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第4話『ミラ。君の夢はなんだ?』 3/4
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それから。
私はオーロさんとシュンさんが持ってきた沢山の山菜から、食べられる物と食べられない物を分けて料理を作っていた。
ついでにと、二人が狩ってきた魔物の肉も入っている。
サバイバルの時に役立つ本を読んでおいて良かった。備えあれば憂いなしである。
「ほー。これが食べられない草か。どうやって見分けるんだ?」
「植物は植物大百科を全て覚えました。シュンさんが持っているのはニガシビレ草、葉の形が特徴的なんです。このギザギザとした葉っぱは、これの他に六十二種類しか無くてですねー。その中でもよりギザギザの間隔が細かく、葉の先端が鋭いのがニガシビレ草の特徴なんですよ。あ、ただ近縁種もいくつかあって……」
「あー。分かった。分かった。スマンが俺の頭じゃ覚えられそうにない」
「なんだ。シュン。子供が楽しそうに話してんだ。最後まで聞いてやれよ」
「言うな。オーロ。こういう子の話が長いのはよく知ってるんだ。朝まで話すぞ。こういうタイプは」
「そこまで話しません! ちょっとした応用情報だけです!」
「なるほど。じゃあ、どれくらい長く話すつもりだ?」
「えと、後は近縁種の話と生態と、どうしても食べる際の注意事項と」
「やはり朝まで続きそうだな」
「そんな事は……! あるかもしれませんが」
「ワハハハ。これから長い旅になる。話したい事があるならゆっくりと話せば良いさ。時間は十分にあるんだからな」
「オーロさん……!」
「という訳で、まずは飯にしよう」
「はい!」
私はオーロさんの用意した木のお皿に、オーロさんの分とシュンさんの分を入れる。
そして自分には二人の半分くらいの量を入れて、少しずつ食べるのだった。
火を囲みながら食べるご飯なんて初めてで、何だかワクワクしてしまう。
パチっ、パチっと、火花が散って、空に赤い火の欠片が舞い上がっていくのも、木々の隙間から月が顔を覗かせているのも、何もかもが新鮮で、心躍るものばかりだ。
こうして椅子にしている木だって、踏みしめた枯れ葉の感触だって、家や街に閉じこもっていては感じられない物ばかりなのだ。
目を閉じれば風の音が聞こえるし、木々が揺らめく音はまるで木と木が話をしている様でもある。
「ふふっ、ここが外の世界」
私はオーロさんとシュンさんが持ってきた沢山の山菜から、食べられる物と食べられない物を分けて料理を作っていた。
ついでにと、二人が狩ってきた魔物の肉も入っている。
サバイバルの時に役立つ本を読んでおいて良かった。備えあれば憂いなしである。
「ほー。これが食べられない草か。どうやって見分けるんだ?」
「植物は植物大百科を全て覚えました。シュンさんが持っているのはニガシビレ草、葉の形が特徴的なんです。このギザギザとした葉っぱは、これの他に六十二種類しか無くてですねー。その中でもよりギザギザの間隔が細かく、葉の先端が鋭いのがニガシビレ草の特徴なんですよ。あ、ただ近縁種もいくつかあって……」
「あー。分かった。分かった。スマンが俺の頭じゃ覚えられそうにない」
「なんだ。シュン。子供が楽しそうに話してんだ。最後まで聞いてやれよ」
「言うな。オーロ。こういう子の話が長いのはよく知ってるんだ。朝まで話すぞ。こういうタイプは」
「そこまで話しません! ちょっとした応用情報だけです!」
「なるほど。じゃあ、どれくらい長く話すつもりだ?」
「えと、後は近縁種の話と生態と、どうしても食べる際の注意事項と」
「やはり朝まで続きそうだな」
「そんな事は……! あるかもしれませんが」
「ワハハハ。これから長い旅になる。話したい事があるならゆっくりと話せば良いさ。時間は十分にあるんだからな」
「オーロさん……!」
「という訳で、まずは飯にしよう」
「はい!」
私はオーロさんの用意した木のお皿に、オーロさんの分とシュンさんの分を入れる。
そして自分には二人の半分くらいの量を入れて、少しずつ食べるのだった。
火を囲みながら食べるご飯なんて初めてで、何だかワクワクしてしまう。
パチっ、パチっと、火花が散って、空に赤い火の欠片が舞い上がっていくのも、木々の隙間から月が顔を覗かせているのも、何もかもが新鮮で、心躍るものばかりだ。
こうして椅子にしている木だって、踏みしめた枯れ葉の感触だって、家や街に閉じこもっていては感じられない物ばかりなのだ。
目を閉じれば風の音が聞こえるし、木々が揺らめく音はまるで木と木が話をしている様でもある。
「ふふっ、ここが外の世界」
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