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遭遇
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「ふぁ~あぁ」
時計を見ると朝6時。昨日早く寝たからか俺にしてはずいぶん早く起きた。
「学校は8時40分からだけど…やることないしなぁ。今から寝たら遅刻しそうだしなぁ…。」
「教室行って寝るか」
適当にパンをかじって高校に向かうことにした。
・
・
・
「だーれもいねぇな、そりゃそうかまだ6時半だもんな」
今は6月、朝の空気はひんやりとしていて気持ちの良い登校となって気分がよかった。
「寝るつもりだったけど…目、冴えちゃったな。校内探索でもするか」
今日は朝練してる部活がない、とても静かな空間だった。職員室は1階だし、2階は俺だけしかいない。俺は廊下を意気揚々と歩き回っていた。
「こういうの何かいいな、今日はいつもより気分よく過ごせそうだ」
すでに知っている廊下をグルっと周り、3階に上って理科室に侵入した。
「理科室に俺1人、なんだか不思議だなぁ、3年生の教室も覗いてみようかな?」
ガチャン!
何かが落ちるような音がした。理科準備室からだ。
「…誰かいるのか?」
俺1人だと思っていたのに誰かいることがわかり急にこっぱずかしくなった。
このまま何も言わずに素直に教室に戻ろうとも思ったがそれも何だか気が引けて音の所在を確かめることにした。
理科準備室への扉には窓はない、戸を開けるしかない。
「(コンコン)何かありましたか?」
返事はない。
「(ひょっとして誰もいないのか?勝手に物が落ちたのか…)」
ドアノブを回してみると鍵が開いていた。
「(あれ?鍵が開いてる…なら入っちゃうか)」
ゆっくりとドアを前に押し出した。
「失礼しまーす」
そこで俺は見た。体の大きさは俺より1周り大きい人。服は着てない、肌は黒みがかっていてしかも腐っているようにも見える。男性のように見えるが性器のようなものは確認できない。そこで理解する、こいつは人間ではないと。例えるならゲームで出てくるゾンビのような….
しばらく茫然とその姿を眺めていた。ゆっくりと『それ』がこちらに顔を向けた。
「ッッッ!」
勢いよくドアを閉め一目散に理科室を出ようとした。しかし開いていたはずのドアがいきなり閉まった。
「!!なんで!?(ガチャガチャ)開かない!?」
バッっと振り返ると『それ』はゆっくりと理科準備室から出てきた。
改めて見てもその姿は化け物そのものであり、その容姿は俺を恐怖に染め上げるのに十分なものだった。
「ギヒヒヒ、ヘヘ、ヒャハハハ」
何を喋っているのか、いやそもそもあれは喋っているのか。どちらかはわからないがハッキリと、胸の奥で何かを察することはできた。
「(俺、ここで死ぬのか….?)」
時計を見ると朝6時。昨日早く寝たからか俺にしてはずいぶん早く起きた。
「学校は8時40分からだけど…やることないしなぁ。今から寝たら遅刻しそうだしなぁ…。」
「教室行って寝るか」
適当にパンをかじって高校に向かうことにした。
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「だーれもいねぇな、そりゃそうかまだ6時半だもんな」
今は6月、朝の空気はひんやりとしていて気持ちの良い登校となって気分がよかった。
「寝るつもりだったけど…目、冴えちゃったな。校内探索でもするか」
今日は朝練してる部活がない、とても静かな空間だった。職員室は1階だし、2階は俺だけしかいない。俺は廊下を意気揚々と歩き回っていた。
「こういうの何かいいな、今日はいつもより気分よく過ごせそうだ」
すでに知っている廊下をグルっと周り、3階に上って理科室に侵入した。
「理科室に俺1人、なんだか不思議だなぁ、3年生の教室も覗いてみようかな?」
ガチャン!
何かが落ちるような音がした。理科準備室からだ。
「…誰かいるのか?」
俺1人だと思っていたのに誰かいることがわかり急にこっぱずかしくなった。
このまま何も言わずに素直に教室に戻ろうとも思ったがそれも何だか気が引けて音の所在を確かめることにした。
理科準備室への扉には窓はない、戸を開けるしかない。
「(コンコン)何かありましたか?」
返事はない。
「(ひょっとして誰もいないのか?勝手に物が落ちたのか…)」
ドアノブを回してみると鍵が開いていた。
「(あれ?鍵が開いてる…なら入っちゃうか)」
ゆっくりとドアを前に押し出した。
「失礼しまーす」
そこで俺は見た。体の大きさは俺より1周り大きい人。服は着てない、肌は黒みがかっていてしかも腐っているようにも見える。男性のように見えるが性器のようなものは確認できない。そこで理解する、こいつは人間ではないと。例えるならゲームで出てくるゾンビのような….
しばらく茫然とその姿を眺めていた。ゆっくりと『それ』がこちらに顔を向けた。
「ッッッ!」
勢いよくドアを閉め一目散に理科室を出ようとした。しかし開いていたはずのドアがいきなり閉まった。
「!!なんで!?(ガチャガチャ)開かない!?」
バッっと振り返ると『それ』はゆっくりと理科準備室から出てきた。
改めて見てもその姿は化け物そのものであり、その容姿は俺を恐怖に染め上げるのに十分なものだった。
「ギヒヒヒ、ヘヘ、ヒャハハハ」
何を喋っているのか、いやそもそもあれは喋っているのか。どちらかはわからないがハッキリと、胸の奥で何かを察することはできた。
「(俺、ここで死ぬのか….?)」
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