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人肌恋しくなる冬模様
何とか起きれました……が
しおりを挟む毎度起きると朝なのは、仕方ないのでしょうか。
そして、目の前には旦那様のご尊顔が。
「おはよう、麻帆佳」
「……オハヨウゴザイマス」
起きれたのはいいのですが、今何時でしょう。
「大丈夫だよ、まだ朝の五時だ」
別の意味でびっくりして言葉を失いましたとも。
こういう行為をした後に休むと、大抵お昼くらいだったのですし。
なぁんて思っていると、それが分かったのか旦那様はあっさりと「別に抱きつぶしてもいいんだけどね」なんてあっさり怖いことを。
……謹んで断り申し上げます。
「冗談だよ。今やっちゃったら、確実に麻帆佳と引き離されるからね」
ということは、引き離される理由がなくなったらそうするということですか!?
思わず後退りすると、ベッドから落ちそうになり旦那様に支えられました。
「ありがとうございます?」
思わず疑問形になりましたとも。
「後退った理由は何となく察したけど、疑問形はきついな」
じゃあ抱きつぶすの止めてくださいよ。
思わず声に出でしまいました。
「努力するよ。……その代り麻帆佳も協力してね」
どんな協力ですか!? 旦那様!!
聞かないほうがいいようなのであえて黙ることにしました。
「昨晩は間違いなくお楽しみだったね」
朝食づくりに行った私に花音がぼそりと。
「確実になぁ」
千夏まで!! どうしてあんたたちは!!
この先、毎回揶揄われるんでしょうか。
「まぁ、起きてきているし、前みたいにげっそりしていないから言えるんだけどね。
それに昨日とは雰囲気が全く違うし。」
「そう?」
「うん。ぜんっぜん。何ていうの、色香がぷんぷん。それから、首に所有印ついてる」
千夏と花音がどう違うのかと言ってきたのですが。所有印って何ぞや? と思っていると、花音が鏡を。
そして、見えにくいところを二人でとんとんと指さします。
そこにあったのは……。
「なんてもんつけるんですかぁぁぁ!!」
思わず叫んでしまいました。
見つけたのはキスマークで。旦那様を殴りに行きたくなりました。
夕飯時にみっちりと物申しておくことにします!
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