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魔帝動乱編 魔王の後継者との再戦
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【終焉焔獄炎滅弾!!!】
モルドレッドが漆黒の太陽を放ち
それをサタン・ジオ・インザークの剣が弾き
漆黒の太陽が爆ぜるとその爆風を突っ切って
シャルロットが突撃し、互いに剣を交わす中
シャルロットはサタン・ジオ・インザークにある事を聞いた。
「サーターアンダギー!アンタの目的ってなんなのさ!?」
「はっ!!目的なんて決まってるだろうが!
俺こそが魔王の後継者に相応しいってことを証明するためだ!」
「あっははは……とんでもない馬鹿だなお前!!」
シャルロットはそう言いながら
サタンに踏み込んで斬りかかろうとする
サタンはそれを自身の魔剣で防御しようとすると・・・。
「なにっ!?」
甲高い金属音と共に彼の魔族殺しの剣が砕け散った。
「おいおい、俺の剣を一撃かよ。」
「余裕あるのか………よ!」
シャルロットがそう言うとサタンは更に竜殺しの魔剣を召喚するも・・・。
「遅い。」
そう言ってあっという間に二本目を砕くも・・・
「なら次はこれだ!!」
そう言って三本目の魔剣を召喚した。
「一体何本隠し持ってるんだよ!!?」
「……あれ、可笑しくないですか?」
「あれ?」
するとルミナはある事を聞いた。
「あれだけポンポン出してるのに
魔力が減っている様子がありません。
息切れどころか汗一つも掻いていないじゃないですか?」
「………確かに。」
サタンの顔を見ると確かに汗一つ掻いていないことが良く分かる。
私達のことが眼中に無く油断しているような気がする。
「隙ありっ!」
モルドレッドは破壊の神眼を使ってサタンの剣を破壊すると
サタンはモルドレッドに向かってこう言った。
「邪魔すんじゃねえぞ!!」
そう言って透き通った氷球を召喚して
モルドレッド目掛けて投げ放った。
「何よ、こんなの!」
モルドレッドは火球を出して氷球を蒸発させると
氷結魔法の無数の針が現われて
モルドレッドの全身の衣服を破いた。
「きゃあああああああ!?」
「!!!」
シャルロットはモルドレッドの半裸に気を取られて
一瞬の間サタンから視線が逸れると
サタンは四本目の神殺しの魔剣を召喚してこう言った。
「余所見すんなよ!」
シャルロットは魔王剣ヴォルディスノアールで防御するも
サタンの攻撃が苛烈さを増した。
「どうした、アルビオン!!その程度かよ!?
本当に弱くなっちまったなああああああ!!!」
「うるっせええええ!!しゃらくせえ!!」
シャルロットはサタンの言葉に反論すると
サタン・ジオ・インザークは更にこう続けた。
「お前の弱さの原因はわかってるぜ…?
何しろ・・・あいつらがいるからな!」
そう言うとサタンは射出タイプの雷槍を召喚して
シャルロットに投げる振りをして
ルミナ達に照準を合わせた。
「こう言う事だよ!」
シャルロットはサタンの卑劣な攻撃を何とかしようとするも
雷光の槍はルミナ達にめがけて飛んでいき
シャルロットはそれを止めようとすると・・・。
「それがテメエの弱点だ!!!」
サタンは剣を振りかぶってシャルロットを後ろから斬ろうとした。
どう考えても間に合わないと思ったその時
ルミナ達の前にナニカが現われた。
同時に衝撃波が巻き起こり同時に光の槍が消えた。
「なっ!!」
サタンはそれに驚いている
シャルロットはサタンの放った光より速い雷槍に追いついて
あえて左胸を貫かせて攻撃を庇ったのだ。
シャルロットは途端にターンをして・・・
サタン目掛けて蹴りを放った。
「おらあ!!」
「ぐは!」
そしてそのままサタンが吹き飛ぶのを確認した
シャルロットはルミナ達の前で槍を抜いた。
「ちょっ!?大丈夫なわけっ!?」
「ああ、平気平気、この程度の傷すぐに治るし」
「あわわ…か…回復魔法かけますぅぅぅ!!?」
ルミナの杖の先端から溢れた淡い光に当たった
シャルロットの傷がみるみる塞がっていく。
「おお~やっぱり凄いねルミナちゃんの回復魔法」
「いえいえ、全然そんなことないですよ~!」
「余所見してんじゃねえぞ!!!」
サタンは神殺しの魔剣に黒雷を纏わせて極大光線のように発射した。
シャルロットの胸から溢れた血を数滴飲んでしまった
モルドレッドは真祖の吸血鬼の力が開放され
ルミナとモルドレッドは神核の能力を解放する。
身体能力や魔力が普段とは別人のような凄まじいモノとなり
瞳が真紅に染まっていく。
禍々しい赤黒い滅びの魔法陣と
星座のような精密で芸術のように美しい魔法陣が展開される。
星命流転
黒滅紫滅終焉災竜雷
二人は掌から世界を滅ぼす黒・赤・紫の雷を放つ魔法
黒滅紫滅終焉災竜雷を放出する。
黒滅紫滅終焉災竜雷は
サタンの黒雷を滅ぼしながら衝突し
極光が洞窟を昼間のように明るく照らした
「ぐっわああああああああああああ!?」
光が収まるとそこに彼の姿はなかった。
「だー!痛えーなくそが!」
サタンは吹き飛ばされた右腕に回復魔法をかけながら
苛立ちを募らせて周りに八つ当たりしている
ヘスティアは興味なさげにサタンに向けてこう言った。
「貴方のその力を過信しすぎてるからよ。」
そう言うとサタンはヘスティアに向けて怒鳴り散らすようにこう言った。
「おい、闇精霊!いつになったら終わるんだよ!?」
「もう少し時間がかかるわね。
この石板の暗号を解読しながらだから
どうしても手間取っちゃうのよ。」
そう言うとサタンはヘスティアに向けてこう言い放った。
「早くしろ。そいつを使って魔王に楯突いた報いを受けさせてやる。」
そう言った後、サタンはヘスティアにある物を見せつけた。
「間に合わなけりゃこいつで貴様を俺のものにする!」
それは紅く輝く宝玉であった。
それを見てヘスティアはサタンに聞こえないほどの声でこう呟いた。
「本当に愚かな男。
貴方程度じゃアルビオン達に勝てるわけないでしょ。」
「やっぱり彼は魔王になるのにも中途半端かしらね?」
サタンを追って洞窟の奥へ進んだ私達
途中で封印されていたであろう扉が全て開かれていたせいで
あっさりと最深部にまで続く階段まで到達してしまった。
「多分・・・アイツの仲間がやったんだろうな。」
長い階段が下に続くように伸びていた。
「このまま進むよ~」
「お姉ちゃん…どうしましたか?」
「べべべべべ別に暗がりが怖いとかそんなんじゃないんだからっ!?」
「はいはい、ツンデレ発揮してないで行くよ。」
「はあーー!?ツンデレなんかになってないわよっ!?」
しばらくするとモルドレッドがシャルロットに向けてこう聞いた。
「ねえ、まだなのシャルロット?
さっきから一時間以上歩いてるんだけど。」
「お姉ちゃんうるさい。
十分毎に同じこと聞いてくるしさ。」
「はああ…!?なんですってぇぇぇぇ!!??」
「し…仕方ないですよ、もうちょっとで最深部ですから」
モルドレッドはむーと頬を膨らましている中
三人の前に巨大な石の彫刻を模った壁がそこにあった。
そこに描かれていたのは・・・。
「………これは五大精霊王の彫刻みたいね。」
モルドレッドが明かりを付けてみたのは・・・
五属性を意味する彫刻であるのだが
ルミナはその下を見た。
「あれ?………これだけ剥ぎ取られています?」
その彫刻の下には・・・何故か不自然に削り取られた部分があった。
するとシャルロットがそれをなぞるとこう言った。
「ああ、これか、これまた懐かしいやつだな。
これは神話の時代の後に後世によって存在を消された
闇の精霊王、ヘスティア・ダークネルナイトの彫刻だよ。」
「なんでシャルロットがそんなことを知ってるのよ?」
それを聞いたモルドレッドは聞き返そうとすると
重々しい扉が開くような振動と大きな音がした。
するとルミナがモルドレッドに向けてこう言った。
「これは神話時代に魔王が造ったと言われている遺跡で
皇帝陛下曰く、魔王や魔皇だけが開けれる……
とのことなのでこれでいつでも入れます。」
それを聞いたモルドレッドがこう言った。
「よ~し、さっそく乗りこ・・・。」
「待ってください。」
「え?」
言いかけた途端にルミナが待つように言った。
すると近くの鍾乳洞の側にある
水が透き通っている綺麗な湖を見てこう提案した。
「埃や土煙で…皆さん…その…汚れちゃっていますので……
ここで…皆さんと水浴びをしましょう。」
「……しょうがないわねえ」
最深部に到達した私達は
最深部の鍾乳洞の側にある湖で水浴びをして身を清めている。
私は魔法で二体の分身を作り
最深部の襲撃に備えて見張りをさせている。
「女の子って奴はどうしてまー綺麗好きなこと。」
「まあまあ、良いじゃあありませんか?
ここまで皆、休みなしだったんですし
休憩をするという意味では丁度良いですし。」
シャルロット二号がそう言った後、シャルロット三号はこう呟いた。
「それにしても、見張りって退屈だなあ。」
「ですが、最高ではないですか。
ここはよく声が反響して湖でのやり取りが
声とか音とかバッチリと聞こえていますし
それに、本体の私から頼まれた
サービスシーンもバッチリと
映像記録投影迷彩機…ステルスドローン…?ってやつで
バッチリと撮影していますし……
なんかお寿司食べたくなってきた。」
シャルロット二号は確かにと思っていた。
そんな彼女達はと言うと・・・。
「シャル姉~何ボーッとしてるの!」
突然、ここにいるはずのない妹が現れて抱きついてきた。
「おわあっ!?ルイン…いつの間に!?」
「えへへ~なんかシャル姉が面白そうなことしてそうだったから
空間をバーンって壊して追っかけてきちゃった。」
「シャル姉ってお風呂入ってるんだ~?」
「ならわたしも脱ごうっと~」
既に下着姿である彼女はスルスルと下着を脱ぎ捨てて
私はルインと一緒に遊びたおした。
「うううう、何でルミナはそんなにおっぱいが大きいのよ~~!」
モルドレッドがそう言っているがまあ無理はないのだ。
この中では自分は胸囲が周りに比べると慎ましいのだ。
僅差ではあるが、妹にも負けているのだ。
「ルミナは私とそんなに年も変わらないのに
どうしてそんなに大きくなったの?」
「……まさか、魔皇になって食事が豪華になったことが
発育となにかしらの関係があるのかしら!?」
「え……ええええ!?」
「どうして…って言われましても………!?」
「あまり…気にしたことが……ありませんでしたけど…
孤児院の時からこうでしたし……自然とそうなった……としか……」
「にゃああああああああああああ!?!??」
「遺伝なの!?遺伝なの!?遺伝子のせいなのー!?」
「なら、せめて…このふかふかを堪能してやるんだからっ!!
揉ませなさいよーーーー!!」
「ぴゃえっ!?わっ!キャアアア~!?」
モルちゃんはルミナの胸を鷲掴みにして乳繰り合っている。
「やれやれ、若い奴は皆、忙しいなあ。」
そう言いながら鍾乳洞の天井を見ているが
シャルロットのスタイルはどちらかと言えば
全体的に幼女体型ではあるが
胸に関していえばモルドレッドよりはあるほうである。
「ルミナ、頭にまだ土が残ってるわ
わたしがしっかりと洗ってあげるわ。」
「あ、よろしくお願いします、お姉ちゃん」
シャルロットは二人が本当の姉妹のように
仲良さそうにしているのを見て
シャルロットは嫉妬してしまっているが
彼女がそれに気づくことはないであろう。
「なあシャルロット三号、あの野郎どう見る?」
シャルロット二号がシャルロット三号に
サタン・ジオ・インザークについて聞いた。
すると三号は二号にこう答えた。
「ああそれだがお前の言葉と統合して
その後戦闘を振り返ってみたんだが
妙な事があるとすれば………魔剣の耐久値。
いくら、私の魔剣が最強の剣とはいえ
奴の召喚していた魔剣も一級品の神器だ。
本来ならあんなに簡単に砕けるとは思えん。
つまり武器の強さに引っ掛かりがあるし
アイツ自身の強さも引っ掛かるのだ。」
「つまり彼は何かしらの方法で
ソロモンの悪魔72柱と契約して
その悪魔に縁のある多くの魔剣を使っているという寸法か。」
二号が三号の言葉をそう解釈した後
二人の体が光の粒子になって消えていく。
「おっと、そろそろ本体が帰ってくる」
「私達の出番も終わりか。 」
シャルロット二号とシャルロット三号の談話が終わった後
ルミナ達は服を着替えて
最深部の帝国の秘宝が封印されている場所まで辿り着いた。
「それじゃあ・・・みんな行くぞ!」
そして扉が開くとそこにいたのは・・・。
サタン・ジオ・インザークと真祭殿に立っているヘスティアがそこにいた。
「よう、さっきぶりだな。アルビオン!!」
サタンがそう大声で言うと
シャルロットは魔王剣ヴォルディスノアールを構えて
魔王の後継者に向けてこう言った。
「決着をつけるぞ!偽物の魔王さんよ!!」
モルドレッドが漆黒の太陽を放ち
それをサタン・ジオ・インザークの剣が弾き
漆黒の太陽が爆ぜるとその爆風を突っ切って
シャルロットが突撃し、互いに剣を交わす中
シャルロットはサタン・ジオ・インザークにある事を聞いた。
「サーターアンダギー!アンタの目的ってなんなのさ!?」
「はっ!!目的なんて決まってるだろうが!
俺こそが魔王の後継者に相応しいってことを証明するためだ!」
「あっははは……とんでもない馬鹿だなお前!!」
シャルロットはそう言いながら
サタンに踏み込んで斬りかかろうとする
サタンはそれを自身の魔剣で防御しようとすると・・・。
「なにっ!?」
甲高い金属音と共に彼の魔族殺しの剣が砕け散った。
「おいおい、俺の剣を一撃かよ。」
「余裕あるのか………よ!」
シャルロットがそう言うとサタンは更に竜殺しの魔剣を召喚するも・・・。
「遅い。」
そう言ってあっという間に二本目を砕くも・・・
「なら次はこれだ!!」
そう言って三本目の魔剣を召喚した。
「一体何本隠し持ってるんだよ!!?」
「……あれ、可笑しくないですか?」
「あれ?」
するとルミナはある事を聞いた。
「あれだけポンポン出してるのに
魔力が減っている様子がありません。
息切れどころか汗一つも掻いていないじゃないですか?」
「………確かに。」
サタンの顔を見ると確かに汗一つ掻いていないことが良く分かる。
私達のことが眼中に無く油断しているような気がする。
「隙ありっ!」
モルドレッドは破壊の神眼を使ってサタンの剣を破壊すると
サタンはモルドレッドに向かってこう言った。
「邪魔すんじゃねえぞ!!」
そう言って透き通った氷球を召喚して
モルドレッド目掛けて投げ放った。
「何よ、こんなの!」
モルドレッドは火球を出して氷球を蒸発させると
氷結魔法の無数の針が現われて
モルドレッドの全身の衣服を破いた。
「きゃあああああああ!?」
「!!!」
シャルロットはモルドレッドの半裸に気を取られて
一瞬の間サタンから視線が逸れると
サタンは四本目の神殺しの魔剣を召喚してこう言った。
「余所見すんなよ!」
シャルロットは魔王剣ヴォルディスノアールで防御するも
サタンの攻撃が苛烈さを増した。
「どうした、アルビオン!!その程度かよ!?
本当に弱くなっちまったなああああああ!!!」
「うるっせええええ!!しゃらくせえ!!」
シャルロットはサタンの言葉に反論すると
サタン・ジオ・インザークは更にこう続けた。
「お前の弱さの原因はわかってるぜ…?
何しろ・・・あいつらがいるからな!」
そう言うとサタンは射出タイプの雷槍を召喚して
シャルロットに投げる振りをして
ルミナ達に照準を合わせた。
「こう言う事だよ!」
シャルロットはサタンの卑劣な攻撃を何とかしようとするも
雷光の槍はルミナ達にめがけて飛んでいき
シャルロットはそれを止めようとすると・・・。
「それがテメエの弱点だ!!!」
サタンは剣を振りかぶってシャルロットを後ろから斬ろうとした。
どう考えても間に合わないと思ったその時
ルミナ達の前にナニカが現われた。
同時に衝撃波が巻き起こり同時に光の槍が消えた。
「なっ!!」
サタンはそれに驚いている
シャルロットはサタンの放った光より速い雷槍に追いついて
あえて左胸を貫かせて攻撃を庇ったのだ。
シャルロットは途端にターンをして・・・
サタン目掛けて蹴りを放った。
「おらあ!!」
「ぐは!」
そしてそのままサタンが吹き飛ぶのを確認した
シャルロットはルミナ達の前で槍を抜いた。
「ちょっ!?大丈夫なわけっ!?」
「ああ、平気平気、この程度の傷すぐに治るし」
「あわわ…か…回復魔法かけますぅぅぅ!!?」
ルミナの杖の先端から溢れた淡い光に当たった
シャルロットの傷がみるみる塞がっていく。
「おお~やっぱり凄いねルミナちゃんの回復魔法」
「いえいえ、全然そんなことないですよ~!」
「余所見してんじゃねえぞ!!!」
サタンは神殺しの魔剣に黒雷を纏わせて極大光線のように発射した。
シャルロットの胸から溢れた血を数滴飲んでしまった
モルドレッドは真祖の吸血鬼の力が開放され
ルミナとモルドレッドは神核の能力を解放する。
身体能力や魔力が普段とは別人のような凄まじいモノとなり
瞳が真紅に染まっていく。
禍々しい赤黒い滅びの魔法陣と
星座のような精密で芸術のように美しい魔法陣が展開される。
星命流転
黒滅紫滅終焉災竜雷
二人は掌から世界を滅ぼす黒・赤・紫の雷を放つ魔法
黒滅紫滅終焉災竜雷を放出する。
黒滅紫滅終焉災竜雷は
サタンの黒雷を滅ぼしながら衝突し
極光が洞窟を昼間のように明るく照らした
「ぐっわああああああああああああ!?」
光が収まるとそこに彼の姿はなかった。
「だー!痛えーなくそが!」
サタンは吹き飛ばされた右腕に回復魔法をかけながら
苛立ちを募らせて周りに八つ当たりしている
ヘスティアは興味なさげにサタンに向けてこう言った。
「貴方のその力を過信しすぎてるからよ。」
そう言うとサタンはヘスティアに向けて怒鳴り散らすようにこう言った。
「おい、闇精霊!いつになったら終わるんだよ!?」
「もう少し時間がかかるわね。
この石板の暗号を解読しながらだから
どうしても手間取っちゃうのよ。」
そう言うとサタンはヘスティアに向けてこう言い放った。
「早くしろ。そいつを使って魔王に楯突いた報いを受けさせてやる。」
そう言った後、サタンはヘスティアにある物を見せつけた。
「間に合わなけりゃこいつで貴様を俺のものにする!」
それは紅く輝く宝玉であった。
それを見てヘスティアはサタンに聞こえないほどの声でこう呟いた。
「本当に愚かな男。
貴方程度じゃアルビオン達に勝てるわけないでしょ。」
「やっぱり彼は魔王になるのにも中途半端かしらね?」
サタンを追って洞窟の奥へ進んだ私達
途中で封印されていたであろう扉が全て開かれていたせいで
あっさりと最深部にまで続く階段まで到達してしまった。
「多分・・・アイツの仲間がやったんだろうな。」
長い階段が下に続くように伸びていた。
「このまま進むよ~」
「お姉ちゃん…どうしましたか?」
「べべべべべ別に暗がりが怖いとかそんなんじゃないんだからっ!?」
「はいはい、ツンデレ発揮してないで行くよ。」
「はあーー!?ツンデレなんかになってないわよっ!?」
しばらくするとモルドレッドがシャルロットに向けてこう聞いた。
「ねえ、まだなのシャルロット?
さっきから一時間以上歩いてるんだけど。」
「お姉ちゃんうるさい。
十分毎に同じこと聞いてくるしさ。」
「はああ…!?なんですってぇぇぇぇ!!??」
「し…仕方ないですよ、もうちょっとで最深部ですから」
モルドレッドはむーと頬を膨らましている中
三人の前に巨大な石の彫刻を模った壁がそこにあった。
そこに描かれていたのは・・・。
「………これは五大精霊王の彫刻みたいね。」
モルドレッドが明かりを付けてみたのは・・・
五属性を意味する彫刻であるのだが
ルミナはその下を見た。
「あれ?………これだけ剥ぎ取られています?」
その彫刻の下には・・・何故か不自然に削り取られた部分があった。
するとシャルロットがそれをなぞるとこう言った。
「ああ、これか、これまた懐かしいやつだな。
これは神話の時代の後に後世によって存在を消された
闇の精霊王、ヘスティア・ダークネルナイトの彫刻だよ。」
「なんでシャルロットがそんなことを知ってるのよ?」
それを聞いたモルドレッドは聞き返そうとすると
重々しい扉が開くような振動と大きな音がした。
するとルミナがモルドレッドに向けてこう言った。
「これは神話時代に魔王が造ったと言われている遺跡で
皇帝陛下曰く、魔王や魔皇だけが開けれる……
とのことなのでこれでいつでも入れます。」
それを聞いたモルドレッドがこう言った。
「よ~し、さっそく乗りこ・・・。」
「待ってください。」
「え?」
言いかけた途端にルミナが待つように言った。
すると近くの鍾乳洞の側にある
水が透き通っている綺麗な湖を見てこう提案した。
「埃や土煙で…皆さん…その…汚れちゃっていますので……
ここで…皆さんと水浴びをしましょう。」
「……しょうがないわねえ」
最深部に到達した私達は
最深部の鍾乳洞の側にある湖で水浴びをして身を清めている。
私は魔法で二体の分身を作り
最深部の襲撃に備えて見張りをさせている。
「女の子って奴はどうしてまー綺麗好きなこと。」
「まあまあ、良いじゃあありませんか?
ここまで皆、休みなしだったんですし
休憩をするという意味では丁度良いですし。」
シャルロット二号がそう言った後、シャルロット三号はこう呟いた。
「それにしても、見張りって退屈だなあ。」
「ですが、最高ではないですか。
ここはよく声が反響して湖でのやり取りが
声とか音とかバッチリと聞こえていますし
それに、本体の私から頼まれた
サービスシーンもバッチリと
映像記録投影迷彩機…ステルスドローン…?ってやつで
バッチリと撮影していますし……
なんかお寿司食べたくなってきた。」
シャルロット二号は確かにと思っていた。
そんな彼女達はと言うと・・・。
「シャル姉~何ボーッとしてるの!」
突然、ここにいるはずのない妹が現れて抱きついてきた。
「おわあっ!?ルイン…いつの間に!?」
「えへへ~なんかシャル姉が面白そうなことしてそうだったから
空間をバーンって壊して追っかけてきちゃった。」
「シャル姉ってお風呂入ってるんだ~?」
「ならわたしも脱ごうっと~」
既に下着姿である彼女はスルスルと下着を脱ぎ捨てて
私はルインと一緒に遊びたおした。
「うううう、何でルミナはそんなにおっぱいが大きいのよ~~!」
モルドレッドがそう言っているがまあ無理はないのだ。
この中では自分は胸囲が周りに比べると慎ましいのだ。
僅差ではあるが、妹にも負けているのだ。
「ルミナは私とそんなに年も変わらないのに
どうしてそんなに大きくなったの?」
「……まさか、魔皇になって食事が豪華になったことが
発育となにかしらの関係があるのかしら!?」
「え……ええええ!?」
「どうして…って言われましても………!?」
「あまり…気にしたことが……ありませんでしたけど…
孤児院の時からこうでしたし……自然とそうなった……としか……」
「にゃああああああああああああ!?!??」
「遺伝なの!?遺伝なの!?遺伝子のせいなのー!?」
「なら、せめて…このふかふかを堪能してやるんだからっ!!
揉ませなさいよーーーー!!」
「ぴゃえっ!?わっ!キャアアア~!?」
モルちゃんはルミナの胸を鷲掴みにして乳繰り合っている。
「やれやれ、若い奴は皆、忙しいなあ。」
そう言いながら鍾乳洞の天井を見ているが
シャルロットのスタイルはどちらかと言えば
全体的に幼女体型ではあるが
胸に関していえばモルドレッドよりはあるほうである。
「ルミナ、頭にまだ土が残ってるわ
わたしがしっかりと洗ってあげるわ。」
「あ、よろしくお願いします、お姉ちゃん」
シャルロットは二人が本当の姉妹のように
仲良さそうにしているのを見て
シャルロットは嫉妬してしまっているが
彼女がそれに気づくことはないであろう。
「なあシャルロット三号、あの野郎どう見る?」
シャルロット二号がシャルロット三号に
サタン・ジオ・インザークについて聞いた。
すると三号は二号にこう答えた。
「ああそれだがお前の言葉と統合して
その後戦闘を振り返ってみたんだが
妙な事があるとすれば………魔剣の耐久値。
いくら、私の魔剣が最強の剣とはいえ
奴の召喚していた魔剣も一級品の神器だ。
本来ならあんなに簡単に砕けるとは思えん。
つまり武器の強さに引っ掛かりがあるし
アイツ自身の強さも引っ掛かるのだ。」
「つまり彼は何かしらの方法で
ソロモンの悪魔72柱と契約して
その悪魔に縁のある多くの魔剣を使っているという寸法か。」
二号が三号の言葉をそう解釈した後
二人の体が光の粒子になって消えていく。
「おっと、そろそろ本体が帰ってくる」
「私達の出番も終わりか。 」
シャルロット二号とシャルロット三号の談話が終わった後
ルミナ達は服を着替えて
最深部の帝国の秘宝が封印されている場所まで辿り着いた。
「それじゃあ・・・みんな行くぞ!」
そして扉が開くとそこにいたのは・・・。
サタン・ジオ・インザークと真祭殿に立っているヘスティアがそこにいた。
「よう、さっきぶりだな。アルビオン!!」
サタンがそう大声で言うと
シャルロットは魔王剣ヴォルディスノアールを構えて
魔王の後継者に向けてこう言った。
「決着をつけるぞ!偽物の魔王さんよ!!」
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変なスキルばかり手に入る日々にへこたれそうになりつつも、健全で平凡な生活を夢見る元女の非凡な少年が、持ち前の性格で毎日をのほほんと生きていく、そんなお話です。
どんなに変てこなお話か、それは読んでみてのお楽しみです。
感想・ブックマーク・評価などなど、気が向いたらぜひお願いします♪
頂いた感想はいつも楽しみに読ませていただいています!!!
※ほんのりHな表現もあるので、一応R18とさせていただいてます。
※前世の話に関しては少々百合百合しい内容も入ると思います。苦手な方はご注意下さい。
※他に小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しています。
超文明日本
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2030年の日本は、憲法改正により国防軍を保有していた。海軍は艦名を漢字表記に変更し、正規空母、原子力潜水艦を保有した。空軍はステルス爆撃機を保有。さらにアメリカからの要求で核兵器も保有していた。世界で1、2を争うほどの軍事力を有する。
そんな日本はある日、列島全域が突如として謎の光に包まれる。光が消えると他国と連絡が取れなくなっていた。
異世界転移ネタなんて何番煎じかわかりませんがとりあえず書きます。この話はフィクションです。実在の人物、団体、地名等とは一切関係ありません。
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
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事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
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