19 / 24
第一章 間宮里未の心酔
18
しおりを挟む見た目は…優男にしか見えない。なのに眼光とか冷酷さがある。
「僕と共にしないか?…いい返事を待ってるよ」
は?どういう意味?俺そっちの趣味は…。
「ちょっと待てよ…いきなり意味わかんねぇんよ、あんた…共にってどういう意味だよ。殺すとか、何だよ…逃がしてくれそうにないけど、逃げるのも選択肢あんのかよ?名前とか聞いてないけど」
「よく喋るねぇ、キミ。…僕は桐生卓人。君がいま、生と死の狭間にいることがよぉ~く分かったかな?…1を選んだところで生きて帰れるわけないだろ」
まさか!!
き、きりゅう!?あの桐生!?まさか、じゃあ…間宮はこいつと…。
「…分かった。2番だ。お前のところに居てやるよ」
答えは簡単だった。従うのが生き残れる手段だ。
「そう。話が早くて助かるよ。君はそう言うと思っていたよ、加藤晶くん」
はっ…名前…いつ知られたんだ!?
いや、何もおかしな事じゃない。俺のつまんねぇ生き方を指摘したんだ。名前調べないわけないか。
気まずくなって視線を逸らす。視線の先で机に伏せて寝ていた間宮が顔を上げた。
「ん…あ、卓人くん。出かけてたんじゃなかったの?」
「いま、帰ってきたんだよ。彼もここで僕の役に立ってもらうことになったから。よろしくね」
「…それは私に面倒を見ろってこと?押しつけはダメだからね。彼を誘ったの卓人くんなんだから」
「はいはい…全部押し付けるわけじゃないよ。教育を頼んでるだけだよ。僕はここにいるから里未さん、人数分だけ何か作ってきてよ」
「もう…人使い荒いんだから…」
ブツブツ言いながら間宮がキッチンに入っていった。
二人の会話を黙って聞いていたが、驚いた。
あまりにも間宮が堂々としている。桐生との生活が長いのか?怖いとか思わないのか。
「君…何か変なこと考えてない?」
二人になったリビングで桐生が話かけてきた。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

男性向け(女声)シチュエーションボイス台本
しましまのしっぽ
恋愛
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本です。
関西弁彼女の台本を標準語に変えたものもあります。ご了承ください
ご自由にお使いください。
イラストはノーコピーライトガールさんからお借りしました
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる