婚約破棄された銀の猫は、チートスキルと激甘伴侶をゲットしました

カシナシ

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「んっ、……あ……っ」

 いつまでも慣れない圧迫感。バランスが不安定なのもあって、グロリアスにしがみ付く。僕の足を持ち上げ、下から突き上げるような律動。

 太くて長い剛直は、奥の敏感な所をぐぽっ、ぐぽっ、と虐めてくる。その度、頭が馬鹿になるような、強すぎる痺れが脳髄に走る。

 トドメとばかりに、ピンと反った尻尾の付け根を撫でられ、ゾワゾワと這い上がる快感。

「あっ、んんっ、はあっ、ア……――――っ!?」

 イク、と思ったその瞬間。
 しゅるりと僕の陰茎に何かが巻き付く。う、わ、紐みたいな蛇だ……っ!

「!?えっ、な、な?んで?グロリアスっ……」
「約束してくれるまで、イッちゃだめだよ?シオン」

 にこりと笑ったグロリアスは、確実に、怒っていた。

「ひっ、ああっ、やだ、イきたいよ、あっ、あっ、あうっ――」

「だぁめ」

 串刺し状態のまま連れて行かれたのは、浴室。
 湯が準備されていた浴室は、蒸し暑いほど温められていた。

 気持ちいいのがすぐ側まできているのに、戒められてしまっていけない。その蛇さんは細くて小さい割に力強く、長い。

 僕の花芯をぐるぐると拘束し、そのくせ、小さな舌でチロチロと先端を舐めてくる。尖った舌先に弄ばれて、敏感な部分は悲鳴をあげているけれど、グロリアスもまた大きく腰をグラインドさせ、下腹の奥を穿つ。僕を抱えたまま。

「あぐぅっ……、ひ、やぁ、やめっ――」
「違う、でしょう?シオン。気持ちいい?」

「いい、いいの……っ、でも、出したい……っ!おねが、い……!」

「んっ……はぁ、気持ちいいね、シオン……」

 ドクドクと注ぎ込まれた。それもまた狂おしい程気持ちいい。あと少しで、高みへと昇れるはずなのに、ギリギリでイケないのが辛い。

 一度放ったグロリアスは、僕を下ろし、湯船の縁に、手をつけさせた。水面には、泣きそうな僕の顔だ。はぁ、はぁと苦しそう。そして――――ぱちゅん、と突き入れられ、視界がぶれる。

「あっ……ァァアアア!」
「ふ、いい顔。とろけてるね……」

 段々と頭の中は、イくことしか考えられなくなっていた。グロリアスの肉棒は一度放ったなんて信じられないくらい再び硬く大きく育ち、僕のお尻にぴったりと嵌め込まれて、それに喜ぶ僕の顔が水面に映し出されていた。


 だらしなくピンクの舌を出し、震えるように感じて。

 ……僕、こんな、顔を、していたんだ。


「んぁ、――――!ぁっぁっぁっぁっ」


 強烈な快感に、全身が痙攣した。ぎゅううっ!と下腹のあらぬところが収縮し、グロリアスがたまらず呻き、またも中が満たされていく。内側にもう入り切らなくて溢れた白濁が、僕の下肢へとろり、垂れていった。


「ぁあ……、かわい。ドライでイッたの?気持ちいいね」
「ぅん……っ、うん、きもち……っ」

「もっと欲しい?」
「う?ん……っ、おねが、、、これ、外して」
「ふふ、ここはまだ、だめ」


 グロリアスは胸や首筋を撫でたり舐めたりしながら、後ろから突き続けた。僕の内壁はすっかり、この、変なイキ方を覚えてしまったよう。突き入れられる度に異常なほどの快楽に息が止まる。

 気持ち良くてたまらなくて、何度か意識が飛んでも、グロリアスは離してくれず、奥への衝撃で起こされる。

 もうすっかり、顔は涙や涎で汚れ切っていた。


「~~っ!ぁ、――ッ!んん~~っ!」
「……そろそろ、いいかな。ね、シオン。約束する?」
「するっ!するぅ……!やら、も、らめ……っ!」
「ん、良い子だね。離してあげる」

 戒めが解かれた瞬間、頭が白に染まった。だめだと思う間もなく、プシュウウウッ!と飛沫が上がる。凄まじい快感と解放感と、しょろろ……という恥ずかしい音を伴って。

「はぁ――っ、はぁ――っ、は、あ、ぁぁ……」

 ぐったりと湯船にしがみ付いていたのに、グロリアスに引っ張られ、反転する。

「シオン。見て、浴室に来ておいて良かったでしょう?こんなにどろどろになっちゃって」
「だっ、誰の、せい……」
「分かってくれたならいいんだよ。さぁ、メインディッシュを楽しみに、寝室に行こうか」


 メイン、ディッシュ??
 え、今のは?前菜???



 はて????





 疲労困憊の僕は疑問符だらけなのに、グロリアスはひょいと抱えてしまう。
 そうして寝台に運ばれた僕は、今度は激甘に溶かされ、グロリアスが満足するまで鳴き続けることとなった。



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