the Dool and the Dool

名もなき萌えの探求者

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 願ったのよ。
 人形のように生きられたらいいのにって。







「マスター、マスター聞いてます?僕の燃料そろそろ補充してもらえないと寝ちゃうんっすけど」
「ぁあ?わかってンよ。でも今日は無理」
「えええ、なんでっすかぁ」
「昨日一人で抜いちまったから。おっさんそんな連日たたねえわ」
「そ、そんなぁ」

 俺のドール、フライディはシューンと項垂れた。ついでについている犬のような耳も垂れる。いつも思うがちょっと可愛い。

「別に切れて寝ても死ぬわけじゃねぇんだからいいじゃねぇか」
「いや、マスター。あれ仮死状態みたいなもんっすからね??起きた時の体のバキバキ度やばいんっすからね?」
「でもヤれば起きンだろ」
「ハッ、マスターには屍姦趣味が?!」
「ねぇよ」

 なおも、マスター、マスターと裾を引っ張ってくるフライディにはあ、とため息をついてそのあたまを掴んでぐいっと自分の方に引き寄せる。
 頭突きでもされるのかと思ったらしいフライディがぎゅっと目を閉じているのをみて、ちょっと燃えた。

「んぅっ」

 そのままフライデイの唇を奪うと、甘ったるい苺味。
 こいつまた飴つまみ食いしてやがったな。
 その甘ったるさを拭うように、舌で口の中を掻き回すと、次第にフライデイの目元が潤んで、膝がカクカクと震えだす。
 それをみて満足した俺が唇を離すと「ますたぁ」なんてトロンとした目を向けて、フライデイの小さな(というと怒るが)それをおったてているから、俺のそれもちょっと反応してしまった。

 しゃあねぇなぁ。

「フライデイ、来い」
「!!」

 ぴんっと耳も尻尾も跳ねる。
 そうして俺たちはベッドへと沈んだ。



「あぅっ、あっ、ますたぁっ」
「おら、どうしたフライデイ。お前が欲しかったものだろ。もっといい声だせよ」

 ドールとの魔力供給方法は基本セックスだ。マスターとドールどちらが突っ込んでもいいが、ナカで繋がることが必須となる。
 キスでも回復できないことはないが、効率が悪くほとんどのマスターは性交渉で補充する。俺も例外ではない。
 ドールは総じて感度がいい。
 多分それは、魔力供給を受けるために体がそうできているからなのだろう。
 まあ、ありていに言えば、体も声も反応もやたらエロい。
 フライデイももちろんその例に則ってエロい。フライデイの肉体設定は一五、六で、変声期を迎える直前の幼さの混ざる声が艶を添えて響く。
 マスターだから抱くのであって、俺はフライデイの容姿は別に好みではないのだが、それでもおったててしまうくらいに、エロい。

「あっ、あっ、マスターっ、だめです、イっちゃうっ、イっちゃううう!」

 そう悲鳴をあげるフライデイをさらに追い詰めるように腰を振ると、声にならない声をあげてフライデイは達した。
 びくんびくんと体が震えているが、おれはまだいってねえし。
 そう思って遠慮なくまた動きを再開すると、「あっああっ、マスター、僕イッたばっかぁ」と、まるで語尾にハートでもついてるかのような甘い声で、けれど絶対にやめてとは言わないフライデイは、やっぱりどエロいと思う。


***
新連載はじめました。
毎度のことながら、どうなるのかなと思いながらお話を書き進めています。
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