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番外編
4 英雄の帰還 中
しおりを挟む今回の目的地とするのは、最近開拓速度が速いらしい開拓村だ。
目覚ましいスピードで村が発展しているみたい。
その技術や秘訣、知識を得られれば他の村にも転用出来るし、もし不正なことをしていたら取り締まらなければならない。
前者であれば功績を称えて褒美をとらせる可能性もある。
後者なら、きっとミルドレッドは役に立つと思う。気合いは十分伝わってくる。
「何故、開拓村なんかをクライヴ殿下が見に行く必要があるのですか?シュリエル様の案でしょうか?」
「僕たち二人で決めたことですが、何か思うところが?」
ミルドレッドは軽蔑したような目で僕を見ながら、荒々しく歩いていた。どうもご不満がおありのようだ。
「開拓村など、男が力任せに木々を切り倒し、女を苗床に人口を増やす野蛮極まりない場所でしょう。クライヴ殿下のお目汚しにしかならないでしょうに」
「ミルドレッド。貴様のその狭すぎる了見は害悪の域だ、黙れ。聞いていて不愉快を通り越して恥ずかしい」
ミルドレッドは途端に口を噤んだ。クライヴ様の言うことだけをよく聞く猟犬かな。
はぁあ。空気が悪いなぁ。僕は癒しを求め、サモエドゥアル・エディを召喚し、もふもふしながら歩くことにした。ジタリヤ様がいそいそとやってきてさりげなく触っている。
エディの身体は普通にしているととても大きく、エレメントホースであるウォルと同じくらい。横幅はもっとあるから数人乗っても大丈夫そうなくらい頑丈でしっかりしている。
とはいえ、駆けるスピードはウォルの方が断然速いし、魔物固有の魔法は使えない。戦闘能力もあまり高くなく、ゴブリン数匹なら、程度。スライムであるスイちゃんたちの方が、僕の魔力に長年浸されている分強いかもしれない。
なので今は専ら、子犬サイズになってもらってもふもふさせていただいている。僕の癒しより余程癒される。
そんなエディの強みについて考えていると、目的の開拓村が見えてきたのだった。
「歓迎す……しまっせ。あれ?します。おいら……違、わっしは」
「普段の口調で結構だ。時間の無駄だ」
「そりゃあ助かる!おいらはジェフ。この村の……代表?っぽいもんをやってんだ」
村に到着した僕らは、村人から遠巻きにされて困っていた所に、彼がやってきてくれた。
なんと、クライヴ様より大きい。熊のような大男で、腕の太さなど丸太くらいあるジェフさん。何か作業中だったのか、全身に汗を滴らせており、剥き出しの黒々とした腕毛や、胸毛や、鎖骨毛(?)が汗で光っているのを見て、これが男か……と凝視してしまった。
僕はもとより、クライヴ様だって、こんなに毛は生えていらっしゃらないし、ジタリヤ様も似たり寄ったりのレベル。
特にジェフさんの腕毛の密集ぶりには、ため息しか出ない。なんなら、腕毛の中で小さな虫が死んでいる。すごい。つよい。
そんなジェフさんは大男だが、物腰の柔らかい男性だった。にこにこと可愛らしくさえ見える笑顔を浮かべて、村を案内してくれる。
「こっちが井戸でっさ。皆んなで使ってっけど、使いすぎは良くねぇから量を決めてんだわさ。あっちは台所で、女たちがいつも飯を作ってくれてるとこだわ」
「女に料理を作らせているのか?」
ミルドレッドが急に口を挟む。僕は特に何も思うところはない。開拓村では、女性が調理を担うケースは多いから。
「んだ。いつもうんめぇ飯が食えるから頭があがんねぇよ」
「……?男が狩りをして、捌いて、飯を作るのではないのか?動くのは男だからと、男が多くなるように配分したり……」
「……んん?どこの話だぁ?狩りはたしかに男が多いっけど、女もいる。捌くのも女の方が上手い。配分は……多分皆んな同じだ。あ、おいらはデケェから少し多くしてくれっけど、それは女たちが調整してくれてんだわさ」
ジェフさんは少し困ったような顔をしていて、ミルドレッドの意図している所が分からない、というような疑問符を浮かべていた。
推測だけれど、ミルドレッドは、この開拓村をバルディカ――彼女の育った部落――に重ねて見ているのではないだろうか。
「ありがとう、ジェフさん。女性は器用で、細やかな配慮の得意な方が多いですからね。ところで、狩りには女性もいらっしゃるのですか?先ほどの話では……」
僕はさらっと話題を変える。ミルドレッドは少しむっとはしていたものの、黙って控えてくれる。
「んだ。並の男より強えぞ!そこのきれえなお姉さんも強そうだが、ウチの女も負けてねぇと思う。元々動くのが好きで、飯を作ったりすんのは苦手っつうから」
「なるほど?それは聞き捨てならないな」
ミルドレッドがぴくりと反応してしまった。ああっ、ジェフさんはミルドレッドのプライドの高さを知らないから、仕方ないけれど!
「ぜひ、その女性と話がしてみたいのだが、良いか?ジェフ殿」
「いっけど……?」
僕たちは鼻息の荒いミルドレッドを先頭にして、一つの小屋に案内された。
「はぁい、ジェフ!…………と?」
中から出てきたのは、とても『強い』とは見えない小柄な女性だった。ジェフを見て顔を輝かせたのち、後ろにミルドレッドや僕らを見つけて怪訝な顔をしている。
猫のように可愛らしい、というより、猫耳が生えていらっしゃるから猫科の獣人なのだろう。
「視察に来た者だ。ルイと呼んでくれ。忙しい所手間をかける。話を聞かせてもらってもよろしいか」
「……ええと……いいわよ。あたしはリタ。で、何を話せばいい?」
クライヴ様は、視察の際はミドルネームのルイと名乗る。僕はシュリエルなのでエルということになっている。
ずい、と存在感を出すミルドレッドは、リタさんを上から見下ろした。
「ミルドレッドだ。ジェフ殿が強いと言う女性の猟師がいると聞いて来た」
「それなら、あたしのことだと思うけど」
ミルドレッドはリタさんに、普段どのように訓練しているか、武器は何を使うのか、一番狩れる時でどのくらい狩れるのか、矢継ぎ早に聞いている。
その怒涛の勢いは段々と挑発的になって、リタさんは当然ながら、苛立ちを隠せなくなっていた。
「ファングボアを15匹なら、私は半日で狩れる。他は?」
「なんなの、一体!?あんた、あたしに張り合ってるの!?」
「そんなつもりはない。けれど、そういうのなら手合わせ願おうじゃないか」
ミルドレッドは背中の大剣を見せびらかし、勝ち誇ったような顔をしている。僕が流石に止めようとする前に、ジェフさんが動いた。
「ねえさんよ、そりゃあ、あんたは強そうだが、リタも強い、それでいいじゃねぇか?あんたと手合わせして、もしリタが怪我でもしたらどうする?この村の食糧が減るかもしれねぇんだぞ」
リタさんを守るように、睨みをきかせたジェフさん。おおっ、なかなかの威圧である。
いかんせん、ここにはクライヴ様の威圧に持ち堪えられるタフな人しかいないのが悔やまれる。
「それは……エル殿がいる。彼は水の聖者であらせられるから、いくらでも治癒出来よう」
「何故貴様がエルを使おうとしているんだ。ミルドレッド、戻れ」
「はっ」
クライヴ様に叱責され、ミルドレッドは悔しそうな顔をして引き下がる。それを、リタさんが止める。
「手合わせったって、あたしは短剣使い、あんたは大剣。武器の質も、あたしはここで作れる程度のものしか持っていないけど、あんたはいいとこの職人に作ってもらったんでしょう?間違いなくあたしは負けるでしょうけど……でも、狩りなら負けないわよ!それなら対等でしょ」
「……いいのか?狩りで、どちらが強いか、決めるということか?」
「ええ。望むところね」
「り、リタ。いいのか?おい、怪我はすんじゃねえよ?」
リタさんの目が鋭く光る。どうも、ミルドレッドは彼女を挑発するのに成功したようだ。ジェフさんは心配そうにおろおろしていた。
怪我をされては敵わないので、僕はリタさんに第五階位結界を授ける。これなら、狩りに行く程度の時間、無理をしなければ、かすり傷一つ負わないだろう。
公平にするため、ミルドレッドにもかける。まぁ、彼女が怪我をすることは無いだろうけど。かける時は、僕の世話になんかなりたくないって顔をしていた。
二人が睨み合いながら森へ出かけていったのを見届けて、僕とクライヴ様はジェフさんのお家に案内された。ジタリヤ様は周辺をぐるりと回ってくるので、後で合流だ。
ジェフさんの体格が大きいからか、彼の家は大きめに作られていた。土を固めたものではなくて、木で作られたちゃんとしたお家。天井が高くていい。
そして、その大きな家に……子供がいっぱい、いた。
「まさか、こんなに子沢山だったなんて……!」
「ははっ!エルさん、まさか!ここは日中、村の子供を集めてるんだわ。一番作りがしっかりしている家だかんな。ほら、あっこに女と男が三人いるだろ?子供の世話の係を日替わりでやってもらってんだ」
「へぇ。それはいいですね。親は仕事も、息抜きも出来ますし。お世話係さんは大変そうですが」
「これはいい取り組みだな。あの奇妙な物体はなんだ?」
クライヴ様は、部屋の中央にあるものを指す。僕も気になっていた。
手のひらサイズの木の破片が、色々な形をしている。それがたくさん散らばっており、子供達が取り合いまでして遊んでいた。
「あれはおもちゃだわ。手先の器用なのに作ってもらったんだけど、子供達が大喜びしてさぁ。今は他のおもちゃも作り出して、子供達を笑顔にするんだって頑張ってるんだわ」
「なんて心温まる話……!その、では、僕からプレゼントをしても良いですか?ぜひ、使って頂きたいです」
僕は感動した。この村、すごい。
この村であれば大切にしてくれるだろうと、鞄から取り出したのは小さな子供向けの絵本。
絵本はカラフルな塗料をたっぷりつかい、紙自体も頑丈なもので、コーティングもされている。その塗料やコーティング剤はハクやスイちゃんたちが出してくれた素材で、僕が調剤し、デザインはクラリッサ嬢だ。
孤児院や教会の子供達が、楽しく文字を学んだり、知識を得るのにいいかと思って作ってみたもの。結構乱暴に扱っても大丈夫なようにしたのが思いの外好評なので、せっせと作りだめしては、商人をしているコリン様に売ってもらっている。
僕としては孤児院や教会の子供には無償で提供したいのだが、それでは赤字ばかりになってしまう。そこでコリン様にお任せすると、貴族向けのラインを作り、そこからぼったくったのかかなりの金額になって返ってきたのだった。
だからこれは無償提供用だ。ちゃんと『非売品』と入れているよ!
「これは……!素ン晴らしい!本だわ!わぁ、おいらこんなのが欲しかったんだわ!ありがとうエルさん!」
つぶらな瞳をきらきらと潤ませたジェフさんに抱きつかれて、すりすりと頬擦りされた!なんだか人間版エディに抱きつかれているよう。
やっぱりでっかいなぁ、この人。
びっくりしたけれど、すぐにクライヴ様が僕を引っ張り出してくれた。
「ジェフ殿。エルは俺の伴侶だからあまり触れるな」
「おっと、そうだったのかい?そいつぁ悪いことをした。そうかぁ、美男美人でお似合いだぁ!いいなぁ」
「ジェフ殿も結婚はすぐに出来るだろう。村人からは、そういった好意的な視線をもらっていると見受けた」
「まぁ……どうだろう、なぁ」
ジェフさんの歯切れの悪さに疑問を抱くと、気まずそうにしたジェフさんに、隣の部屋に案内された。
「子供達の前でする話じゃねぇわぁ」
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