英雄の世紀

博元 裕央

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・【資料】用語集

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械人アシモフ/非三原則械人アンチアシモフ
人造人間の内、機械で作られた者。ロボット、アンドロイドの類。
基本的には戦後フリッパー・アシモフ博士が作った基礎プログラム・【三原則】によって動作しており、人間を傷つける事が出来ない。
但し、ヒューマンライトや特車人間五式など戦前に作られた個体は【三原則】によって制御されていない為殺人も可能。後世、その再現を目的として【三原則】を使わずに作られた殺人も可能な戦闘用のものを【非三原則械人アンチアシモフ】と呼称し、キジンダーやブレイダー、【破戒部隊デストラボット】等がこれに当てはまる。

合成人間チャペック
人造人間の内、生体で構成された者。バイオロイド、クローン、ホムンクルスの類。
戦前に科学結社メトロポリスに所属するカレルレン・チャペック博士が作り出した。
カレルレン・チャペック博士は合成人間チャペックの代表である【山椒魚ショイフツェリ】の制作者としても知られ、後に組織欧州支局長ソサエティ・ヨーロッパオーダーとなるヘルバート・ギルシュタインと並び、メトロポリスの長ジークフリート・カリガリ博士の両腕と称された存在。
余談だが、後世東西においてそれぞれオブイェークト・ハイパーチュンとグリム&グリッティの元となった【双子計画プロィエクト・メンゲル】の生みの親であるヨハン・メンゲルは、当時の科学結社メトロポリスにおいて「非道徳的な実験を厭わないという才があるだけの小物」と評価されていた。

生体改人バイオ
生物学的な強化により超人化した存在の総称。
獣人のような姿をしたものも人間の筋肉がそのまま巨大化したようなものもいるが、超人輸血で作られたアメリカの第一世代スーパーヒーローなどもこれに当てはまる。

機械改人サイバー
機械工学的な強化により超人化した存在の総称。要するにサイボーグの類いである。
あくまで肉体に機械が内蔵されているものを呼称する用語。

幽妖超人オカルト/幽妖改人《オカルト》】
超能力や魔法などオカルト的な力を持つ事で超人化した存在の呼称。
改造によってそうなったものや超能力者・魔法使いの肉体を更に強化改造したものを特に【幽妖改人《オカルト》】と呼称する。
高天原ラ・ムー・リアに由来する超人は、コレに当てはまるのか現生人類には超能力や魔法にしか見えないが何らかの技術によるものなのか曖昧な存在もいる。

薬物超人サイケ
薬物投与により超人化した存在の呼称。70年代に定義された用語だが、フューチャーボーイなど用語定義前から同種の超人は存在した。
また、超人輸血を使わずに超人化した戦後世代のアメリカン・スーパーヒーローのかなりの数もこれに当てはまる。

機械鎧人パワードスーツ
機械改人サイバーと違い、機械工学的な強化が行われた装備を着用して戦う事で超人相応の能力を得る存在の呼称。
完全に機械で出来た鎧のようなものもあれば、柔軟なボディスーツ的な印象を与えるデザインのものもいる。
肉体的には生身の人間の者もいれば、スーツに適応や接続をする為の改造を肉体に受けている者もいる。
また稀だが、生体部品を使用した共生生物のような強化スーツや魔法の掛かった鎧等もあり、それらは【生体鎧人パワードスーツ】【幽妖鎧人パワードスーツ】と記載される。
更に稀なものとして大日本帝国が実用した真武超鋼殻等、それらの要素を複合的に用いた【複合鎧人ハイパワードスーツ】も存在する。

頭脳超人ジーニアス
厳密に言えば後天変異超人ギフテッド先天変異超人ミュータントの一種であるが、外形的な変異や特異な能力を持たず、只管に天才的な頭脳を持つ超人の呼称。また、超人的な頭脳だけではなく超人的な神経も併せ持ち、人間の肉体が出来る限界の挙動を完璧に熟す者もいる。
機械鎧人パワードスーツを兼ねる者が多い。
また、どこまでが天才でどこまでが頭脳超人ジーニアスかという区分が曖昧である事、肉体的には人間である事から、先天変異超人ミュータントと違って最初から人間扱いされていた。

後天変異超人ギフテッド
放射線を浴びる、感電する、薬液水槽に落下する(超人化を目的とした薬物の摂取によるかどうが薬物超人サイケとの違いとなる)等の偶発的かつ後天的な影響により超人化した存在の呼称。
「人間として生まれたかどうか」で人間とされるため先天変異超人ミュータントと違って最初から人間扱いされていた。

先天変異超人ミュータント
突然変異などの理由で生まれた時から異能や異形を持って生まれた超人の呼称。
人間の定義について論争を巻き起こし、アメリカ公民権運動を激化させる事になる。
第二次内戦シビルウォーⅡの主な原因の一つだが、結果として人権が認められた後で出生率が大幅に低下している為、先天変異超人ミュータントの発生野理由に当時の乱開発や核実験による環境汚染の影響や、超人を生産する為のアメリカ合衆国政府の陰謀があるのではないかと今でも疑われている。

生機幽合体サイバイオカルト
大日本帝国軍が滅亡の前に最初の一体を作り出す事に成功し、組織日本支部ソサエティ・ジャパンブランチが生産・実用した究極の改造人間。
生体改人バイオ機械改人サイバー幽妖改人オカルトの要素を併せ持ち、特定の生物をモチーフとした生体改造と特定の無機物・機械・道具などをモチーフとしたサイボーグ化、神霊的存在を降霊する魔術的な強化により、生物の柔軟な可能性と機械の強靱・精密さ、霊的な奇跡を併せ持つ存在。
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