15 / 25
閑話休題 マンディとユウイチのハジメテ
しおりを挟む
「マスター、なんで正座してるの」
「いや、ええと、その」
ベッドの上で正座していたユウイチは困ったように首を傾げる。
後ろ手に扉をしめて近づいてくるマンディに、どういう顔をすればいいのかがわからない。
ユウイチが育った場所では、異性愛が基本だった。いや、それが基本だとユウイチが思い込んでいた、という方が正しいか。
だから、まだ恋愛というものをしたことない自分であるが、漠然と恋愛対象は異性で、同性に対してそう言う行為をするというのは抵抗感があるのだろう、と思っていた。
しかし、ユラにキスをされた時、嫌とかそういう感情はなく、ただ、気持ちいい、と思った。ユラだけじゃなく、その後にしたマンディとのキスもそうだ。
自分は、同性というか、こういうことを他者とすることに抵抗がないのか、誰とでもできるのかもしれない。それはユウイチにとって自分の意外な一面だった。
さて、それはそれとして。
先ほど見せられたのはなんだったのか。
フライディが喘いで、正直勃った。エロかった。そして「俺、丈夫だから」とマンディの謎発言。
「マスター?俺とヤるの、いや?」
「え?あ、いやというか……」
するり、とマンディが服を脱ぐ。しなやかで白い身体が、部屋のあかりに照らされて、色っぽい。
「いやというか、……むしろマンディさんは、俺なんかとそういう、その、えっち……って」
「俺はシたいよ」
もごもごというユウイチの言葉に被せるように、マンディははっきりとそう言って、裸のまま、正座しているユウイチをゆっくりと押し倒した。
「ま、マンディさ……ッ。ンっ」
ユウイチに覆い被さり、そして、そのまま口を口で塞ぐ。キスは先ほどしたから、さっき見つけたユウイチがぴくりと反応するところを、遠慮なく舐めた。
塞がれたままの唇から、甘い声が微かに漏れる。
「マスターのそれ、俺のナカに頂戴」
するり、と勃ったそれを撫でられて、ユウイチは小さく喘ぐ。
「お、お手柔らかにお願いします……」
ユウイチは自ら後ろをほぐし始めているマンディに、ただその一言だけ、なんとか絞り出した。
***
この後めちゃくちゃセックスした。
「いや、ええと、その」
ベッドの上で正座していたユウイチは困ったように首を傾げる。
後ろ手に扉をしめて近づいてくるマンディに、どういう顔をすればいいのかがわからない。
ユウイチが育った場所では、異性愛が基本だった。いや、それが基本だとユウイチが思い込んでいた、という方が正しいか。
だから、まだ恋愛というものをしたことない自分であるが、漠然と恋愛対象は異性で、同性に対してそう言う行為をするというのは抵抗感があるのだろう、と思っていた。
しかし、ユラにキスをされた時、嫌とかそういう感情はなく、ただ、気持ちいい、と思った。ユラだけじゃなく、その後にしたマンディとのキスもそうだ。
自分は、同性というか、こういうことを他者とすることに抵抗がないのか、誰とでもできるのかもしれない。それはユウイチにとって自分の意外な一面だった。
さて、それはそれとして。
先ほど見せられたのはなんだったのか。
フライディが喘いで、正直勃った。エロかった。そして「俺、丈夫だから」とマンディの謎発言。
「マスター?俺とヤるの、いや?」
「え?あ、いやというか……」
するり、とマンディが服を脱ぐ。しなやかで白い身体が、部屋のあかりに照らされて、色っぽい。
「いやというか、……むしろマンディさんは、俺なんかとそういう、その、えっち……って」
「俺はシたいよ」
もごもごというユウイチの言葉に被せるように、マンディははっきりとそう言って、裸のまま、正座しているユウイチをゆっくりと押し倒した。
「ま、マンディさ……ッ。ンっ」
ユウイチに覆い被さり、そして、そのまま口を口で塞ぐ。キスは先ほどしたから、さっき見つけたユウイチがぴくりと反応するところを、遠慮なく舐めた。
塞がれたままの唇から、甘い声が微かに漏れる。
「マスターのそれ、俺のナカに頂戴」
するり、と勃ったそれを撫でられて、ユウイチは小さく喘ぐ。
「お、お手柔らかにお願いします……」
ユウイチは自ら後ろをほぐし始めているマンディに、ただその一言だけ、なんとか絞り出した。
***
この後めちゃくちゃセックスした。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
初恋はおしまい
佐治尚実
BL
高校生の朝好にとって卒業までの二年間は奇跡に満ちていた。クラスで目立たず、一人の時間を大事にする日々。そんな朝好に、クラスの頂点に君臨する修司の視線が絡んでくるのが不思議でならなかった。人気者の彼の一方的で執拗な気配に朝好の気持ちは高ぶり、ついには卒業式の日に修司を呼び止める所までいく。それも修司に無神経な言葉をぶつけられてショックを受ける。彼への思いを知った朝好は成人式で修司との再会を望んだ。
高校時代の初恋をこじらせた二人が、成人式で再会する話です。珍しく攻めがツンツンしています。
※以前投稿した『初恋はおしまい』を大幅に加筆修正して再投稿しました。現在非公開の『初恋はおしまい』にお気に入りや♡をくださりありがとうございました!こちらを読んでいただけると幸いです。
今作は個人サイト、各投稿サイトにて掲載しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
あなたの隣で初めての恋を知る
ななもりあや
BL
5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。
その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。
そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。
一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。
初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。
表紙絵は絵師のkaworineさんに描いていただきました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
美しき父親の誘惑に、今宵も息子は抗えない
すいかちゃん
BL
大学生の数馬には、人には言えない秘密があった。それは、実の父親から身体の関係を強いられている事だ。次第に心まで父親に取り込まれそうになった数馬は、彼女を作り父親との関係にピリオドを打とうとする。だが、父の誘惑は止まる事はなかった。
実の親子による禁断の関係です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる