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第36話『俺様と私様』①
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さて。いよいよ『春風に囁く恋の詩』のゲーム本編が始まった訳だが。
正直な所、私のやる事はそんなにない。
というか人の恋愛事情に首を突っ込むのもどうかと思うので、ただ見守るだけだ。
ま。レナちゃんはとっても可愛いし、いい子だし、頭も良いし、気配りも出来る凄い子だからモテるのは間違いないだろう。
なんて思っていたのだが、どうもそう上手くはいかないようだった。
そう。問題は、キッフレイ聖国から来た双子の王子のナルシス・ノグロ・キッフレイ君にある。
いや、問題があるって言い方は良くないな。
別に彼に問題がある訳ではないのだ。素直な子だし。努力家だし。
まぁちょっと、こう、プライドが高いというか。意識が高い所があって、そういう所がとっつきにくいのだけれど。
それでもよく話せばいい子だという事は分かる。
表に出さないけど家族大好きだしね。これから王様になる訳だけど、民衆に対しても何か悪感情がある訳でも無いし。
普通の貴族と言えば、普通の貴族だ。
ただし、これが『春風に囁く恋の詩』における攻略キャラクターとなると話が変わる。
はい。そう。私の冴えわたる頭脳は、ナルシス君とレナちゃんが二人で話をしているシーンを見て、ビビビッと思い出しましたよ。
あ、この子、この世界のヒーローの一人やんと。
何故忘れていたのかとかいう人は、是非50年以上前にプレイしたゲームの詳細を語ってみてもらいたい。
それが出来てから私と話をしよう!
私は未だロリの中のロリという見た目で、歩くだけでそういう性癖の人にねっとりとした目線を送られるくらいには幼女だが、それでも相当長生きしているエルフなのだ。
この世界に転生してから30年近くエルフの里で過ごし、そこから45年くらい人間の世界で過ごしてきた。
……。
ごめん。そう考えたら50年じゃなかったわ。75年だわ。
はい。この中で、75年前にプレイしたゲームの内容を覚えている人だけが私に石を投げても良いですよ。
ま。そんな人がいるわけも無いので、話を先に進めよう。
正直な所、私のやる事はそんなにない。
というか人の恋愛事情に首を突っ込むのもどうかと思うので、ただ見守るだけだ。
ま。レナちゃんはとっても可愛いし、いい子だし、頭も良いし、気配りも出来る凄い子だからモテるのは間違いないだろう。
なんて思っていたのだが、どうもそう上手くはいかないようだった。
そう。問題は、キッフレイ聖国から来た双子の王子のナルシス・ノグロ・キッフレイ君にある。
いや、問題があるって言い方は良くないな。
別に彼に問題がある訳ではないのだ。素直な子だし。努力家だし。
まぁちょっと、こう、プライドが高いというか。意識が高い所があって、そういう所がとっつきにくいのだけれど。
それでもよく話せばいい子だという事は分かる。
表に出さないけど家族大好きだしね。これから王様になる訳だけど、民衆に対しても何か悪感情がある訳でも無いし。
普通の貴族と言えば、普通の貴族だ。
ただし、これが『春風に囁く恋の詩』における攻略キャラクターとなると話が変わる。
はい。そう。私の冴えわたる頭脳は、ナルシス君とレナちゃんが二人で話をしているシーンを見て、ビビビッと思い出しましたよ。
あ、この子、この世界のヒーローの一人やんと。
何故忘れていたのかとかいう人は、是非50年以上前にプレイしたゲームの詳細を語ってみてもらいたい。
それが出来てから私と話をしよう!
私は未だロリの中のロリという見た目で、歩くだけでそういう性癖の人にねっとりとした目線を送られるくらいには幼女だが、それでも相当長生きしているエルフなのだ。
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……。
ごめん。そう考えたら50年じゃなかったわ。75年だわ。
はい。この中で、75年前にプレイしたゲームの内容を覚えている人だけが私に石を投げても良いですよ。
ま。そんな人がいるわけも無いので、話を先に進めよう。
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