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第12話『ジャイアントベアーという種はそこまで珍しい種では無いんですよ』 1/3
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ジャイアントベアーという魔物を知っているだろうか。
ここヴェルクモント王国でも年間数十人の一般人が被害にあっており、冒険者でも多くの人が怪我や命を落としている様な非常に危険な魔物だ。
そしてその獰猛さや執念深さは、一度でも自分を傷つけた相手を決して許さず、どこまでも追いかけてくると言います。
これはとある集落の方の話ですが、ジャイアントベアーを撃退する為に、火の魔術で攻撃し、何とか逃げる事が出来たのですが、その夜、寝ている所を襲撃され……という酷い話もあります。
だからこそ、戦う以上は確実に仕留めなくてはいけなくて、出会った場合はどうにかして逃げた後、すぐに討伐しないといけない。
そんな魔物なのです。
なのですが、これは一体どういう事なのでしょうか。
「ミラ!! 大丈夫か!?」
「さっきの悲鳴は……って、ミラ?」
「あ、あぅあぅあぅあー。たっ、たしゅけ」
私は小型のジャイアントベアーに寄り付かれ、頭を擦られ、手を舐められている。
食べる前の味見という訳では無いと思うが……しいて言うなら、懐かれている?
ジャイアントベアーが? 人間に?
いやっ、前例が無いわけではない。
過去にも一応事例はあるのだ。
しかし、それは聖女と呼ばれる様な人達が成した偉業であり、普通の人でジャイアントベアーに懐かれたなんて話はない。
だからおかしいのだ!
「こいつ襲おうって訳じゃないらしいな」
「どうやらその様だな」
「冷静に分析してないでっ! たすけて! ください!」
「あぁ、分かった」
「オラ。お前、少し離れろ」
「ガウッ!?」
「あァ!!?」
「ぎゃう……うぅ……」
お、怯えてる。
ジャイアントベアーがオーロさんに脅されて、怯えてる。
何者なの? この人。
「あっ、逃げちゃいましたね」
そしてオーロさんに怯えたジャイアントベアーはそのまま逃げだしてしまい、私は訳も分からない経験から解放される事になった。
だが、当然これでこの話は終わらず、すぐさまより大きなジャイアントベアーを連れて帰ってきて、そのジャイアントベアーに私たちは襲われる事になるのだった。
ここヴェルクモント王国でも年間数十人の一般人が被害にあっており、冒険者でも多くの人が怪我や命を落としている様な非常に危険な魔物だ。
そしてその獰猛さや執念深さは、一度でも自分を傷つけた相手を決して許さず、どこまでも追いかけてくると言います。
これはとある集落の方の話ですが、ジャイアントベアーを撃退する為に、火の魔術で攻撃し、何とか逃げる事が出来たのですが、その夜、寝ている所を襲撃され……という酷い話もあります。
だからこそ、戦う以上は確実に仕留めなくてはいけなくて、出会った場合はどうにかして逃げた後、すぐに討伐しないといけない。
そんな魔物なのです。
なのですが、これは一体どういう事なのでしょうか。
「ミラ!! 大丈夫か!?」
「さっきの悲鳴は……って、ミラ?」
「あ、あぅあぅあぅあー。たっ、たしゅけ」
私は小型のジャイアントベアーに寄り付かれ、頭を擦られ、手を舐められている。
食べる前の味見という訳では無いと思うが……しいて言うなら、懐かれている?
ジャイアントベアーが? 人間に?
いやっ、前例が無いわけではない。
過去にも一応事例はあるのだ。
しかし、それは聖女と呼ばれる様な人達が成した偉業であり、普通の人でジャイアントベアーに懐かれたなんて話はない。
だからおかしいのだ!
「こいつ襲おうって訳じゃないらしいな」
「どうやらその様だな」
「冷静に分析してないでっ! たすけて! ください!」
「あぁ、分かった」
「オラ。お前、少し離れろ」
「ガウッ!?」
「あァ!!?」
「ぎゃう……うぅ……」
お、怯えてる。
ジャイアントベアーがオーロさんに脅されて、怯えてる。
何者なの? この人。
「あっ、逃げちゃいましたね」
そしてオーロさんに怯えたジャイアントベアーはそのまま逃げだしてしまい、私は訳も分からない経験から解放される事になった。
だが、当然これでこの話は終わらず、すぐさまより大きなジャイアントベアーを連れて帰ってきて、そのジャイアントベアーに私たちは襲われる事になるのだった。
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