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本編
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一段階大人になった僕だが、翌朝、どんな顔をしてクライヴ様に会えばいいのか分からなかった。
それなのに、頭の中では昨日の、逞しい腕とか胸や、僕に触れる優しい手、生暖かくて器用な舌だとかを思い出してしまう。
それも、油断をすればポッと出てきてしまうからいけない。
「シュリエル様。なんとか……仕舞えますか?周りの男どもが講義どころではなくなってしまうので」
「……えっと?僕、何かご迷惑を……?すみません……?」
ぽやっとしているとジタリヤ様に嗜められてしまった。慌てて周囲を見ると、皆んな目を逸らしている。何故か今にも走り出せそうなほど前傾姿勢だ。
「シュリエル」
「!クライヴ様!」
クライヴ様だ!
先ほどまで困惑していたことなんか吹き飛んで、嬉しくてぱぁあっと笑顔になる。なんだか、いつにも増してクライヴの色気がダダ漏れな気がするし、周りにはキラキラと靄がかかっているようにも見える。
幻覚使っておられる?
「……ぐっ、可愛過ぎる……ちょっと待て、朝から刺激が強いぞ」
「?」
バサっと上着をかけられてしまった。そんな見せられないほどだらしない顔を……していたな。自覚はある。だってどうしてもニヤニヤと上がる口角を抑えられないのだもの。
「お前ら、見るんじゃない。俺のだからな」
そういうクライヴ様のお声が頭の上で聞こえた。
お昼休み。
早くも食べ終わった僕たちは、裏庭の木の下で隣り合っていた。
太い木の幹に寄りかかって、本を読む。横には食後にぴったりの、ちょっと爽やかな薬草茶をミニテーブルに出していた。
勿論、ディルク殿下に出していたものとは違う。苦さはなく、ハーブティーに近い。幸いクライヴ様の舌にも合ったようで、こくこくと飲まれて、嬉しさを噛み締める。
今の姿勢では、ほんの少しだけクライヴ様のお肩に触れている。それだけで僕はカッカと熱を出してしまって、両手で本を抱え込むようにして顔を隠していた。
どうしてこんなに近いのかって、クライヴ様が離れるのを嫌がるのだ。少し口を尖らせた美形の可愛さったら無敵。
それで近距離にいたら、ろくに本なんて読めやしない。僕の大好きな魔道具についての本なのだが、頭には一節だって入ってきやしなくて、同じ文章を何度も新鮮な気持ちで読んでいる。不毛。
「シュリエル?」
「……っは、はい……」
「風が心地良いな」
「はい……っ?!」
ちゅっ。
顔を覗き込まれたと思った瞬間。唇が触れた。
見上げると、悪戯っ子みたいな笑みのクライヴ様。
「集中出来ない、か?」
かぁぁっ、と熱くなって、もう僕は本を盾代わりにする。なにこの、狡い人……!
「出来る訳、ありません……!」
「ではこうしよう」
ふわっ、と体が浮き、硬い足の上に。えっ。
横にはクライヴ様の胸板だ。えっ。
お膝に抱きかかえられている。えっ?
「いっそ俺に集中すればいい」
もう、この人は……!
ちらちらと周りを見れば、遠いけれど人はいる。
見られていないか気が気でないのに、お膝抱っこで腰を支えられ、コツンとおでこ同士が当たった。僕の頬にクライヴ様の漆黒の髪が触れる。
ちう。ちゅっ。
「~~っ」
触れては離れる、戯れのようなキス。距離を取ろうとするのに、腕は簡単に取られ、ぎゅっと固定されてしまう。
「んっ、は、んん……っ」
「甘い……」
少しずつ深くなる口付け。
身体は毒が回ったように痺れて、力は抜けていく。クライヴ様の腕に体重を預けているのにびくともしない。
「シュリエルの水に喜ぶ精霊の気持ちが分かるな。唾液は砂糖水、白蜜は甘酒のよう……」
「!」
クライヴ様のお手の動きが怪しい。背中の筋をなぞったら、ベルトを邪魔そうに少し寛げて、指が入り込む。
「ちょっ、おやめくだ……ンッ!」
「毎日これだったのか……?君は俺の頭を爆破したいのか?」
唇で塞がれては抗議も出来ない。器用な指はそのわずかな隙間から、僕の下着の紐を引っ張り出す。そして、するり。解いてしまったのだ。
「たまらない……」
「ダメですって……っ!ひゃっ!」
クライヴ様の瞳が、完全に獣モードになってしまっている……!
無骨な指が、何も戒めのない僕の腰骨を摩ってゾクゾクさせる。ベルトも引き抜かれそうになるのを必死で防いでいると。
パコンッ!
「コラ……シュリエル様をこんな!所で!何を襲っているんですか!この!ケダモノ!」
救世主ジタリヤ様が現れた。
間抜けな音で頭を叩かれたクライヴ様は、ようやく我に返ったようで、息も絶え絶えな僕に『すまない……』と言う。
お尻の下にはゴリゴリとしたものが当たっているし、僕のも強く主張している。
もう。本当に困る!
しかし安心して欲しい。
僕には、こういう時の便利な魔術があるのだ。
僕はクライヴ様のお膝から退いて、ふう、ふう、息を整え、落ち着いてから話しかける。
「クライヴ様。その……お気が昂ってらっしゃるようなので、僕にお任せ下さい……」
「はい……?シュリエル様、一体何を……?」
「…………任せて、いいのか?」
「はいっ!是非……」
クライヴ様がコクリと頷く。いや、ゴクリだったかもしれない。
僕は失礼して、股の布を押し上げる力強い隆起にそっと手を当てた。
「!」
強い視線を感じるけれど、集中だ。目に見えないほど微細な、冷たい水の粒子で、布越しに冷やして差し上げる。
これは僕の赤面した頬を冷やすのだったり、朝、なかなか収まらない時に使うもの。自分の体だったら手を当てなくても使えるのだが、他人だと万が一があってはいけない。手を添えて、確実に、安全第一にする必要がある。
ほら、段々効いて……あれ?
くっ、お強い。なんて勃起力。
さすがクライヴ様、こちらも男の中の男だ。僕みたいな堪え性のない貧弱なアレとは違う。
なんとか鎮めて差し上げようとするのに全く弱まることはなく、しばらく沈黙が続いたのち、クライヴ様に抱き締められて強制終了となった。
「すまない、シュリエル。そこを君に触られているうちは絶対に無理だ。ああっ、なんて拷問だ……先ほどの仕返しか……?」
「申し訳ありません、お力になれると思ったのですが……、力不足のようで」
「そんなことは一切無い。気を鎮める方法はまた他のものがあるから今度教え……」
「クライヴ様?ちょっと、シュリエル様に何をさせようとしているんですか」
パコンッ!!
ジタリヤ様が2回もクライヴ様を叩いていた。
本当に仲の良い主従である。
クライヴ様は障りがあるため離脱し、僕とジタリヤ様で足早に講義へ向かう。時間がない。
「……それにしても、シュリエル様。感謝しています。」
「へっ?」
「殿下は、貴方に会われてから随分人間らしくなられました。以前は本当に、人間の三大欲求のどれも興味のない人形のようでしたから」
「えっ……そうだったのですか?」
忙しなく歩きながら、ジタリヤ様を見上げる。その瞳には嬉しさと、少しの寂しさを湛えていた。
「だからボクみたいな騒がしいのを側に置いているのだろうと思いました。まぁ、他にも理由はあるでしょうけど。でも、ボクは嬉しいです。シュリエル様が殿下の隣にいらっしゃれば、あの方はものすごく幸せそうですから」
「そ、そうなら僕も嬉しいです。」
「ええ。ですからこれまで以上に、周囲の危険には気をつけて下さいね。シュリエル様になにかあれば、あの人は一国をも滅ぼしかねませんから」
「……それは、凄まじいですね……気を、つけます」
それなのに、頭の中では昨日の、逞しい腕とか胸や、僕に触れる優しい手、生暖かくて器用な舌だとかを思い出してしまう。
それも、油断をすればポッと出てきてしまうからいけない。
「シュリエル様。なんとか……仕舞えますか?周りの男どもが講義どころではなくなってしまうので」
「……えっと?僕、何かご迷惑を……?すみません……?」
ぽやっとしているとジタリヤ様に嗜められてしまった。慌てて周囲を見ると、皆んな目を逸らしている。何故か今にも走り出せそうなほど前傾姿勢だ。
「シュリエル」
「!クライヴ様!」
クライヴ様だ!
先ほどまで困惑していたことなんか吹き飛んで、嬉しくてぱぁあっと笑顔になる。なんだか、いつにも増してクライヴの色気がダダ漏れな気がするし、周りにはキラキラと靄がかかっているようにも見える。
幻覚使っておられる?
「……ぐっ、可愛過ぎる……ちょっと待て、朝から刺激が強いぞ」
「?」
バサっと上着をかけられてしまった。そんな見せられないほどだらしない顔を……していたな。自覚はある。だってどうしてもニヤニヤと上がる口角を抑えられないのだもの。
「お前ら、見るんじゃない。俺のだからな」
そういうクライヴ様のお声が頭の上で聞こえた。
お昼休み。
早くも食べ終わった僕たちは、裏庭の木の下で隣り合っていた。
太い木の幹に寄りかかって、本を読む。横には食後にぴったりの、ちょっと爽やかな薬草茶をミニテーブルに出していた。
勿論、ディルク殿下に出していたものとは違う。苦さはなく、ハーブティーに近い。幸いクライヴ様の舌にも合ったようで、こくこくと飲まれて、嬉しさを噛み締める。
今の姿勢では、ほんの少しだけクライヴ様のお肩に触れている。それだけで僕はカッカと熱を出してしまって、両手で本を抱え込むようにして顔を隠していた。
どうしてこんなに近いのかって、クライヴ様が離れるのを嫌がるのだ。少し口を尖らせた美形の可愛さったら無敵。
それで近距離にいたら、ろくに本なんて読めやしない。僕の大好きな魔道具についての本なのだが、頭には一節だって入ってきやしなくて、同じ文章を何度も新鮮な気持ちで読んでいる。不毛。
「シュリエル?」
「……っは、はい……」
「風が心地良いな」
「はい……っ?!」
ちゅっ。
顔を覗き込まれたと思った瞬間。唇が触れた。
見上げると、悪戯っ子みたいな笑みのクライヴ様。
「集中出来ない、か?」
かぁぁっ、と熱くなって、もう僕は本を盾代わりにする。なにこの、狡い人……!
「出来る訳、ありません……!」
「ではこうしよう」
ふわっ、と体が浮き、硬い足の上に。えっ。
横にはクライヴ様の胸板だ。えっ。
お膝に抱きかかえられている。えっ?
「いっそ俺に集中すればいい」
もう、この人は……!
ちらちらと周りを見れば、遠いけれど人はいる。
見られていないか気が気でないのに、お膝抱っこで腰を支えられ、コツンとおでこ同士が当たった。僕の頬にクライヴ様の漆黒の髪が触れる。
ちう。ちゅっ。
「~~っ」
触れては離れる、戯れのようなキス。距離を取ろうとするのに、腕は簡単に取られ、ぎゅっと固定されてしまう。
「んっ、は、んん……っ」
「甘い……」
少しずつ深くなる口付け。
身体は毒が回ったように痺れて、力は抜けていく。クライヴ様の腕に体重を預けているのにびくともしない。
「シュリエルの水に喜ぶ精霊の気持ちが分かるな。唾液は砂糖水、白蜜は甘酒のよう……」
「!」
クライヴ様のお手の動きが怪しい。背中の筋をなぞったら、ベルトを邪魔そうに少し寛げて、指が入り込む。
「ちょっ、おやめくだ……ンッ!」
「毎日これだったのか……?君は俺の頭を爆破したいのか?」
唇で塞がれては抗議も出来ない。器用な指はそのわずかな隙間から、僕の下着の紐を引っ張り出す。そして、するり。解いてしまったのだ。
「たまらない……」
「ダメですって……っ!ひゃっ!」
クライヴ様の瞳が、完全に獣モードになってしまっている……!
無骨な指が、何も戒めのない僕の腰骨を摩ってゾクゾクさせる。ベルトも引き抜かれそうになるのを必死で防いでいると。
パコンッ!
「コラ……シュリエル様をこんな!所で!何を襲っているんですか!この!ケダモノ!」
救世主ジタリヤ様が現れた。
間抜けな音で頭を叩かれたクライヴ様は、ようやく我に返ったようで、息も絶え絶えな僕に『すまない……』と言う。
お尻の下にはゴリゴリとしたものが当たっているし、僕のも強く主張している。
もう。本当に困る!
しかし安心して欲しい。
僕には、こういう時の便利な魔術があるのだ。
僕はクライヴ様のお膝から退いて、ふう、ふう、息を整え、落ち着いてから話しかける。
「クライヴ様。その……お気が昂ってらっしゃるようなので、僕にお任せ下さい……」
「はい……?シュリエル様、一体何を……?」
「…………任せて、いいのか?」
「はいっ!是非……」
クライヴ様がコクリと頷く。いや、ゴクリだったかもしれない。
僕は失礼して、股の布を押し上げる力強い隆起にそっと手を当てた。
「!」
強い視線を感じるけれど、集中だ。目に見えないほど微細な、冷たい水の粒子で、布越しに冷やして差し上げる。
これは僕の赤面した頬を冷やすのだったり、朝、なかなか収まらない時に使うもの。自分の体だったら手を当てなくても使えるのだが、他人だと万が一があってはいけない。手を添えて、確実に、安全第一にする必要がある。
ほら、段々効いて……あれ?
くっ、お強い。なんて勃起力。
さすがクライヴ様、こちらも男の中の男だ。僕みたいな堪え性のない貧弱なアレとは違う。
なんとか鎮めて差し上げようとするのに全く弱まることはなく、しばらく沈黙が続いたのち、クライヴ様に抱き締められて強制終了となった。
「すまない、シュリエル。そこを君に触られているうちは絶対に無理だ。ああっ、なんて拷問だ……先ほどの仕返しか……?」
「申し訳ありません、お力になれると思ったのですが……、力不足のようで」
「そんなことは一切無い。気を鎮める方法はまた他のものがあるから今度教え……」
「クライヴ様?ちょっと、シュリエル様に何をさせようとしているんですか」
パコンッ!!
ジタリヤ様が2回もクライヴ様を叩いていた。
本当に仲の良い主従である。
クライヴ様は障りがあるため離脱し、僕とジタリヤ様で足早に講義へ向かう。時間がない。
「……それにしても、シュリエル様。感謝しています。」
「へっ?」
「殿下は、貴方に会われてから随分人間らしくなられました。以前は本当に、人間の三大欲求のどれも興味のない人形のようでしたから」
「えっ……そうだったのですか?」
忙しなく歩きながら、ジタリヤ様を見上げる。その瞳には嬉しさと、少しの寂しさを湛えていた。
「だからボクみたいな騒がしいのを側に置いているのだろうと思いました。まぁ、他にも理由はあるでしょうけど。でも、ボクは嬉しいです。シュリエル様が殿下の隣にいらっしゃれば、あの方はものすごく幸せそうですから」
「そ、そうなら僕も嬉しいです。」
「ええ。ですからこれまで以上に、周囲の危険には気をつけて下さいね。シュリエル様になにかあれば、あの人は一国をも滅ぼしかねませんから」
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