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第14話『ミラ。二人きりで会いたい。ヘイムブルの、思い出の湖で君を待つ』 1/3
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衝撃的なシュンさんの話は、信じられない様な話を重ねて、突き進んでいった。
「結局、時道と宗介の戦いは和葉の家を崩壊させるだけでは止まらずな、街にも被害が出始めて、正式に十二刀衆が招集された。という訳で俺も戦闘に参加する事になったが、余計被害が広がってしまった為、全員和葉に怒られ戦闘を止める事になったという訳だ」
壮絶な話だったなと思いつつ、私は最初に聞いていた事がどうなったのか気になり、シュンさんに聞いてみる事にした。
「そういえば、和葉さんと宗介さんのご結婚についてはどうなったのですか?」
「あぁ、その件か。実はヤマトにはな、巫女様という建国の神の末裔が居るのだが、この御方が、我らの訴えを聞き、宗介と和葉の結婚を後押しして下さったのさ。どうなろうが、二人は共にヤマトの子であると、故に生まれてくる子もヤマトの子であり、生まれた後にどの神刀の担い手になるか、刀に聞けば良いと言ってな。そして二人はめでたく結婚する事になった」
「……! それは素晴らしいですね!」
ここまで話を聞いていて、ようやくまともな人物が出てきたことに喜びを感じつつ、私は見た事もない二人が幸せな未来を歩み始めたという事に、大きく手を叩いた。
「あぁ。そうだな。めでたい事だ。素晴らしい事だな」
「くく。その様子だと相当派手に祝ったんだろうな」
「あぁ。時道と話していてな。折角の祝いの場だ。派手にいこうという話になってな。森の主と呼ばれていた巨大なクマを狩りに行く事にしたんだ」
ニヤリと笑いながらシュンさんが語り始めた言葉に、私は何だか嫌な予感がしつつ、唾を飲み込みながら話を聞く。
「森の主か。という事は俺達の体の倍くらいか?」
「いやいや。そんなモンじゃない。あー。そうだな……あそこに木があるだろう。俺達が手を繋ぎ合っても足りないくらい太い木だ。あの木よりもちょっとデカいくらいだな」
「ほー。中々の大物だな」
いやいや。中々どころの騒ぎじゃない。
木の大きさはヴェルクモント王国の城壁よりも大きいくらいだから、多分一般的な街や王都の城壁よりも大きいという事になる。
そんな物、国難級だ。
冒険者組合で危険度Sと認定されてもおかしくない。
ドラゴンと同じくらいの危険度だ。
そんな物に挑むなんて、とてもじゃないが正気とは思えない。
いや、ここまでシュンさんの戦いを見てきたけれど、もしかしたらこれがシュンさんの普通なのかもしれない。
「結局、時道と宗介の戦いは和葉の家を崩壊させるだけでは止まらずな、街にも被害が出始めて、正式に十二刀衆が招集された。という訳で俺も戦闘に参加する事になったが、余計被害が広がってしまった為、全員和葉に怒られ戦闘を止める事になったという訳だ」
壮絶な話だったなと思いつつ、私は最初に聞いていた事がどうなったのか気になり、シュンさんに聞いてみる事にした。
「そういえば、和葉さんと宗介さんのご結婚についてはどうなったのですか?」
「あぁ、その件か。実はヤマトにはな、巫女様という建国の神の末裔が居るのだが、この御方が、我らの訴えを聞き、宗介と和葉の結婚を後押しして下さったのさ。どうなろうが、二人は共にヤマトの子であると、故に生まれてくる子もヤマトの子であり、生まれた後にどの神刀の担い手になるか、刀に聞けば良いと言ってな。そして二人はめでたく結婚する事になった」
「……! それは素晴らしいですね!」
ここまで話を聞いていて、ようやくまともな人物が出てきたことに喜びを感じつつ、私は見た事もない二人が幸せな未来を歩み始めたという事に、大きく手を叩いた。
「あぁ。そうだな。めでたい事だ。素晴らしい事だな」
「くく。その様子だと相当派手に祝ったんだろうな」
「あぁ。時道と話していてな。折角の祝いの場だ。派手にいこうという話になってな。森の主と呼ばれていた巨大なクマを狩りに行く事にしたんだ」
ニヤリと笑いながらシュンさんが語り始めた言葉に、私は何だか嫌な予感がしつつ、唾を飲み込みながら話を聞く。
「森の主か。という事は俺達の体の倍くらいか?」
「いやいや。そんなモンじゃない。あー。そうだな……あそこに木があるだろう。俺達が手を繋ぎ合っても足りないくらい太い木だ。あの木よりもちょっとデカいくらいだな」
「ほー。中々の大物だな」
いやいや。中々どころの騒ぎじゃない。
木の大きさはヴェルクモント王国の城壁よりも大きいくらいだから、多分一般的な街や王都の城壁よりも大きいという事になる。
そんな物、国難級だ。
冒険者組合で危険度Sと認定されてもおかしくない。
ドラゴンと同じくらいの危険度だ。
そんな物に挑むなんて、とてもじゃないが正気とは思えない。
いや、ここまでシュンさんの戦いを見てきたけれど、もしかしたらこれがシュンさんの普通なのかもしれない。
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