【完結】魔力不足はえっちで解決!師匠、俺それ望んでねぇから!

名もなき萌えの探求者

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 ユージーンとしてはこのまま飲み込んでも良かったのだが、シアの様子を見るに、それはやめておいた方が良さそうだと踏んで、シアにわかるように口の中を洗浄魔法で整えた。
 そして、くったり、という表現が似合う彼のおでこに小さくキスを落とす。

「さあ、シア君。体が敏感なうちに、続きしましょう」
「…へ…?」
「初めは、多分違和感の方が強いと思いますので、痛い、と思ったらちゃんと教えてくださいね」

 それだけ言うと、ユージーンは枕元に準備しておいたローションを手にたっぷりとつけた。

「なにそれ」
「潤滑油ですね」

 そしてトロリ、と彼のうしろ、まだぎゅっと閉じているそこに垂らす。

「!?」

 まずはローションの冷たさにびくんと体を揺らし、その後にむにっと後ろを指で押さえられて体に緊張が走る。
 そしてそのまま後ろの入り口(本来は出口だが)を痛くない程度にむにむにと揉まれ、ぞわぞわとした感覚がシアの体を震わせた。

「今から、ここに指を入れます。ゆっくり、ゆっくりしますので、シアくんはいつものえっちみたいにどこが気持ちいいか、どこが感じるのか、集中してくださいね。もちろん、痛かったらすぐに抜きます」

 ユージーンが、シアの後ろを触ったまま、耳元でぼそり、と囁く。

「っふ、ぅぁ」

 その声に思わず感じてしまい、漏れた声に、ユージーンがふふっと笑った。

「そう、その調子でゆっくり息を吐いて。行きますよ」

 つぷん、と中に差し込まれた指。
 シアは、気持ち良くなるのかこれ!?と内心で焦る。
 痛くはない。痛くはないが違和感が、すごい。

「っ、っっく」
「シア君、息を止めないで」

 ユージーンは痛くないよう慎重に指を動かしながらシアを解していく。

(後ろだけでは確かに難しいですかね)

 そう思って空いてる方の指で胸の突起を触る。
 どちらの手にもローションがたっぷりとついていたため、ぬるんとした感触に、シアはたまらず声を上げた。
 その反応に、よしよし、とユージーンはさらにその突起をこすり、つまみ、弾いた。
 同時に、後ろの指も一本増やす。
 その全てにちゅぷちゅぷと水音が混じり、「すごい音ですね」とユージーンがぽろっといった言葉でシアの全身が熱くなった。

(恥ずかしい。はずかしいのに、胸は気持ちいい)

 さっき、ほんのさっきイったばかりだと言うのに再び持ち上がりつつある自分のソレを認識して、さらに羞恥は高まる。
 初めて、もうやめて、と思った。だから、そう懇願しようとした瞬間、それはキた。

「ァああ!?」
「ここ、ですか」
「やっ、えっ、ししょっ、こ、れな…っぁんっ」

 これはなんだ。
 シアの体に走ったのは強烈な快感。
 師匠は一体俺に何をした。
 そう問いたいのに、声にはならず、口から漏れるのは快感を伝える喘ぎだけ。

「ふあっ、あっ、あァっ、ンンッ、アッ」

 シアのいいところを見つけたユージーンは、これは、予想以上の反応だ、と内心だけでにやりと笑う。
 後ろではあまり感じていないように見えたので、今日はこの辺にしようか、と思った時にシアのイイ反応が返ってきた。
 これなら、後ろでも感じられる。
 初めての彼がこのまま後ろで最後までイケるかはわからないが、少なくとも後ろを弄られるのが気持ちいことだとは思ってもらえそうだ。
 準備が出来上がっている自分のそれをみながら、しかし、と思う。
 挿れるのは、本当に嫌じゃないだろうか。

「シア君」
「あっ、ん!な、に。…あぁアっ」

 指はいいところで動かすのはやめずに、ユージーンは聞いた。

「挿れて、いいですか?」

 快感とは別の反応でシアの目が開く。
 しかし指を止めてもらえないので、体は感じ続けていて、返事が返せない。

「ん、んぅ…っ、あ、し、ししょ…っ、手ぇ、と、めて…っぁっ」
「え、ああ、はい。すみません」

 ユージーンは素直に指を抜いた。
 びくんっと大きくシアの体が跳ねる。
 そして、喘ぎすぎて上がった息を少し整えてから、「いいよ」と返した。

「めちゃくちゃ、恥ずかしいけど…」
「…わかりました」

 シアの足をゆっくりと開き、少し腰を浮かせる。

「姿勢、つらくないですか」

 この姿勢の恥ずかしさのあまりに両手で顔を隠しているシアは、そのままコクコクと頷いた。

「では、いきますね」

 ユージーンは、しっかりと解したシアのそこに、己をゆっくりと押し込んだ。

「っっ、んっ、く」
「っは…、シア君、流石に、狭いですねぇ。シア君、何度も言いますが、息は止めないで」
「っ、はァ、…んッ」
「そうです。…っく、動き、ますよ?」

 切れる心配はなさそうだ、とユージーンはホッとして、またゆっくりゆっくり腰を動かした。
 ぱちゅ、ぱちゅん。
 肌がぶつかる音と、ローションが立てる水音。
 前ユージーンに挿れた時には気にならなかったソレらの音が、今自分の後ろから響いているのだと思うと、シアはたまらない気持ちになった。恥ずかしいのに、その音と自分の声が耳に届くたび、体の快感が強くなる。
 そして、自分に挿れているユージーンが、いつもの余裕のある顔ではなく、少し眉を寄せて甘い吐息を漏らしているのにも、ひどく興奮した。

「師匠ぉっ、くっあッッ、ァンッあっ、あっあっあっ、ししょ、やっ、んぅっ」
「シア君、気持ちいいんです、ねっ」
「!! やっなにそこっ。さっき、のっ、とこ!?…ああああっ」

 腰の角度を変えてユージーンのそれでごりっと擦られたのは、体感的に先ほど指で攻められた場所だ。

「よかった。気持ちいいなら、そのまま、感じていてください。ちょっと、私の方の余裕も、そろそろないので」

(師匠が、俺で余裕を無くしてる?)

 妙な優越感が一瞬心の底に湧き上がるが、ユージーンの攻め立てるスピードが急に上がったことで、何かを考える余裕はシアから吹き飛んだ。

「んァあっ、ふ、ぅう、うァっ、あっ、あ、あああっ」
「っく、シア、くん。中に出します、あとで、ちゃんと綺麗にしますから」

 熱い吐息とともにユージーンがそんなことを言ったが、シアにはもうそれを拒否する余裕も頷く余裕もなかった。

「っ、あっあっ、あああああッ!?」

 自分の中でぐんっと一回り大きくなったそれから、勢いよく吐き出されたものを、中で受け止める。
 熱いソレを感じたと同時に、シアのそれも達した。
 ユージーンは、乱れている呼吸を整えながら、「すごい、初めてで後ろでイケるなんて…、シア君、才能ありますよ」と笑ったが、感じすぎてヘロヘロになっていたシアは「そんな才能、いらねぇよ…」とつぶやき返すのが精一杯だった。


 魔力は、今までで1番溜まっていた。



***
シアくんのハジメテでした。

シア君の魔力回復率は全てイッたという条件で揃えると、
挿れられる>挿れる>前戯だけ>>>>>>>自慰
と言う感じです。
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