっさ。いいもーん。俺にはこの美貌があるし、わきふぇちとか貧乳フェチとかもいるもんねー。っていうかすぐ大きくなるし。だから貧乳と言っても未来を約束された貧乳だし。
俺がこの新しい装備で放った風魔法。それはいともたやすく彼らを吹き飛ばしたが、そんなことはどうでもいい。重要なことじゃない。
この新しい装備。これには魔力をアシストする機能が付いているらしく、すごい、よかった。いつもより精緻に、力強く撃てた。なんというか潤滑油的な感覚だろうか。
一言で言うとしゅごい。
すごいエロ鎧!ありがとうサトュローさん!
それともう一つ獲得したのが、、
「ありがとうございました!」
「ふふっ、よいというものですよ」
恩!!義理!!相手は俺に対して弱みがある。
そうそれに漬け込めば、、80%の確率で触れるというわけである!おっパイに!破れて顕になったブラジャーの下に!
俺はなるべくハスキーボイスにして王子様的な印象を与えるように優雅な仕草でお姉さんにおうじた。
「お怪我がなくてなりよりです」
「それにしても、、その鎧、、そしてその強さ、、」
本来なら女性が興奮しやすいように男装したほうがよいのだろうが、今の姿は強さとエロさを兼ね備えたビキニアーマーである。どちらかというと女騎士的な。
「ふふ、お見苦しい姿を見せてしまったようです」
「いえ!そんな、、!」
「いつもなら正装でレディーをお迎えしたかったのですが、性能的にはこの装備が一番ボクにあっているようでね」
「へー」
だがまあよい。女騎士は必ずしもくっころされる運命に非ず。さぁ立ち上がれ百合女騎士団。
「っと、それにしてもあなた、よく見るとかわいい顔してますよねえ」
「え?」
そんなレズ設定を頭の中に思い浮かべ、百合女騎士団、団長になったつもりで顎喰いをこころみた。
「!!」
そしてあまりにも近すぎる顔と顔!一歩ずつ百合に近づいておる。
「こんなか弱い乙女を助けないなど、百合女騎士の端くれにもおけません」
「え、、!?何これ近、、っていうか百合、、なのですか」
お姉さんはびっくりした顔で聞き返した。おっ、食いついたな?俺は柔和な見たものをトゥンクさせる笑みで首肯した。
「はい」
「女の子が好き、、と?」
「イエス、アイマム。特におっぱいが好きです」
「そ、そうなのですか、、」
む?お姉さんがなんか目をそらした?ははぁさてはトキメキがバレないよえにという配慮やな?お見通しだぜ?
「というわけてご褒美を貰いたく存じます姫」
「姫、?っていうかどこ見てるんですか?!」
「じー」
俺は胸元をじーっとみつめた。これで伝わったかな?
そう、これでなんか触って良いことになり、なすがママにそしてチュパルことも可能というわけだ!
「顔もかわいいですが、こちらの方もなかなか大胆ではないですか、誘っているのかな?」
「ええ!? ど、どういうつもりなんですか?!ま、まさかあなた、、!」
「分かってるなら話が早いじゃーん!少しだけだから!少しずつ触って味を確かめたいだけだから!」
「へ、変態!やっぱりレズビアンもあの人たちと同じやつじゃん!」
ぱぁん!
そうやって乳に縋り付こうとする俺に平手うちして去っていくお姉さん。
「、、、、な」
そして路地裏には伸びてる荒くれと頬にモミジがおる俺が残ったのだった。
「ぬぁー!女心って分からないー!」
俺はジタバタしてこのリビドーを発散させんとした。今のは完全に決まったと思ったのになー。何が足りなかった?もしかしてお姉さんはノーマル?!いやその為の王子様キャラです。だよ。
もしかして俺にかけていたもの。それは、、バブみ!?
完璧すぎたのか。俺の王子様キャラが。そう自然に乳首を吸わせてくれそうなキャラ?って元々赤ちゃんだけどさ今も。まあしらんが。
というかなんだよー!せっかくたすけてやったのにもかかわらず!!
もういい!考えるのやめ!なんかもうお腹空いた!!さっきたらふく飲んだばかりだけどな!でもなんというかヤケになりたい気分!!
そう言って俺は荒くれたちのズボンをおろし始めたのであった。
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