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第3話『死者を蘇らせる魔術を知っていると言っていたな』 3/3
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「その服。着物だな。それに刀か。貴様、かの国の侍だな? 何の用だ」
「お前の連れていた少女に、用がある。それだけだ」
「チッ。面倒な」
何が何だかよく分からないが、二人とも私に用事があるらしい。
鎧の人はさっき聞いたが、着物の人はまだ知らない。
なら、どうしようか。聞いてみようか。
「す、すみませーん!」
「「なんだ!?」」
「あっ、忙しい所恐縮です。あのですね。着物の方。私に用事があるとの事なのですが、どの様な用事でしょうか?」
その問いに、ちょうどぶつかりながら止まっていた二人は、奇妙な物でも見る様な目で私を見た後、それぞれ大きく一歩後退した。
そして、着物の人は私を見ながら質問に答えてくれる。
「昼間。神刀について話していただろう? おそらく、かつて我が国より失われた一刀だと思われる。それを回収したいのだが、場所が分からない。お前が分かると言っていたから、案内して貰おうと思っていた」
「我が国……? という事は!! まさか、まさかまさか!! 貴方様は伝説の国ヤマトの出身なのですか!?」
「伝説かは知らんが、確かに俺はヤマトの出身だ」
「あぁ、本当に実在したのですね! いえ、存在は確かにしていました。ただ、それが現在まで続いているとは……! という事は、やはり獣人戦争に現れたという謎の武装集団は、ヤマトの侍さんなのでしょうか!? はっ! という事は、国連議会が東国へ冒険者を派遣したのも! 聖女セシル様が東へ向かったというのも! 全て、真実!!」
「あー。お嬢ちゃん?」
「なんでしょうか!? 鎧の方!」
「あー。いや。俺はオーロという者だが」
「自己紹介ですね! そう言えば私もまだしておりませんでした! 私はミラ。ミラ・ジェリン・メイラーと申します! よろしくお願いします。オーロさん!」
「あ、あぁ」
「それと、ヤマトの方もお名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「……天霧、瞬だ」
「アマギリ? シュンさん」
「瞬で良い。ミラ、だったか?」
「はい! シュンさんですね! よろしくお願いします!」
私は立ち上がり、二人に頭を下げながら名案に震えていた。
そうだ! 殿下は言っていたじゃないか! 私が強い人たちとチームを組む事が出来れば何処へ行っても良いと!
オーロさんは、油断していたとは言え、お姉様を倒すほどの実力者で、シュンさんもオーロさんと同じくらい強い方!
なら、なら! 二人は個人戦闘力が人類の規格外。つまりはSランクの人間だという事だ。
そして、二人とも、私の知識を求めている。
これは運命だ。世界が私に旅立てと言っているに違いない!
「お二人に私から提案があります!」
「提案?」
「……?」
「私とチームを組んで、伝わっていない世界の歴史、そして失われた魔術を一緒に調べませんか!?」
「お前の連れていた少女に、用がある。それだけだ」
「チッ。面倒な」
何が何だかよく分からないが、二人とも私に用事があるらしい。
鎧の人はさっき聞いたが、着物の人はまだ知らない。
なら、どうしようか。聞いてみようか。
「す、すみませーん!」
「「なんだ!?」」
「あっ、忙しい所恐縮です。あのですね。着物の方。私に用事があるとの事なのですが、どの様な用事でしょうか?」
その問いに、ちょうどぶつかりながら止まっていた二人は、奇妙な物でも見る様な目で私を見た後、それぞれ大きく一歩後退した。
そして、着物の人は私を見ながら質問に答えてくれる。
「昼間。神刀について話していただろう? おそらく、かつて我が国より失われた一刀だと思われる。それを回収したいのだが、場所が分からない。お前が分かると言っていたから、案内して貰おうと思っていた」
「我が国……? という事は!! まさか、まさかまさか!! 貴方様は伝説の国ヤマトの出身なのですか!?」
「伝説かは知らんが、確かに俺はヤマトの出身だ」
「あぁ、本当に実在したのですね! いえ、存在は確かにしていました。ただ、それが現在まで続いているとは……! という事は、やはり獣人戦争に現れたという謎の武装集団は、ヤマトの侍さんなのでしょうか!? はっ! という事は、国連議会が東国へ冒険者を派遣したのも! 聖女セシル様が東へ向かったというのも! 全て、真実!!」
「あー。お嬢ちゃん?」
「なんでしょうか!? 鎧の方!」
「あー。いや。俺はオーロという者だが」
「自己紹介ですね! そう言えば私もまだしておりませんでした! 私はミラ。ミラ・ジェリン・メイラーと申します! よろしくお願いします。オーロさん!」
「あ、あぁ」
「それと、ヤマトの方もお名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「……天霧、瞬だ」
「アマギリ? シュンさん」
「瞬で良い。ミラ、だったか?」
「はい! シュンさんですね! よろしくお願いします!」
私は立ち上がり、二人に頭を下げながら名案に震えていた。
そうだ! 殿下は言っていたじゃないか! 私が強い人たちとチームを組む事が出来れば何処へ行っても良いと!
オーロさんは、油断していたとは言え、お姉様を倒すほどの実力者で、シュンさんもオーロさんと同じくらい強い方!
なら、なら! 二人は個人戦闘力が人類の規格外。つまりはSランクの人間だという事だ。
そして、二人とも、私の知識を求めている。
これは運命だ。世界が私に旅立てと言っているに違いない!
「お二人に私から提案があります!」
「提案?」
「……?」
「私とチームを組んで、伝わっていない世界の歴史、そして失われた魔術を一緒に調べませんか!?」
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