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10 ※背後注意です
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それからシアが動けるようになるには3日かかった。
今までなら魔力切れを起こしてもちょっと疲れやすいかな、くらいだったシアにとって、この反動(それでも軽くて済んだらしいが)は驚きで、…少し嬉しかった。
自分にも大きな反動がくるくらい、魔力があったんだ。魔力が使えたんだ、と思うと、どうにもやはり嬉しかった。
爽やかな朝の光をカーテンを開けて身体中に浴びる。
(なんかよくわかんねーけど、最高!)
そんな最高な気分はユージーンが入ってくるまでは、続いた。
「さあ、シア君。じゃあさっそくヤりますか!」
「俺の爽やかな気分を返せ!」
「何を言ってるんですか」
ユージーンは睨むシアに笑って、でも問題があってですね、と続ける。
「シア君、どっちがいいですか?」
「は?」
「挿れるほうと、挿れられるほう」
「は!?」
歯に絹着せぬ物言いに、ぼん、と赤くなるシアに、ユージーンは構わず続ける。
「確実性を取るなら、私に挿れればこの間のような魔力回復が認められると思うんですよね。でも、私的には、次はシアくんが挿れられる方になった場合の回復率を知りたいという気持ちもありまして。せっかくならシアくんにどっちがいいか決めてもらいたいんですよ」
シアは恥ずかしさで震える。
なにか。
挿れたいとか、挿れられたいとか口に出せと言うのか。
しかし、ひと月以上も付き合えば、こう言う時のユージーンは、いくら恥ずかしいと言っても決めるまではいつまででも待つ、ということは理解している。
うー、と唸ってから、シアは小さな、ほんの小さな声で「挿れてほしい」と言った。
ユージーンは一瞬だけ驚いたように目をあけて、すぐににっこりと微笑んだ。
「じゃあ、まず準備しましょうか」
シアにベッドに寝転がるように指示をだして、ユージーンはローション等を枕もとにおく。
「準備?」
それらをみながら、なんだこれ、首をかしげるシア。
「はい、後ろに入れるには、ナカを綺麗にしておいたり、裂けないようにほぐしておいたりしなくちゃいけないんです」
「裂け!?え、でもこないだ師匠はしてなかっただろ?!裂けたのか!?」
「ああ、私は君の部屋に来る前にちゃんと準備しておいたので。さて、スボン脱がしますね」
反射的にシアは股間を手で隠すが、その手にちゅ、とキスをされてうひゃあ、と万歳のように手をあげてしまう。
露わになったそれは、まだやわらかくくてん、と倒れていた。
「じゃあ、まずナカに洗浄魔法かけます。もぞもぞするかもですが、ちょっと我慢してくださいね」
「う、うん…っ、ひゃ!?」
形容し難い感触が自分の後ろから腹にかけて上がってきて、足がびくりと跳ねた。
「痛いですか?」
「痛く、は、ないけど、なんかこう、…くすぐったかった…?」
「そうですか。なら、続けますよ?」
次にユージーンがしたのはキスだった。
すぐに後ろに何かされると思っていたシアは驚いた拍子に思い切りむせる。
「げほっ、うぇっほ!」
「え、どうしました大丈夫ですか」
しばらく咳き込んだあとに、なんとか大丈夫、と返して、疑問をぶつけた。
「なんでキスしたんだよ、師匠」
「え、いきなり突っ込まれたかったんですか?シア君、見かけによらずなかなかな趣味を…」
「してねぇよ!!」
思わず鋭いツッコミを返すシアに、ユージーンが笑う。
「冗談ですよ。シア君が緊張しているみたいなので、一度、がっつりイッてからのほうが体が楽かなって思ったんです。なので、とりあえずいつも通り進めましょう」
「え」
ユージーンが言った通り、いつものように、胸への愛撫から始まり、体の敏感なところへキスを落とされる。
時々口を塞がれ、舌を絡ませられ、シアのそれは高く持ち上がり、体はジンジンと熱くなった。
「っふぁ…師匠…これ、本当にできんの…?っあ」
達してしまえば賢者タイムだ。
後ろで感じられるとはシアには到底思えなかった。
「多分大丈夫です。それよりほら、シア君もう余裕なんてないでしょう?そんな余裕ぶっても無駄ですよ」
「っんぅ、余裕ぶってねぇ、しっ!よゆうだ…ふぁあ!?」
ユージーンが突然シアのそれを口に含んだ。
初めてのことに、羞恥も高まったがそれより何より、気持ちいい。
「っあ、ああ、あ?!ししょっ、それ、やばい…っやだ…!」
口にシアを含んだままのユージーンは特に返事をせず、舌を唇を、シアが感じるように動かしていく。
「やぁ、やだっ、アッ、でっ、るぅ…、ァアアッ」
シアはユージーンの口に、自分の昂りを吐き出した。
***
シアくんのはじめて!までもう少し!
今日は1話のみの更新です、すみませんっ。
今までなら魔力切れを起こしてもちょっと疲れやすいかな、くらいだったシアにとって、この反動(それでも軽くて済んだらしいが)は驚きで、…少し嬉しかった。
自分にも大きな反動がくるくらい、魔力があったんだ。魔力が使えたんだ、と思うと、どうにもやはり嬉しかった。
爽やかな朝の光をカーテンを開けて身体中に浴びる。
(なんかよくわかんねーけど、最高!)
そんな最高な気分はユージーンが入ってくるまでは、続いた。
「さあ、シア君。じゃあさっそくヤりますか!」
「俺の爽やかな気分を返せ!」
「何を言ってるんですか」
ユージーンは睨むシアに笑って、でも問題があってですね、と続ける。
「シア君、どっちがいいですか?」
「は?」
「挿れるほうと、挿れられるほう」
「は!?」
歯に絹着せぬ物言いに、ぼん、と赤くなるシアに、ユージーンは構わず続ける。
「確実性を取るなら、私に挿れればこの間のような魔力回復が認められると思うんですよね。でも、私的には、次はシアくんが挿れられる方になった場合の回復率を知りたいという気持ちもありまして。せっかくならシアくんにどっちがいいか決めてもらいたいんですよ」
シアは恥ずかしさで震える。
なにか。
挿れたいとか、挿れられたいとか口に出せと言うのか。
しかし、ひと月以上も付き合えば、こう言う時のユージーンは、いくら恥ずかしいと言っても決めるまではいつまででも待つ、ということは理解している。
うー、と唸ってから、シアは小さな、ほんの小さな声で「挿れてほしい」と言った。
ユージーンは一瞬だけ驚いたように目をあけて、すぐににっこりと微笑んだ。
「じゃあ、まず準備しましょうか」
シアにベッドに寝転がるように指示をだして、ユージーンはローション等を枕もとにおく。
「準備?」
それらをみながら、なんだこれ、首をかしげるシア。
「はい、後ろに入れるには、ナカを綺麗にしておいたり、裂けないようにほぐしておいたりしなくちゃいけないんです」
「裂け!?え、でもこないだ師匠はしてなかっただろ?!裂けたのか!?」
「ああ、私は君の部屋に来る前にちゃんと準備しておいたので。さて、スボン脱がしますね」
反射的にシアは股間を手で隠すが、その手にちゅ、とキスをされてうひゃあ、と万歳のように手をあげてしまう。
露わになったそれは、まだやわらかくくてん、と倒れていた。
「じゃあ、まずナカに洗浄魔法かけます。もぞもぞするかもですが、ちょっと我慢してくださいね」
「う、うん…っ、ひゃ!?」
形容し難い感触が自分の後ろから腹にかけて上がってきて、足がびくりと跳ねた。
「痛いですか?」
「痛く、は、ないけど、なんかこう、…くすぐったかった…?」
「そうですか。なら、続けますよ?」
次にユージーンがしたのはキスだった。
すぐに後ろに何かされると思っていたシアは驚いた拍子に思い切りむせる。
「げほっ、うぇっほ!」
「え、どうしました大丈夫ですか」
しばらく咳き込んだあとに、なんとか大丈夫、と返して、疑問をぶつけた。
「なんでキスしたんだよ、師匠」
「え、いきなり突っ込まれたかったんですか?シア君、見かけによらずなかなかな趣味を…」
「してねぇよ!!」
思わず鋭いツッコミを返すシアに、ユージーンが笑う。
「冗談ですよ。シア君が緊張しているみたいなので、一度、がっつりイッてからのほうが体が楽かなって思ったんです。なので、とりあえずいつも通り進めましょう」
「え」
ユージーンが言った通り、いつものように、胸への愛撫から始まり、体の敏感なところへキスを落とされる。
時々口を塞がれ、舌を絡ませられ、シアのそれは高く持ち上がり、体はジンジンと熱くなった。
「っふぁ…師匠…これ、本当にできんの…?っあ」
達してしまえば賢者タイムだ。
後ろで感じられるとはシアには到底思えなかった。
「多分大丈夫です。それよりほら、シア君もう余裕なんてないでしょう?そんな余裕ぶっても無駄ですよ」
「っんぅ、余裕ぶってねぇ、しっ!よゆうだ…ふぁあ!?」
ユージーンが突然シアのそれを口に含んだ。
初めてのことに、羞恥も高まったがそれより何より、気持ちいい。
「っあ、ああ、あ?!ししょっ、それ、やばい…っやだ…!」
口にシアを含んだままのユージーンは特に返事をせず、舌を唇を、シアが感じるように動かしていく。
「やぁ、やだっ、アッ、でっ、るぅ…、ァアアッ」
シアはユージーンの口に、自分の昂りを吐き出した。
***
シアくんのはじめて!までもう少し!
今日は1話のみの更新です、すみませんっ。
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