愛され転生エルフの救済日記

とーふ(代理カナタ)

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第12話『エルフいじめ』①

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王城から孤児院へと住処を移動し、子供たちと子供たちをお世話してくれている元アイヴィのメイドさんたちを養うべく、私は冒険者組合へと登録した訳だが。

現状としては、なんともうーんな状況であった。

その理由としては主に冒険者組合という組織にある。

冒険者組合の仕事は基本的に、国や地方自治体……あー、冒険者組合の支部が配置されている町や村なんかだね。

その町や村の管理団体や国が出している依頼は公的依頼。

そして、個人の依頼主が出している依頼が個人依頼になっている。

依頼は全部冒険者組合で管理していて、適した人物に割り振られていく形になっているんだけど。

その適した人物っていうのを判断するのが個人個人に与えられた冒険者ランクってやつだ。

まぁ、前世で言うところの役職みたいなモンかな。

だから冒険者組合側は機械的に私情を挟まず、淡々と冒険者のランクだけを見て、どんな仕事があるか提案していく事になる。

ハズなのだ。

ハズなのだけれど。

「たのもー!」

「し、シーラ様! よくおいでくださいました!」

「今日はお仕事を貰いに来ました」

「お仕事ですね! 少々お待ちください! すぐに一覧を用意させていただきます!!」

「はい」

私は何故か半ば無理やり案内されたソファーの上に座り、何故か当たり前の様に出されたお茶を飲む。

以前、こういう扱いは困ると言ったのだが、私を待たせているという状況に耐えられずに倒れる冒険者組合職員もいるとの事で、仕方なくくつろいでいますよ。という空気を全開で出すことにしたのだ。

けれど、大丈夫かな。

他の冒険者さんに、アイツ、何様だよ。とか思われてないかな。

不安だ……。

「お待たせしました! シーラ様!!」

「いえ。全然待ってませんよ」

「ありがたきお言葉……! では、早速ですが、こちらが依頼になります」

「ありがとうございます。では確認させていただきますね」

私は依頼内容をまとめたファイルを一ページ一ページめくりながら確認してゆく。

特定植物の採取依頼。

私たちがいる町のすぐ近くで採取できる植物。……ふむ。

特定鉱石の採取依頼。

私たちが住んでいる町からは少し外れているが、安全な街道を進んだ先にある鉱山でちょっと掘ればすぐに出てくる鉱石。……ふむ。
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