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第42話『野外活動はトラブル続き』②

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私は森の中を進む一団の近くに転移しながら、魔法の準備をする。

とりあえず展開するのは防御魔法だ。

何故なら三人が進む道の先に魔物が潜んでいるからである。

そして三人は当然気づいていない。

「……」

「何か、妙な感じだな」

お。でも一人は気づいたみたい。

「そうか? 気のせいだろ」

「そうそう。何にもねぇって」

が、駄目! 結局最初に気づいた子もそのまま何も気づかず進み、そして魔物と出くわしてしまった。

逃げようとして、失敗し、地面に転がって、悲鳴を上げる。

一応既に防御魔法を展開しているから、逃げなくても大丈夫なんだけど、まぁ気づいていないみたいだね。

そりゃそうか。そんな余裕ないわな。

「し、シーラ様、シーラ様に助けを」

『はい。なんでしょうか』

「あの魔物を倒してください!」

『分かりましたー』

やる気のない返事をしながら魔法を放って魔物を消し去ったコピーシーラに全員は安堵しながら、今度は警戒しつつ進む事にしたらしい。

良い事だ。

やはり学びがあるというのは素晴らしい。



と、そうこうしている間に、今度は別のチームでトラブル発生だ。

「ちょっと! 何よその女!!」

「いや、落ち着けって」

「アンタこそ何よ! 私の方が先に告白したんだからね!」

「だからなんだって言うのよ!」

うーん。修羅場。

これは放置しても良いかな。

私に出来る事無いし。しーら! 人間わかんない!
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