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新たなる騒乱の予感!おしっこから始まる異世界生活!
しおりを挟む開口一番、怒声がひびきわたっあ。
「くぉらぁぁぁぁぁあああ!!」
「ひえ~っ!」
じょぼじょぼじょぼと、股間から太ももに熱い液体を感じる。あれ?と思った時には遅かったのだ。
股間からおしっこが流れている。後日思い返すと羞恥心とか興奮で少しテンションあがるが、その時はそんなこと気にすることもできずヘナヘナと床に腰をおろしてしまった。
「ふえ~、、」
特殊な趣味の方は興奮したかもしれない、そのくらい自然な萌えボイスそして仕草だが、この時ばかりは演技ではなかったのだ。
そう、ギルドに久々に顔を出した俺だが、ギルド室に入れと言われ、ギルド長と顔を合わせた瞬間これである。
ギルド長のその筋肉は伊達ではない。強い。俺が単騎でかなわない冒険者たちの中でもトップクラス。
実際この前バトった時も、本気を出されたら手も足も乳首も股間も出せなかったであろう。
そんな実力者にそんなことをやられたら、股間から尿が漏れ出すのも仕方がないというわけである。
「、、」
近づいてくるギルド長。股間が液体で染まったこの俺の失態を叱るのだろうか!?
その顔は心なしか険しい。なぜだ!?私はこんなに今可愛いのに!?
まさか、、ギルド長はもしかしてキリッとしている奴が好みなのだろうか?ぐむむ。ならばこの俺の演技力で、、だが、いくらキリッとしていてもおもらししているなら女の子としての価値がさがるのではないか!?
しかし!そんな汚い俺を、ギルド長はひしっと抱き寄せたのだ。
「えっ」
ドゥンクンッく、、
ギルド長はサトゥローさんよりも筋肉量がものすごい。漫画みたいな筋肉なのだが、それが今包み込むは私の華奢な肉体なのだ。
筋肉に包まれるということが、こんなにも安心感と女としての興奮を催すものだとは、、。
何で怒ってるのかわからないが、まさにあめとむち。俺は涙ながらにペロリそうになる。
だがその前に彼は言ったのだ。
「どうして何日もギルドに出なかったんだっ!」
え?そのこと?
俺は演技力を駆使して泣きじゃくりながらも、いたいけなか弱い女の子を演じたのだ。
「ふええ、、えっと、それはですね。修行というか、仲間たちを守るために奮闘していたわけでして、、」
「まあいい。無事で何よりだ。しかし、このオレサマをこんなにも心配させたからには、個人的な俺の頼みを聞いてもらうぞ?」
その顔は優しかった。ゴツメながらもよく見ると整った顔。オラオラの中にも垣間見る優しさ、、っ!俺は答えた。
「はいぃ~」
って、ん?
何やらイケメンボイスで密着して言われたから、咄嗟に答えたが、個人的な頼みだって?
彼にとって俺なんて一回の冒険者に過ぎないはずなのに、、。
俺は彼にとって特別な存在なのか?
はっ!まさかギルド長は私のことが、、!
やれやれ。そういうことだったのか。全く私も罪な女だぜ。
そう、彼には私が淫乱なところを一度も見せていない。傍目には私は美少女に見えるはず。そう一目見た時から惚れられていたというわけなのだ。このムッツリめ!
しかしムッツリな程女の子に幻想を抱いていることも多い。童貞的なかわいい子は、俺にちゅぱられる際に幻滅顔になっていることもあったのだ。
となるとここは、ある程度尽くしてから、依存するほどになった時に正体を現し、存分に絞り尽くすがよかろうなのだ。
俺は瞬時にそう頭の中で計算して
「なんですかぁ?私ができることなら、なんでもいってくださぁい」
と、男を魅了する甘ったるいボイスで言ったのだ。
「うむ。君には○○に参加してほしいと前々から思っていた」
「え?」
それは意外なところだった。
しかし彼の熱心な勧めもあり、明日からそういうことになったのである。
ーー
「それではお邪魔しましたぁ」
リドリーが水滴をたらしつつ退出する。そして数秒後にギルド長の背後から先ほどまで存在しなかった人影が現れた。
ギルド長が似合わぬ敬語で振り返った。
「いらしていたんですね」
「ええ。リドリーを説得するために無理を言ってすまなかったわね。あなたのキャラではないでしょうに」
その者は全身が発光していた。しかしその声とシルエットから女だということが分かるだろう。そして只者ではないというレベルを超えた存在であることが肌間隔で分かるほどだった。
そんな彼女にギルド長はかしずく。
「いえ、いいんです。ギルド長という事務仕事ベースの職業で、この筋肉が得られたのはあなたのおかげなのですから」
そして筋肉を誇示するのであるが、
「ふふ、 筋トレをしたのはあなただわ 。私はただ時間がゆっくりになる空間を作っただけよ 」
「それだけではありません。この胸板もただ普通に鍛えてただけではここまでムキムキにはならなかったでしょう」
「ふふふ。まるで男のようですわね。
そうそう、リドリーを説得する際ももしあなたが女だとバレていたらここまでスンナリいかなかったでしょう。
でも実際は女の子同士、、。彼女はバレなければそれでいいとして、あなたには悪いことをさせたと思っているわ」
「いえ、いいのですよ。私は元々そのケがあったのですからね!」
「あらあら♪
じゃあこれからも良い関係を築いていきましょう」
「よろくしたのむ」
そう、この会話でわかる通り、実はギルド長は実は男にしか見えない筋肉女で、更にソフトレズだった。
しかし、リドリーがこれから行く先は、もっと強い百合が存在する魔窟なのだった。
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