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趣味は人間観察です
しおりを挟むそういえば、おっぱいといえば、である。
俺は下を見た。いや正確には胸元。そこには面積の小さい布が体を巻くようにして乳首をカバーしている。そして両肩や膝などに金属製の鎧パーツ。肌露出の多いエロ装備だ。
別に性能が悪いというわけではない。むしろ魔法装備に分類されるこれは、魔力を効率よく防御に回しつつ、魔力を練るためのアシスト的な質を感じていた。
かつ露出が多いゆえに、運動も邪魔しない。完全にオーダーメイドかと思しき完璧なものである。むちゃくちゃ良い物をもらった。しかし、
「、、、」
そう、フィットしすぎるのだ。
主に胸元のことである。
ほぼさらしのような布装備。きっと巨乳がつけたらいやらしい見た目になるのだろうが、俺の場合そうでなくまるでTシャツ幼女のようなほのぼの感。
「くっ、、!」
屈辱。サトュローさんは親切でこの胸装備をセレクトしてくれたのだろうが、それでも俺は思い出してしまったのだ。
彼が荷物を探している中、その荷物の中に金属製の胸当てがあるのを。明らかに女性用でおっぱおを収納するための形状をしている。それを見てサトュローさんは、首を振ってそれを荷物の中に収めたのだ。
これが貧乳、、!そしてこれが貧乳であることの辱め、、!貧乳め、、!俺に恥をかかせやがって、、!
俺は貧乳を倒し見事巨乳になり、女性用鎧を身につけることを決心して縄文へと向かったのだった。
待っててくれよな、サトュローさん。挟めるくらいまででっかい男、、いや女?になるからな!
そして風魔法で移動するのはどうかと思うので、歩いて城門に到着。門番にも怪しまれることなく中に入っていった。
やはりこういう装備はこの世界では普通らしい。森で食事してたときとかにもちらほらこういうエロ装備はたまにあったしな。
ただ、「武器や杖は持ってないのか?」と不思議がられたので、持ってなくても使える派なんですぅとかわいこぶって誤魔化したが、まあそれだけだそう。概ね俺がドリアードであることは隠しとおせたはず。
そして街だ。
人で溢れかえっている。
ざわざわ。
なんか足が六本の馬とか、角とか生えた牛みたいなのが引く馬車とか、渋谷的な異世界風味コスプレイヤーが跋扈する街だった。普通に腰や背中に武器を持っている人が多い。大道芸とかで宙に人形を浮かせてたり炎を出したりしてる人もおる。きっと魔法だな。
そして種族についてだが、ほぼ人間。ドリアードのように緑色だったり、角が生えているということはないようだ。
しかし、、俺みたいなのがいるように、化けている奴もいそうだがね。
俺の村は命こそ奪わないとはいえ、人を襲って精力を頂くというやべー習性を持っている。
故に緑肌を見られたらやべー認定されるから隠し通さなければなるまい。
しかし、逆に言えばばれさえしなければちゅーちゅーし放題ということだ。
今はサトュローさんのおかげてオナカいっぱいだが、お腹が減ったら仮面などで顔を隠し、そこらへんの男を捕まえて路地裏とかで食べるということもできるのである。
まっ、これだけいれば選り好みもできるというものだがね。ふふふ。
と、そのときである。
「おらぁ!きりきり歩けぇ!」
「やめてくださいホントにもう、、」
視界の端でなにやら強靭そうな荒くれたちが一人のお姉さんを路地裏に引き込んでいるのが見えた。
そしてそれを助けようとするものは一人もいない。
そうこの俺以外はな。
「ふふふ、チンピラと書いて弱虫どもが、、」
俺はその暗がりへと向かったのだった。
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