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21 ※背後注意 続・弟子×師匠回
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はぁ、はぁ、と息を切らすユージーンの息が整うのを待ってから、シアはユージーンの足をゆっくり広げた。
あらわになったそこはローションと、先程達したユージーンのそれでどろり、と濡れている。
いつもは自分で慣らしているユージーンだが、今日は一緒に帰ってきたから何も触っていないはずだ。
シアは、これは初めてだからより慎重にならないと、とバレない程度に深呼吸をした。
「師匠」
「な、んですか…?」
「指入れるね」
「!」
少しだけやわやわと入口を指で押し解してから、つぷん、と中ゆびを入れる。
ユージーンの反応的に、痛くはないようだったので、いつも自分はどんなふうに触られていたか、と思い出しながら指を動かす。
思い出してみると、ユージーンはいつだって自分に対して優しいセックスをしていたんだな、と気づいた。
シアが傷つかないように。怖くないように。痛くないように。
快感で魔力を貯める自分にとって、きっとセックスができなくなるというのは凄くまずいことなんだろう、とシアは思う。
だから、いつだって優しかったんだろうと。
それは決して、シアを大事に抱こうという意志があってのことより、弟子として魔力回復ができなくなることを回避するためだったのだろう。
けれど、いつもユージーンが優しく抱いてくれてよかった、と思う。
今、ユージーンを優しく抱きたいと思う今。
そのやり方が、わかるから。
「っぁ、シアくん、そんな、…焦らさない、で…っ」
「だって今日、後ろ準備してねえじゃん?俺が挿れるの久しぶりだし。ちゃんと、痛くないようにしたいから」
「んっ、あ、だ、だからって…こんな、ゆっくりじゃなくて、も、アッ」
びくり、びくりと揺れる肩を見ながら、シアはユージーンの良いところを探す。
そして。
「ひ、あ!?」
「ああ、ここだ」
「あっ、ァアッ、やっあん、あっあ!」
「ほら、師匠また勃ってきた。よかった」
シアがホッとしたように、見つけた良いところを攻めると、ユージーンの目尻には涙が浮かぶ。それが快感によるものだと、シアは感覚的に分かっていたので、止めはしなかった。
「あっあっ、あ、シア、くんっ、シア君…っ、んあっ、もう、指、いや…っアっ」
「え?」
「はや、はやく、シアくんの、…欲し…ッ、ああっ、あああンッ」
(師匠、エロすぎる)
優しく抱くと決めて触ってきたが、どうやら、ユージーンにはそれは優しいよりも「焦らし」になっていたらしい。
お願い、お願い、と涙目で言われては、これ以上は我慢はできなかった。
勢いよく指を引き抜くと、自分のそれを、ぐいっと押しつけた。
ガチガチになったシアのそれは、しっかりほぐれたユージーンに難なく入っていく。
体勢的に、シアのそれがすぐにユージーンのいいところに当たったらしく、ユージーンの体が一際跳ねた。
「や、ああっ!そこ、そこ…ッ、いい、ンあ!!」
「師匠…、エロい」
「な、にを、いまさら…ッ、アアんっ!?」
「エロジジィ」
シアはそう呟いたが、それは決して嫌だったとか引いたとかではない。
どうにか冷静でいないと、当初の目的である優しく抱くから盛大に外れてしまいそうだったからだ。
それくらい、乱れるユージーンはいつも以上に扇情的だった。
「っは、師匠ッ」
「シアくん、シア君っ、あっ、アアッ、んぅっ、ふ、あッ、ああんっ」
がっつかない、とがっつかないと何度も心で唱えるが、最終的には無理だった。
ユージーンが、「もっと、もっと激しく下さい」などと言ったからだ。
その言葉に煽られて、シアはユージーンを四つ這いにさせて激しく突いた。
「あっ?!シアくんっ、ァあっ!ああっ、んあ!!ぁあああァああっ!!」
「師匠っ、でる…っ」
やがて2人して果てたあと、ユージーンは2度もイってぼんやりとした頭で、こんなふうに“大切にしよう”と全身で感じられる相手と繋がったのは、初めてだったな、と思った。
***
ユージーンは、恋人とセックスしたことはないです。
ユージーンを大切にしてくれる相手とも。
あらわになったそこはローションと、先程達したユージーンのそれでどろり、と濡れている。
いつもは自分で慣らしているユージーンだが、今日は一緒に帰ってきたから何も触っていないはずだ。
シアは、これは初めてだからより慎重にならないと、とバレない程度に深呼吸をした。
「師匠」
「な、んですか…?」
「指入れるね」
「!」
少しだけやわやわと入口を指で押し解してから、つぷん、と中ゆびを入れる。
ユージーンの反応的に、痛くはないようだったので、いつも自分はどんなふうに触られていたか、と思い出しながら指を動かす。
思い出してみると、ユージーンはいつだって自分に対して優しいセックスをしていたんだな、と気づいた。
シアが傷つかないように。怖くないように。痛くないように。
快感で魔力を貯める自分にとって、きっとセックスができなくなるというのは凄くまずいことなんだろう、とシアは思う。
だから、いつだって優しかったんだろうと。
それは決して、シアを大事に抱こうという意志があってのことより、弟子として魔力回復ができなくなることを回避するためだったのだろう。
けれど、いつもユージーンが優しく抱いてくれてよかった、と思う。
今、ユージーンを優しく抱きたいと思う今。
そのやり方が、わかるから。
「っぁ、シアくん、そんな、…焦らさない、で…っ」
「だって今日、後ろ準備してねえじゃん?俺が挿れるの久しぶりだし。ちゃんと、痛くないようにしたいから」
「んっ、あ、だ、だからって…こんな、ゆっくりじゃなくて、も、アッ」
びくり、びくりと揺れる肩を見ながら、シアはユージーンの良いところを探す。
そして。
「ひ、あ!?」
「ああ、ここだ」
「あっ、ァアッ、やっあん、あっあ!」
「ほら、師匠また勃ってきた。よかった」
シアがホッとしたように、見つけた良いところを攻めると、ユージーンの目尻には涙が浮かぶ。それが快感によるものだと、シアは感覚的に分かっていたので、止めはしなかった。
「あっあっ、あ、シア、くんっ、シア君…っ、んあっ、もう、指、いや…っアっ」
「え?」
「はや、はやく、シアくんの、…欲し…ッ、ああっ、あああンッ」
(師匠、エロすぎる)
優しく抱くと決めて触ってきたが、どうやら、ユージーンにはそれは優しいよりも「焦らし」になっていたらしい。
お願い、お願い、と涙目で言われては、これ以上は我慢はできなかった。
勢いよく指を引き抜くと、自分のそれを、ぐいっと押しつけた。
ガチガチになったシアのそれは、しっかりほぐれたユージーンに難なく入っていく。
体勢的に、シアのそれがすぐにユージーンのいいところに当たったらしく、ユージーンの体が一際跳ねた。
「や、ああっ!そこ、そこ…ッ、いい、ンあ!!」
「師匠…、エロい」
「な、にを、いまさら…ッ、アアんっ!?」
「エロジジィ」
シアはそう呟いたが、それは決して嫌だったとか引いたとかではない。
どうにか冷静でいないと、当初の目的である優しく抱くから盛大に外れてしまいそうだったからだ。
それくらい、乱れるユージーンはいつも以上に扇情的だった。
「っは、師匠ッ」
「シアくん、シア君っ、あっ、アアッ、んぅっ、ふ、あッ、ああんっ」
がっつかない、とがっつかないと何度も心で唱えるが、最終的には無理だった。
ユージーンが、「もっと、もっと激しく下さい」などと言ったからだ。
その言葉に煽られて、シアはユージーンを四つ這いにさせて激しく突いた。
「あっ?!シアくんっ、ァあっ!ああっ、んあ!!ぁあああァああっ!!」
「師匠っ、でる…っ」
やがて2人して果てたあと、ユージーンは2度もイってぼんやりとした頭で、こんなふうに“大切にしよう”と全身で感じられる相手と繋がったのは、初めてだったな、と思った。
***
ユージーンは、恋人とセックスしたことはないです。
ユージーンを大切にしてくれる相手とも。
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