みんな大好き、中華料理

16

「何？琴子」

　高蔵君は私の入口にそれを当てがっていた。

「…………動画、撮っていいよ。今日は綾斗の好きにして」

　そして早く提出して終わらせてくれ。高蔵君も佳奈も私の就職先を知らないうちに。

「っ♡♡琴子っ♡♡！琴子の事、いっぱい撮るよ。そうだね。俺が琴子を愛するところ、たくさん記録しないとね♡」

　高蔵君はなかなかにサイコパスみなところがあると思う。高蔵君の言う「愛する」とはつまり「いたぶる」ことなんだろう。

　ポーン、と音がして、高蔵君のスマホの録画が始まった。

「琴子……入れるよ。琴子……愛してるよ……」

　ちゅぷっと音がして先っぽだけ入ってくる。それだけで圧迫感が凄い。

「琴子の中温かい♡きつくて、柔らかくて、先っぽだけでも凄く気持ちいいよ♡♡♡」

　んん……？
　何だろう、何か、実況されている気が。

「この入口の近くの凸凹の所、俺凄く好きなんだ♡琴子はここ気持ちいい？」
「んっ……分かんない……」
「今日は初めて生でするから、余計に形が分かって、気持ちいいよ……♡はぁっ♡はぁっ♡琴子との、初めての生セックス♡♡♡凄いっ……♡カリの裏側までぷりぷりのヒダが回り込んで俺のちんぽ気持ちよくしようとしてるよ♡♡♡琴子っ♡♡琴子っ♡♡♡琴子のおまんこ俺の生ちんぽもう離したくないって♡♡♡生じゃないともうできないかも♡♡♡♡」

　やっぱり高蔵君はいつもより3倍位多く喋っている気がする。
　動画を撮ると高蔵君はこんな風になってしまうのか……ちょっと引いた。
　高蔵君は接続部分を念入りに撮影している。

「はぁ♡はぁ♡凄い……こんなに気持ちいいのに、まだ半分しか入ってないんだよ♡」
「んっ……うぅっ……」
「全部入れたらどうなっちゃうんだろうね。入った瞬間に出ちゃうかも。琴子の奥のほうのお口の中に……♡♡♡今日は琴子の子宮のお口もたくさん突いてあげるからね。なるべく外に出したいけど……琴子の中に出すのも凄く気持ちいいんだろうなあ♡♡子宮の中、俺の精液でいっぱいにされちゃった琴子も全部撮りたいな。それからおまんこからいっぱいトロトロに精液が流れてくる所も、全部撮りたい……琴子と俺が愛し合った証拠、全部記録したいな♡♡♡琴子♡♡♡ねっ？いいよね？」

　高蔵君が喋る度に高蔵君のソレがめりめりと奥の方に押し込まれていく。裂けそう。

「あ、綾斗の、好きにして……」
「琴子……♡♡♡」

　ズンっ！と一際重い衝撃と共に高蔵君のモノが一気に奥まで入ってきた。今までで1番圧迫感がある。苦しい。

　これに耐えれたら卒業。これに耐えれたら絶縁。

　唇を噛み、目の縁に溜まる涙を堪えながら自分に言い聞かせる。